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★ 1月24日の「ひと言」で書いた新規クライアントの4社コンペ、昨日連絡が来た。
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選考の結果、貴社を選ばせて頂くことになりました。
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勝った。
ね、こういうプレゼンができれば相手が何社いようと相手がどんな大手企業だろうと負けないよ。
2020年1月はいい締めくくりで週末へ。
今日は1日温泉コース、明日はソフトボールとBBQ大会、とメニュー盛りだくさんの週末だったけど、全部中止になった。
時間が空いたので、この週末は溜まりに溜まっていたJJスポーツの編集、発行とキーボードの練習に充てることにした。
またなんか三日坊主を始めたな、と思うかも知れないけど、オイラも自信はない(笑)。
でも昨日
「戦場のメリークリスマス」
の楽譜をゲットしたのでピロリロリーン、ピロピロリロピロリロリーンと右手の練習からスタートだ。
★ 今日はランチで近所のショッピングモール「ターミナル21」へ。
フロアには大戸屋、てんや、やよい軒、吉野家、ペッパーランチ・・と並んでいる。
日本かよ(笑)。
その中で、今日はてんやに入ってみる。
そして「オールスター天丼」(179バーツ)を注文。
ドーン!
だめだ、昼からこんなハイカロリーしてちゃ!
★ 昨日見慣れない封筒が届いているとカミさんが帰宅後にオイラに手渡した。
見ると、英語ではない。タイ語やマレー語でもない。
何かが誤配されたんじゃないかと封を開けてみた。
なんと昨年末にスペインでレンタカー旅行中に食らった違反と違反金領収の証明書。
一本道で前の車を追い越した時の対向車線がパトカーで、「無理な追い越し」と判定され、100ユーロの罰金をその場で支払った。
スペインの警察ってすごいな。
旅行者が自国帰国後もこうしてきちんと証明書や領収書を郵送してくるんだ。
「これはむしろ額に入れて記念にするレベルだろ」
とカミさんと話した。
そんな話をしていたら、娘家族らが入ってきたので準備しておいた鬼のお面を被って小動物たちの投げる豆に悲鳴を上げながら逃げ回り、西南西を向いてみんなで恵方巻きを頬張った。
★ 娘が会社で働いている間、5歳と2歳の孫の世話をカミさんとお手伝いさんでしている。
外出するときにはマスクをさせないといけないのだが、嫌がる。
そこでカミさんが人混みで大勢の人がマスクをして歩いている写真をネットで探して見せた。
「ね、ほら、みんなマスクしてるでしょ?」
すると5歳の春貴はその人混みの中で一人だけマスクをしていない小さく写った人を見つけ
「この人は? マスクしてない人いるよ?」
と指をさした。
子供の純粋な疑問というのはこういうものである。
カミさんはぐっと言葉に詰まってしばらく黙ってしまった。
「みんな」とかいう曖昧な大人表現は子供には通用しない。
300人の群衆で299人がマスクをしていても1人してなければ
「みんなじゃない」
となるのだ。
結局嫌がる子供を押さえつけて強引に付けさせるという力技に出るのが大人である。
★ 今日は久しぶりに会社の昔のスタッフKungちゃんがオフィスに遊びに来た。
うちの会社は辞めたスタッフもいまだにみんな仲がいいのでこういう光景はよくあるのだが、今日はなんと結婚の発表だった。
相手は40代のスコットランド人。Kungちゃんは昔からタイ人の男には興味なく、欧米人の彼氏ばかりだった。
そして彼女から結婚パーティーの招待状を渡された。
古代都市アユタヤでの披露宴だ。
本当は観光兼ねて1泊したいところだけど、翌日はバンコクソフトボール大会だ。
あまり遅くならないうちに帰ろう。
★ 家族で夕食を食べながら
「あれ?春貴はまさか小学校はまだだよね?」
とカミさんが切り出した。
娘は
「いや、まだだよ(笑)」
と鼻で笑ったが、念の為調べてみたら2021年の4月が新入学だった。
「そんなことある?」
「いくらなんでも早くない?」
息子が
「小さな子供がいると時が経つのを実感させられるね」
