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★ 昨日3ヶ月の入院生活を終え、親父が無事退院。
自宅に帰ってきた親父が一息ついたところで、弟と二人で、今回の母親他界、親父入院を節目として、これからは我々子供のいうことを聞いて「世話になる生活」に意識を切り替えるように諭す。
親父はありがとう、ありがとう、と頷いていた。
それは親父にとってはとても大きいことなので今後少しギクシャクするかもしれないけれど、わかってもらわないといけない。
弟が夕食の支度をする台所に入ると、大きなヒノキのまな板があった
「これはね、発想の転換なんだよ」
と弟が言う。
「ヒノキのまな板が欲しくてまな板探したらけっこう高くて1万円くらいするんだよ。だけどこれ、ヒノキ風呂の蓋を切ってもらったんだ。そうすると全く同じものが3千円で買えるんだよ。でもヒノキの香りがすごくいいよね」
こいつも両親の介護で苦労しながらいろんな世の中の仕組みを学んでいるんだな、と笑った。