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★ ネット広告の世界では、バナー広告やFB広告などが
「何人に表示されるか」(リーチ)
と、
「何回表示されるか」(フリークエンシー)
が広告費を算出する上での基準になる。
リーチは大きければ大きいほど良さそうだとわかるんだけど、一人のユーザーに何回表示されるかについてはしばしばクライアントと議論になる。
その議論の原因になるのはよくユーザーから聞かれる
「この広告なんども出てきてウザいな!」
という声だ。
クライアントは自分のブランドが「ウザい」と思われたくない。
「ブランドイメージを毀損する」
と考える。
「あんまりウザく思われるのは困るので一人のユーザーに2〜3回表示されるくらいに?」
と腰が引けてくる。
一方で当然ながら広告によってユーザーに商品を買ってもらわなければならない。
「もう少し増やして3〜4回くらい?」
と売上ノルマが頭をかすめる。
では、実際にユーザーはどのくらい同じバナー広告やFB広告を見て購買行動に移るのかというと
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7〜8回
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程度その広告に触れて初めて「買おうかな」と広告をクリックする。
1〜6回目くらいまでは、目で見ているのに記憶に定着していないし、買う動機にも繋がっていない。
「なんか最近、この広告よく出てくるけど、なんなんだろ、ちょっと見てみるか」
とようやくクリックに至るのがだいたい広告が最初に表示され始めてから7〜8回目ということなのだ。
その商品に興味のない人には「ウザい」回数なのだが、ちょっと気になる人には「買ってみよう」と思わせる回数になる。
オイラはこの7〜8回までの過程を
「動機の熟成」
と名付けている。
営業マンでも控えめで奥ゆかしい奴よりも「こいつ、しつこいなー」ってくらい図太い奴の方が結果営業成績はいいものだ。