とため息をついた。
そうなるとこれから大変なのがバンコク日本人学校に入れるのかどうかだ。
とにかく児童数が多すぎて入学希望者全員の受け入れができない。
バンコクから2時間ほど離れたパタヤ近郊シラチャー日本人学校に振り分けられる児童も多い。
そうなると娘のような職を持ったシングルマザーには通わせるのは不可能になる。
世の中少子化問題と言いながらタイの日本人学校はずっとこの問題を解決できずにいる。
★ 今週末はタイではお酒の販売ができないのできっと静かな夜になるだろう。
それもあって昨日は夕食後に隣のフェスで野外ライブを聴きながらビールを飲んだ。
歌唱力のある上手いバンドだったから久しぶりにじっくり楽しめた。
男性3人組で、ハーモニーが素晴らしかった。
鈴木リーダーとケージと3人でバンド「パレット」をやっていたのはもう13年くらい前。
あれからずっと続けてたらこのくらいになってたかな。
なってるわけないよ。これはプロだぞ。
あの頃は毎週末練習したけど、1度だけ、1度だけ、3人のハーモニーがその空間全体にボワンと共鳴して広がったことがあって、鳥肌が立った。
あれ1度切りだったけど。
とりあえず先週から再開したキーボード。
今週末も「戦場のメリークリスマス」の前奏が繰り返し部屋に響いている。
★ マレーシアには美味しい肉まん、あんまんがある。
コーヒーショップでおやつに買うあんまんが大好きだ。
しかし。
タイには絶望的に美味しい「まん」がない。
周りのカワも硬くて不味いし、中の肉やアンもひどいのだ。
タイにもチャイニーズはいるはずなのにこの食文化は継承されなかった。
そこでウチでは肉まんはカミさん自家製。
カワもホクホクで中の肉も美味しく、齧ると肉汁がじわっと出てくる。
本当に簡単にできるのになぜタイ人はこれが作れないのか。
夕食はカミさんお手製スパニッシュ。
マッシュルームのアヒージョやガーリックポテト、鶏肉の煮込みなど盗んできたレシピでアンダルシアを蘇らせる。
シメはシーフードパエリャ。
我が家では夕食に炭水化物は摂らないが、久しぶりに出てきたご飯がうれしくて食べすぎた。
★ 今日は一人で部屋で仕事(マレーシアは休みじゃないので)とJJスポーツの編集。
カミさん他家族はショッピングセンターでベイブレードの試合があって、春貴が参戦するというので観に行った。
ベイブレードって要するにコマ回し。
1周回ってどころか100周くらいしてまた今コマ回しなのか。
でもさすがに今のコマ(あえてコマと言い続ける)は、メカ感がすごい。
強い衝撃でアタックを受けるとバラバラにクラッシュして勝敗がよりドラマチックだ。
ほんとは凧揚げなんかもテクノロジーが加わって相当進化しただろうけど、今の世の中じゃタコなんかあげられないものね。
子供の遊びが室内のものだけになってしまった。
★ 「暗幕のゲルニカ」(原田マハ著)を読んでアンダルシア行きを決めた経緯がある。
現在このゲルニカはマドリッドにあり、ゲルニカ現物は次回に持ち越しになったがピカソの生家やピカソ博物館で生前のピカソの生活と「暗幕のゲルニカ」の中のピカソをダブらせて興奮した。
旅立つ前から読み始めていたカミさんも先日ようやく読了し、あまり知らなかったピカソの破天荒な生涯をなぞった小説に感動していた。
「ピカソは60歳すぎても21歳の若い彼女がいたりしたんだね」
その才能に惹き寄せられた多くの女性たちを渡り歩いてきたのも彼独特の人生だった。
カミさんが
「老人になっても名作を生み出し続けたのは、こういう若い女性が原動力になっていたんだね」
と呟いた。
オイラが
「オレももう一旗上げるために原動力があった方がいいよね」
とドサクサに紛れて呟く。
カミさんは大笑いをぶっこいて、その大笑いが収まらなかったのでちょっと怖かった。
★ 昨日は親父の89歳の誕生日だったので、バンコクからビデオチャットで繋いだ。
足腰は弱ってリハビリを続けているが、毎朝オリーブオイルにパンを浸して食べているので心臓の病も完治し、血液もサラサラで内臓系は何も問題がない。
晩餐は弟自家製の海老天丼、新鮮な刺身盛合せ、西荻窪の名店「こけし屋」のいちごショートケーキなど親父の好物を堪能したらしい。
