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★ 昨日のバンコクへのフライトは午後だったこともあり、KLのイミグレはけっこうな行列だった。
45分くらいかけてあと20人くらいのところまできた時に、オイラの前に並んでいたチャイニーズの夫婦の奥さんの方が、自分の順番まであと2人まで来ていたインドネシア系の男性に
「搭乗まで時間がないんだけどその場所に入れてもらえませんか?」
と声をかけた。
まあ、こういう光景はあるあるで、周りの人もそれほど目くじら立てずに入れてあげたりしている。
しかし、この奥さんの交渉はちょっといつものと違って、そのインドネシア系男性と自分の場所を代わって欲しいというものだった。
周りの人も
「いいじゃん、ここに入っちゃいなよ」
と寛容さを見せたが、この奥さんは断固として「場所交換」を交渉している。
なんだかそのパワーに押し切られた形で若いインドネシア男性はその奥さんのいた場所へ。
長い間列に並んで次の次まで来たところでスゴロクの
「後戻り20」
が出ちゃった格好だ。
奥さんは
「一気に20進む」
が出てもうすぐ上がり。
ここでインドネシア男性の連れの男性が夫婦の旦那さんに気づく。
奥さんだけ先に上がっても旦那さんが残されていては搭乗できないのだ。
連れのインドネシア人男性はこの旦那さんに
「僕の場所と代わってあげるよ」
と彼も「後戻り20」となる。
この光景を見た時に、オイラはこのインドネシアの若い男性2人は本当に優しいな、と感心した。
イライラしながら長い行列を進んでもう次の次で上がりという時に、オイラだったら
「場所代わってくれ」
と言われて承諾できるだろうか?
でも、彼らのような人間になりたいなぁ、と思ったよ。