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2019年06月03日(Mon) ルーツ

昨晩は、3月末からバンコク駐在となった従兄弟と夕食を食った。

オイラより4つ年上の従兄弟で子供時代はよくサッカーや野球を一緒にした仲のいいアニキだったが、社会人になってから彼はアメリカや中国駐在が長く、オイラはマレーシア、タイだったので、数えてみたら

35年ぶり

の再会だった。

彼のお父さんがオイラのおふくろのお兄さんになり、兄妹は仲が良かったので我々もしょっちゅう一緒に遊んでいた。

そのお兄さんは昨年末に亡くなり、まるで後を追うようにおふくろは3月に他界した。

飲みながら彼のお父さんやウチのおふくろの話、そしてその両親の話、親戚の話などを聴いた。

まるでファミリーヒストリーだった。

思い返せばオイラは親父やおふくろから彼らの両親の話をほとんど聴いたことがなかった。

「ほんとにジュンは何にも知らないんだな」

と昨日従兄弟にも言われたが、ほんとに何にも知らなかった。

ウチのおふくろの両親、オイラの祖父母は結婚する前、実家のある小田原の御幸が浜で

「あそこまで泳ぎましょう」

と遠泳デートを重ねていたらしい。

祖母はおふくろを産んですぐに亡くなった。だからおふくろは自分のお母さんを知らない。

祖父もその何年後かに亡くなった。だからおふくろは若いお父さんしか知らない。

子供の頃、夏休みに小田原に行くたびにオイラはおふくろに連れられて御幸が浜で遠泳をした。

今思えば、その遠泳でおふくろは両親の面影を探していたのかも知れない。

それにしても遠泳デートって・・・

でもあれが基礎になってオイラは水泳の選手になった。

オイラは自分のことばかり考えて生きてきた。

おふくろが生きているときにもっともっともっといろいろおふくろの話を聴いておけば良かった。