昨年オフクロがなくなる前辺りまでは、親父に電話をかけると、自分で輸入をしているギリシャのオリーブオイル、オーストラリアのシープスキン、インドネシアのコウモリの糞(肥料)、中国のXO醤、マレーシアのチリソースなど、こちらが電話が切れずに困るほど仕事の進捗を話し続けてきたんだが、全ての仕事から引退した親父からは最近気候やリハビリの話くらいしか聞くことができない。
毎回仕事の話を聞くのが面倒くさかったけど、聞けないと寂しい。
例えばこのまま100歳まで生きるとして、あと10年、何か生きていることの喜びや生き甲斐を持つことはできないだろうか。
自分の将来と重ね合わせて、ちょっとその辺を真剣に考えてしまうのだよ。
★ 今朝、朝イチで就活学生へのセクハラがテーマになっていて思い出した。
オイラの幼馴染で学生時代も仲の良かった一つ年上女子が、マスコミ就活をしていた時の話だ。
彼女と共通の知り合いに映画やテレビドラマを作っていた一人のプロデューサーがいて、テレビ局入社を目指していた彼女はその知り合いにいわゆる「先輩訪問」を申し込んだ。
業界関係者と会うのが一番近道だからだ。
オイラも彼女も、その知り合いから
「女優やタレントは監督や演出家と寝て仕事を勝ち取り、のし上がっていくものだ」
と当時の業界常識を散々聞かされていたので、その知り合いが
「じゃあ、プロデューサー仲間やテレビ関係者と飲み会があるので来るか?」
と誘われた時、彼女はちょっと怯んだ。
しかし、一方でそんな夢みたいなチャンスもないわけで当然彼女は行くことにした。
その飲み会の当日彼女は
「Junちゃん、私、覚悟はできているの。今晩は誰かと寝ることになる。でも絶対チャンスを掴むの」
と、少し血走った目でオイラに言った。
きっといろいろな葛藤を乗り越えた上での彼女の決意だったのだろう。
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しかし、彼女は飲み会で誰からもセクハラを受けず、無事に帰宅した。
(少なくとも彼女はオイラにそう言った)
オイラは少しホッとしたが、女性がやりたい仕事に就くって大変なんだな、としみじみ感じた。
結局彼女はテレビ局でなく、大手出版社の編集者になり、翌年オイラは広告代理店に入社。
彼女は持ち前の上昇志向と才能で有名編集者や著名カメラマンらに引き上げられ、どんどん有名になっていった。
ときどき彼女とは業界人ぽく六本木や西麻布で深夜まで飲んだりしたが、オイラがマレーシアに赴任してからは会っていない。
今は有名カメラマンと結婚・離婚をしてニューヨークに住んでいると噂で聞いた。
★ ハッピーバレンタイン!
もうこの20年、チョコレートに縁のないタコ社長ですがなにか?
今日はこれからペナン島に飛ぶ。
この週末にペナンのサーキットでクライアントが共催する車イベントがあってウチの会社がオンラインのキャンペーンを担当している。
まずは前入りして打ち合わせ。
明朝からイベント立会いして夕方のフライトでKLに入る。
明後日の日曜日はKLソフトボールの試合。
翌月曜日にバンコクに戻る予定。
とりあえず行ってきます!
★ 今日は朝からペナンのサーキット場でレースイベント。
この歳になって初めて
「ドリフトドライバー」
というのがいるのを知った。
今回はチームトーヨータイヤから、今村隆弘、藤野秀之が来馬してデモンストレーション。
50メートル四方程度の狭い囲いの中で、2台の車が土煙を上げながら、壁にもぶつからず、お互いにカスリもせず、縦横無地に走り回る。
2台の車の距離は近づくと10cm程度。
まるで激しいダンスを踊っているように呼吸がピッタリ合っている。
彼らにとっては車が体の一部になっているのだ。
4月にはセパンでもっと規模の大きなモーターイベントがある。
この時には世界的に有名なドリフトドライバー川畑真人が来馬参戦するらしい。
轟音と土煙とゴムの焼ける匂い。
こんな世界があったのか。
★ 昨晩ペナンから国内線でKLに入り、自宅に戻るとドアの下にピンクの紙が差し込まれていた。
これはめちゃくちゃ嫌な予感。
中に入って部屋の電気をつけ・・・・・・ようとしたがつかなかった。
ピンクの紙は電気料金滞納の督促状だった。
あー、しまった!
