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★ 昨晩居酒屋のカウンターで知人と飲んでいたら、カウンターの内側からタイ人板さんが
「どうぞ」
と言ってホタルイカのポン酢料理みたいなのを差し出した。
オイラと知人は顔を見合わせて
「頼んでないよ」
って首を振ったんだけど、タイ人板さんはそれでもさらに
「どうぞ」
と言ってオイラに渡そうとする。
これは要するにサービスだな、焼酎のボトルも入れたしサービスなんだな、と彼の好意を受け入れて
「ありがとう」
と受け取ったところで後ろから店員の女性がオイラのホタルイカを奪い取って隣の客に出した。
オイラは皿を持った形にしたまましばらく自分の両手を見つめ、
それから周りを見回した。
一瞬止まった気がした時間は何事もなかったように動いていた。
オイラの「ありがとう」は誰が拾ってくれるの?
★ 昨日は夕方日本から入ってきた日本のITベンチャーの社長、副社長とタイスキディナー。
社長は31歳。
中学生の頃から小説家の貴志祐介に心酔し、本人は元々理系なのだが、貴志祐介が京都大学経済学部だという理由だけで文系に転向、京大経済学部に入ったという謎の人だ。
その彼には太らない体質という「悩み」がある。
それが悩みか!というツッコミも当然あるだろうが、1日3,000キロカロリーを摂取しないと痩せてしまうという体質はダイエットよりよほど苦しいと彼は言った。
通常成人男性がカロリーを気にせず好きなものを食った場合の1日の摂取カロリーが2,000キロカロリー強。
そうすると、彼は毎日4食をしっかり食べても足りないのだ。
そこでできるだけカロリーの高いものを大食いしたり、お菓子などの間食を頻繁にする毎日を過ごさねばならない。
それを知らなかったから昨日はタイスキなんていうヘルシーなものを選んでしまったが、仕方がないのでタイスキの他に点心や炒飯、焼きそばなどサイドオーダーをたっぷりしてあげた。
最後のデザートも甘いものをたっぷり。
それはオイラもちょっとうれしかった。
そして最後に
「じゃ、全員にお茶を」
とオイラがウェイトレスを呼び止めると、
「すいません、お茶だとカロリーが少ないのでコーラにしてください」
これで彼はガリガリなんだから、いや、これは確かに相当大変だ。
★ 目の回る1週間が終了。
ECビジネスのバンコクセミナーは大成功を納めた。
タイやマレーシアではまだまだ夜明け前のオンラインショッピングだけど、日が昇り始めた時にしっかりそこで存在感を示せるように日本人、タイ人、マレーシア人みんなで協力して土台を作って行こうと頑張ってる。
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翌日はセミナーに参加したパートナー会社の武井さん、須内さんとウチのユキでバンコク市内撮影の旅に。
スクムビットから運河船に乗り、ワット・サケット、カオサン通りを回って撮ってきた。
ぐったりと疲れていた体と心がじゅわーっと癒されるひとときだった。
★ 朝一のクライアントからのトラブル電話で始まった月曜日。
今週も波乱の予感たっぷりの素敵な幕開けです。
さてその今週はなんとオイラの会社では初めて、バンコクの展示会場クイーンシリキットコンベンションセンターで木〜土の3日間、
「eBizエキスポ」
というイベントにブース出展で参加。
Eビジネスを展開する会社がたくさんブースを出して来場者に自分たちのサービスやソリューションを見てもらうんだけど、他には、
Facebook、Google、Microsoft、LINE、Alibaba、Amazon...
なんて会社も出展してきて相手にとって不足はない。
歌って踊ってグーグルの客奪ってやる。
★ ADHDの疑いあり、と心療内科で診断された息子が昨日からバンコクにやってきた。
これからの就職をどうするかいろいろ考えてみるか
と、気分転換を兼ねて家族全員が揃っているバンコクで2週間ほど過ごす。
昨日は姉貴の部屋を最初に訪れた途端に挨拶もなく
「まゆ!」
と一喝されて眉毛をカミソリで整えられた。
そして間髪入れず、
「髪!」
と腕を掴まれ、アパートの斜向いにある行きつけの美容院で
「この髪型!」
と姉貴は美容師に写真を突き付けた。
オイラが仕事を終えて部屋に戻ると、
ヒヨドリのような頭の息子が椅子に座っていた。
★ 連日クイーンシリキット展示会場で売り込みやってる。
オイラの会社のブースは予想以上に盛況で用意したリーフレットが初日になくなり緊急増刷。
土曜日の今日は最終日。
大勢のお客さんを見込んでる。
うちの会社の元スタッフにまで緊急出動をお願いしての対応です。
さて、もう1日頑張ってくる!
