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★ 翌朝バンコクに戻るというKL最後の夜、激しい腹の痛みで目が覚めた。
時計を見ると0:16。
食中毒か?と思ったが、そんな痛みではない。
トイレに駆け込みたいわけでもないし、吐き気もしない。
ただ、胃から腸にかけて踏み付けられているような重い痛み。
ネットで症状から検索すると腹痛には様々な病気がある。
激痛で有名なのは盲腸だが、どうも症状が違う。
「手当が遅れると生命に関わることもあります」
なんてのもけっこうある。
ここで今救急病棟入りたくない。
どうしても戻らないといけない事情もある。
横向いたり、うつ伏せたり、いろんな体勢を試してみるのだがどれも痛みが和らがない。
オイラはベッドの上でのたうち回った。
朝まで眠れず耐え忍び、身支度パッキングを終えるとイタタタタと言いながら空港に向い、バンコクに飛んだ。
いつもの2時間が地獄に思える。
ドンムアン空港から直接オフィスに出勤し、どうしても戻らないといけなかった事情を済ませ、病院に行く。
診察台の上で内科の先生にお腹をトントンされ、いろんなところ押される。
「先生、痛いです」
「わかりました。軽い食あたりですね」
「え、食あたりって下痢とかないですけど」
「そういう食あたりです。お薬出しておきますからすぐ良くなるでしょう」
そうなのか?
腸捻転とか腸閉塞とかじゃない? 膵臓ガンは? 症状近いけど?
どうも釈然としないまま、腹痛でお腹を押さえながら帰宅した。