チラシしか入ってないし、駐車場階からそのまま28階の自宅に上がってしまい、ここ何ヶ月も郵便受けのある1階に降りていなかった。
急いで降りてみると山のようなチラシとテナガからの電気料金請求書が入っていた。
土曜日の夜だしどうにもならない。
とにかく今日はもう寝てしまおうとまっ暗い中で冷水シャワーだけ浴びて寝た。
翌朝は7時出発でソフトボール。
まだ外は真っ暗で遠くの夜景がポツリポツリと見える。
昨晩からこの暗闇をスマホの画面の明かりで暮らしている。
充電はできないので無駄遣いをせずに。
朝暗いうちの水シャワーは冷たくてヒィヒィと声が出た。
ここにいても仕方がないのですぐに駐車場から車に乗った。
24時間営業のファミマで朝食を買い、それを食べながら日本人学校グラウンドに向かう頃には少しずつ空が明るくなってきた。
ソフトボールは15対4の5回コールドで大勝!
オイラも完投で4打数2安打とまずまず好調を保っている。
気を良くして自宅に戻ると、さあ、いよいよ冷蔵庫を開けてみる。
そもそもいつから電気は止められたのか。
そっとドアを開いてみると、モワッと暖かい空気と酸っぱい悪臭が鼻をついた。
冷凍庫を開けると匂いは強烈だった。
オイラは泣きながら腐ってドロドロになった肉、魚、野菜を捨てた。
これらはローカルものだしまあ仕方がないが、冷凍庫の半分くらいを埋めていた日本のおかめ納豆が痛い。
これをゴミ袋に一つづず投げ込みながら号泣するしかない。
部屋には異臭が満ちてきた。
急いでそれらをゴミ捨て場に捨て、室温が上がるばっかりの部屋に見切りをつけてオフィスに行くことにした。
エアコンもワイファイもあるし、ソファで寝転んでいればリビング感覚で過ごせる。(←今ここ)
寝る間際までここで過ごし寝るだけのために帰ろう。
みんな、電気料金は忘れずに払おうね。
★ 昨日はまたヒイヒイ言いながら水シャワーを浴びてから駐車場を出るとブリックフィールドにある電力会社のサービスカウンターへ。
去年の半ばから溜まっていた電気代RM450(約12,000円)を支払い、
「夕方5時にはまた電気戻るから」
という担当者の言葉を背中に出社。
ベロニカと打ち合わせをしてから早めのランチをとり、そのままKLIAへ向かった。
今回郵便受けから出てきたものの中にオーナーからの毎月の領収書の封筒も何通も入っていた。
ここのオーナーはチャイニーズだが、奥さんが日本人で小学生のお子さんがいる。
とても丁寧で心遣いのある方で、一度玄関のキーを無くし、借りていたスペアキーまでも無くした時にもすぐに工事人を連れてドアキーの交換をしてくれた。
その時もこちらの度重なるミスであるにも関わらず、
「私がもっとスペアキーを作っておけばよかったです。本当にごめんなさい」
と逆に謝られて大変恐縮した。
封筒の中には領収書だけではなくて、毎回必ず便箋半分くらいのメモ紙に、子供の成長や日頃の生活で気づいたことなどのひと言を添えてくれる。
その封筒も去年の7月の分からずっと溜まったままだった。
なんかとても申し訳ない。
それを聞いたカミさんが
「こちらも何か書いて返信してあげたら? 『しばらくぶりに部屋に入ったら電気が止められていて冷蔵庫の中にコバエが飛んでました。ウジでも湧いたんでしょうか。びっくりですね』って」
そんなこと書けるわけねーだろ。
★ 息子が先週末から今週、一人で一時帰国している。
帰国前にコンドに住み着いている人懐こい猫に噛まれた。
念の為狂犬病の注射を打った方がいいという周りの勧めもあって、行きつけの病院で初回のワクチンを注射。
全部で5回打つワクチンの2回目、3回目が日本滞在中になった。
計画を立てられない息子が珍しくネットで日本の狂犬病注射について調べてみると、いわゆる地域のクリニックなどでは打てないことがわかった。
