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★ 昨日は現在中国深圳に駐在している高校時代からの親友がバンコク出張でやってきたので久しぶりに飲んだ。
彼は来月定年だが、いわゆる定年延長でそのままあと数年深圳で責任者として残る。
「この年齢までお互い海外で仕事をしているなんて高校時代は思いもしなかったなぁ」
と言いながら昔話に花が咲いた。
それ自体そもそも相当ジジくさいのだが、そのうち
「自分が死んだら棺桶に何を入れて欲しいかを今のうちに申告し合っておこう」
という話になった。
「オレの棺桶には黒霧島を入れてくれ。それから自家製の、自家製じゃなきゃダメだぞ、イカの塩辛を両手に握らせてくれ」
酒好きの彼は冥土までの道を焼酎とイカの塩辛でのんびり行きたいのだそうがだ、なんだか火葬場が臭くなりそうだ。
「火葬になったらオレの骨の粉をグラスに入れ、たっぷりロックアイスを入れ、骨の粉が舞わないように静かに黒霧島を入れて、お前が飲んでくれ」
やだよ。
オイラが頼んだのは、
「顔の周りはピーナッツ、皮つきのやつじゃなきゃダメだぞ、千葉産のな、で埋めてくれ。それからゲソ揚げを両手に握らせてくれ」
彼は
「よし、ガッテンした!」
と手を差し出したので両者は力強い握手を交わした。