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★ 娘が会社で働いている間、5歳と2歳の孫の世話をカミさんとお手伝いさんでしている。
外出するときにはマスクをさせないといけないのだが、嫌がる。
そこでカミさんが人混みで大勢の人がマスクをして歩いている写真をネットで探して見せた。
「ね、ほら、みんなマスクしてるでしょ?」
すると5歳の春貴はその人混みの中で一人だけマスクをしていない小さく写った人を見つけ
「この人は? マスクしてない人いるよ?」
と指をさした。
子供の純粋な疑問というのはこういうものである。
カミさんはぐっと言葉に詰まってしばらく黙ってしまった。
「みんな」とかいう曖昧な大人表現は子供には通用しない。
300人の群衆で299人がマスクをしていても1人してなければ
「みんなじゃない」
となるのだ。
結局嫌がる子供を押さえつけて強引に付けさせるという力技に出るのが大人である。