要するに、日本では「狂犬病」は絶滅しているので、ワクチンを保持している意味がないのだ。
さらに調べてみると、唯一、
「日本国際医療研究センター」
という新宿の医療機関でならワクチン投与ができることがわかった。
そして、この「日本国際医療研究センター」というのは、現在の日本の
「コロナウィルス医療、研究の総本山」
だということもわかった。
たかだかあの小さな子猫にチクリと噛まれたばっかりに、コロナウィルスの総本山に乗り込んで行かなくてはならないという巡り合わせ。
その上乗り込むためには、まず空港の検疫で「狂犬病ワクチン接種」の申請・承認手続きが必要とのことでたいそう面倒なのだ。
今はもう日本には存在しない「狂犬病」の注射のために。
「日本国際医療研究センター」の受付も、なんども(今、それ?)というニュアンスで息子に確認したらしい。
タイ保健省は17日、日本からの渡航者の空港での検疫を義務付けることを発表した。少しでも症状があると病院でウィルスチェックを受けることになる。
まだまだこれから拡がるという声もある。
早く収束して平穏な日常が戻って欲しい。
★ クライアントの日本本社から4名出張され、タイレストランで夕食会をした。
食事中に機内での過ごし方の話になり、だいたいが映画を観て過ごすと言った。
出張者の中に30代の女性がいて、この人だけが
「私は機内で映画全く観たことないわ」
と言った。
「え、じゃ何してるの?ひたすら寝てるの?」
「ううん、ずっとフライト情報見てる」
みんなが驚く。
「あれをずっと見てるの?」
「うん、あれをずーーっと見てる。え、なんか変?」
「いや、変でしょ(笑)。あれ見て何が面白いの?」
「面白いよ〜。飛行機のアイコンが1ミリずつチョチョ、チョチョって進むの」
全員が
「変わってるな〜」
と天井を仰ぐ。
フライト中の時間の過ごし方、けっこう奥深いんだな。
★ 昨日は日本から株主でもある元会社の先輩がプライベートで来タイ。
「山森くん、昼飯でも食おう。昼前に電話するよ」
と連絡があったのでお待ちしていた。
ところが、12時を過ぎても連絡がない。
こちらから電話を入れても留守電になる。
もう70代半ばで行動もゆっくりなので、お疲れで寝込んでしまってる可能性が高い。
それでも13時ごろまで待つ。
ない。
こちらも仕事の都合があるので仕方がない、急いで隣のLAWSONへ行き、弁当を買ってデスクで食べた。
13時15分頃、電話があった。
「いや、申し訳ない、寝てしまって。ご飯まだだよね?これからいいですか?」
こう言われて今食べたばかりの腹一杯のオイラは
「はい、まだです!お腹空いた、行きましょう〜!」
と答えてしまうイタチ野郎です。
ビルの一階で合流し、彼ご希望の近所のイタリアンへ。
サラダとピザがでっかい。。
「私はもう年寄りなんでサラダひとつまみとピザ一切れ食べれば十分なので、山森くんあと全部食べて」
でーーーーーーーー!
オイラこそもともと小食で有名なのに。。。
途中ちょっとオェっとかなりながら腹に詰め込むと泣きながらオフィスに戻った。
★ カミさんが髪を切る美容師はプロンポンのリンクハウスに住む日本人で、オイラがバイクで送るとその待合スペースでしばらく待つことになる。
まあ、スマホをいじっていれば時間は経ってしまうんだが、毎回苦労するのがここの小学校一年生くらいの女の子との遊び。
「おじちゃんこのゲームやって」
とスマホを渡されると、画面の向こう側に同じくらいの年齢の男の子がいて、画面に高速で表示される矢印に合わせて
「あっち向いホイ」
をやり、できた回数で勝敗を競う。
矢印を横から見ながらこの女の子が
「上! 上! 斜め上! 下! 下! 下! 下!・・・」
と叫び、それに合わせてオイラは激しく首を振るのだ。
「負けた!」
もう一回!
オイラはひたすら首を激しくカクカクさせながら何度も対戦し、ヘトヘトになる。
カミさんが終わって帰ろうとしても、オイラの腰に絡みついて
「だめ!帰っちゃダメ!」
と帰さない。
ほんとに困るんだけど、ちょっとうれしい。
★ 今日は早朝からバンコクでおぼんこぼんの練習だった。
チーム単独での練習会は初めて。
来月8日に本大会があるので、試合前に練習しようとメンバーが自発的に。
一年経って、とうとうチームがここまで来たんだ、と感慨深かった。
全部で10人程度だったけど、3時間、みっちり濃い練習ができた。
だけど、オイラは帰ってきてからダウンした。
確かに20代30代のバリバリの連中と同じメニューをこなしたんだけど、そのくらいは全然へーきと思ってた。
だけど、帰宅してから疲れちゃって眠くて昼寝しちゃったからね。
こんなこと初めて。
「そりゃ、60歳が混ざってやったらそうなるよ」
とカミさんは言ったけれど、体力落ちてんだな。
もっと体力増進頑張らないと老け込んじゃうな。
★ 一月ほど前にカミさんと近所のスーパーに行ったとき、食料品売場にドライフルーツのコーナーがあって、試食用の小さなカケラを食べた。
その中のリンゴがなんかやたらに美味しくて、実はずっと忘れられずにいた。
ドライフルーツなんてカロリー高そうだしあまりいいことないと思って自分の気持ちに蓋をしていたんだけど、やっぱりどうしてもあのリンゴのドライフルーツの味が忘れられなくて買いに行った。
これがね、もう本当に美味しいんだよ。
食後にひとかけら、デザートとして食べると止まらなくなって2カケラ、3カケラと食べてしまって、あっという間になくなっちゃった。
だからと言ってまたすぐ買いに行くような不健康なことをするわけにもいかず、
「リンゴのドライフルーツ食べたい・・・」
と呟くだけで我慢していた。
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そうしたら翌日カミさんが、作ってみたよ、まだ途中だけどね、と見せてくれた。
ひとかけら食べてみたけれど、もうこれは夢を見ているような美味しさだった。
オイラのお棺の中に一緒に入れてもらうのは、こいつに決めた。
きっと焼き場にはアップルパイを焼いたような素敵な香りが充ことだろう。
★ 今、29日に開催予定だった全日空寄席「立川志の輔」開催中止のメールが届いた。
コロナウィルスで日本からの入国者に対する検疫が強化されたなど諸々事情を説明され、
「ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんが何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」
となっているけど、オイラはチケット購入もしてないし、そもそもこの寄席があることすら気に留めてなかった人間だからね。
このメールを受け取ってANAがいかに顧客データをきちんと整理して丁寧に対応しない会社かということがわかる。
「なんでもいいから一斉送信しろ!」
という気配がメールから漂ってくる。
企業は顧客データを持ちながら、それを本当にぞんざいに扱う。
一昨年、某家電メーカークライアントにCRMのプレゼンをしながら
「メンバーである私のところなんどもしつこくドライヤーのプロモーションメールが届きます。これだけで、『ああ、この会社はお客様のことを何もわかってないいい加減な会社だ』と思われ、あなた方がいつも神経質になっているブランド毀損を自分たちで撒き散らしているんですよ」
と訴えたときにはクライアント側全員苦笑いをしていた。
顧客データは、しっかり可視化して、分析して、分類して、適切なアプローチをする。
これができないなら持ってはいけない。
★ 出社後に自宅に忘れ物をしたことに思い当たり、面倒臭かったけど戻った。
カミさんは出かけていたので鍵を開け、部屋の中に入った。
「あ、ウンコしよ」
と思ってトイレに入り、スッキリした。
次のシーンは、会社のデスクで、自宅に忘れ物をしたことに思い当たる。
自分が情けなくなる。
ウンコだけして晴れやかな気持ちでまた出社してしまった。
がっくりと凹みながらもう一度自宅に戻った。
部屋の前に来たら、なんとドアが少し開いていた。
緊張した。
ドアの鍵をかけたのはちゃんと覚えている。
オイラはそっとドアを開け、右手に持ったヘルメットをいつでも振り下ろせるように右肩の上に構え、耳をすませた。
無音。
キッチン、寝室、ゲストルームなど一部屋ずつビビりながら覗いたけれど誰もいなかった。
どうして?
なんでドアが少し開いてたの?
胸をドキドキさせながら、いろんな想定を考えながら今度はしっかりと鍵を閉めた。
忘れ物を持たずに。
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あ、そうだ!
今日はJalanJalan24周年記念日だった!
忘れてた(笑)
みんな24年間も付き合ってくれてどうもありがとう!
来年2月27日(土)には25周年オフ会をKLでやるからね!
★ 今日はこれからマレーシア行く。
北海道からタイに入国した人のコロナ感染が発覚し、その人が降りたのがこれからオイラの行くドンムアン空港。
先日日本から戻った息子も会社のスタッフから自宅で経過観察しなくていいの?という圧を感じているらしい。
とにかく気をつけて移動しよう。
一月ほど前にオンラインで購入したカメラ付属品がまだ届かない。
製造販売元は中国広東だ。
カード決済をしたPayPalに問い合わせるとやはり中国からの荷物は長く配達されない状況らしい。
今はあまり大切な海外発送はしない方がいいね。
カミさんが
「コロナ感染した後どうなったかが知りたい。どう回復してどう完治したかっていう話は一切報道されないね」
そういう事実は一切出さない。
コロナ騒ぎが収まってしまうと一気に売上が落ちるマスコミの煽りには乗らないようにしよう。
★ 前回停電のまま後にしたKLの自宅。
部屋に入って恐る恐るスイッチを押すと部屋の電気が点ってホッとした。
冷蔵庫の中も冷気が戻っている。
一点、恐怖なのは、1cmくらいの小ゴキブリが予想外に発生していてしばらく追いかけっこをする羽目になったこと。
奴らは一般の大型ゴキブリも弱く、殺虫剤の霧が少しでもかかればパタリと息絶えるのだが、これらをいちいち掃除するのも気持ちが悪い。
一通り退治したところで棚の中にフワッと殺虫剤を巻いて寝たが、案の定苦しんだ小ゴキブリが朝、棚の外で5〜6匹ひっくり返って死んでいた。
そう言えば、水道もしばらく払ってない気がする。
バンコクを出がけにカミさんから
「着いたら必ず郵便受けを確認すること。毎回KLに着いたら郵便受けを確認すること」
と強く指示されていたので明日見に行ってみよう。
★ 昨日は日本から来たIT社長と久々の再会。
ホテルのカフェで2時間ほど彼の話を聴いた。
会社も安定してるし、もう金もいらないってほどあるし(彼の言葉)、社会に影響も与えたし、人生に勝ってしまったので家族でマレーシアに移住することにしたと。
その決断の最も大きな理由は、2歳の娘と出産予定の第2子に狭い価値観を持った日本の教育を受けさせたくないというもの。
日本の教育は優秀だが、世界を相手に革命を起こす人材は生まれない、と確信を持っていた。
それから税制ね。
日本の累進課税制度はどんどん進んでいき、所得税、住民税など諸々合わせると、彼の額面収入の85%が税金で持っていかれると言う。
額面が変わらないと手取りはどんどん減っていくので、手取り額を維持するために額面給与をどんどん上げる。
「日本の経営者は手取りを減らさないために額面給与額を上げざるを得ない。3000万円もらってた人は6000万円に、5000万円もらってた人は1億円に。『格差社会』とか『格差が広がるばかり』と言うが、実際には何も広がっていない。手取りは変わらないのだから。税収が増えてるだけ」
と「億万長者の悩み」を訴えていた。
そして、マレーシアで日本の若者の育成をする「○○塾」を開講するらしい。
「これからはこうして世界に貢献する。ビルゲイツの気持ちがわかった。金持ちになっても何も面白いことない」
面白くなくてもいいからその景色を見てみたい(笑)。
★ Yukiko [やったー、おめでとうございます!!]
★ Jun [>Yukiko おー、サンキュー!(笑) またデリバリーで苦労するけど、とりあえずね。]