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★ 3日間の展示会出展を終え、昨晩は足がパンパンになって帰宅した。
息子は一昨日の夜から原因不明の食中毒症状でずっと寝込んでいる。
かみさんも昨晩から体の不調を訴えている。
今日は夕方から吉本お笑いライブなんだけど、誰が行けるのだろうか。
そんな動けない日曜日なのでオイラも朝からハンモックに揺られて司馬遼太郎の続きを読んでいる。
ハンモックの上で3行読んではウトウトしてきて本を落とし、しばらく寝る。
物音で目が覚めるとまた本を拾って読み始めるのだが、5行読んでは本を落とす。
そんなことを繰り返し、昼飯後に再び本を開いたら、朝読み始めたページと同じページだった。
司馬遼太郎進まねー(笑)。
★ 食中毒症状で動けなかった息子が昨日昼頃から劇的に回復し、夕方からの吉本お笑いライブを観ることができた。
吉本興行の海外進出はITベンチャー以上に頑張っていて、タイ、マレーシア、ベトナムに「芸人駐在員」まで出している。
オイラのマレーシアのオフィスのあるビルには吉本マレーシアの事務所があり、一度そこに所属する「KLきんじょう」という若手芸人とオフィスビル内にある和食屋で飯を食った。
吉本が何人か若手芸人の中から選んで
「アジアで笑わして来い!」
と送り出されたらしい。
「最近はマレー語の芸でマレー人たちに笑ってもらえるようになったんスよー」
とKLきんじょう君も笑っていた。
今回は日本から売れてる芸人たちがやってくる大きなライブイベントだったので、KLきんじょう君らアジアの海外駐在芸人たちも一堂に会した。
公演後の舞台裏に入れてもらい、今回お目当ての
トータルテンボスの藤田
と話をすることができた。
息子はウーマンラッシュアワーの村本が好きなのでツーショット。
オイラはトータルテンボスのポッドキャスト番組
「トータルテンボスの抜き差しならナイト」
を欠かさず聴いているので、そのことを藤田に告げると
「ああ、バンコクでも聴けるんだぁ。それじゃあ、次回の放送でバンコクのネタ話しますよー」
と喜んでくれた。
ラジオってこのパーソナル感がステキ。
★ 先日桂歌丸師匠が50年出演した笑点を卒業、という話が巷を騒がせた。
そう言えば、オイラも昔歌丸師匠とクアラルンプールの街を歩いたな、と思い出して昔のJalanJalanのページを探してみたら出てきた。
これが1998年、今から18年前ですよ。
しかし、この頃のウェブページの写真ちっさ!
とにかく回線が細かったから、写真はできるだけ小さくというのが当時のウェブサイト制作のルールだったんだな。
気持ち悪!
この時の歌丸師匠の印象はもうけっこうお年寄りだったんだけど、
「女の子と遊びたい」
とご所望されてね。
うわー、こんなにお年を召されていても元気なんだなー、と感心したのを覚えている。
でも、今考えれば18年前の師匠は61歳。
アラ還世代に突入するオイラとそんなに変わんねーんじゃん。
よーし、オイラも頑張るぞー!
★ これからの仕事のことなど息子といろいろ話しているんだけど、やっぱり事務系、営業系の仕事よりも創作系の方向で歩いて行こうじゃないかと。
先週の展示会の前に製品説明のスライドに手を加えていたんだけど、息子にちょこっとイラストを描いてもらった。
ほんの30分くらいでイラストがどんどん送られてくる。
テキストやグラフやチャート図ばかりで難しくなりがちだったプレゼンテーションが、
ちょっとしたイラストで生き生きとしてくる。
お客さんからもわかりやすいと好評で、日本のパートナーも日本で使わせて欲しいとリクエストをくれた。
ウチのオフィスの連中からも
「仕事が早い」
と彼が先月まで働いていた会社では言われたことのないことを言われた。
「期待してくれたり喜んでもらえると思うとどんどん湧いてきてどんどん描ける」
少しずつ自信を取り戻している。
★ 1年以上仕事が途切れていたクライアント3社から立て続けに連絡があった。
仕事を頼みたいと。
不思議だよね。
気持ちが悪いとさえ思う。
超常現象みたいだけど、こういうのを経験することってあるんだよな。
まあ、小さな仕事なんだけど、こういう糸口はしっかりつかまえてたぐり寄せて糸の先についている鯛を釣る。
忙しくて目が回る感覚って大好き。
忙しくて目が回っているウチの連中を見ているのも大好き。
この週末はなんの予定もないし、久々に家族全員集合でのんびりするぜ。
★ ちょうど4年ぶりに家族全員が勢揃いした。
ウチの家族はオリンピックの年にしか揃わないのか。
家族っていいよね。
いつもバラバラだから、格別な思いがある。
今は短い一瞬一瞬を抱きしめるような気持ちで過ごしている。
家族で一緒に暮らしているみなさん、当たり前のことだと思わないで愛おしんでね。
★ 昨日は朝からかみさんが目を赤くしていたので
「結膜炎かなぁ」
などと言いながら殺菌点眼薬を注して様子を見ていたが、午後にはさらに症状が悪化してきたのでアソークにある目の専門病院へ行ってきた。
日曜日だからやってないかも知れないと覚悟していったが、いやいやどうして待合室の椅子は診察を待つ患者で埋まっていた。
受付で診察券を出して登録したのが午後3時頃だったのだけど、どのドクターも6時半まで予約は一杯だと言う。
総合病院が「タイ料理レストラン」だとすると、眼科専門病院というのは「カオマンガイ専門店」といったところで、これはこれで経営効率が良いのかも知れないなーなんて満杯の待合室を見ながら昨日家族で行ったタイで一番有名なカオマンガイ専門店を思い浮かべた。
終日店が満席なのは当たり前で、まだ昼飯まで時間のある11時だというのに、店の前の歩道には地元タイ人や観光客で長い列ができていた。
オイラのオフィスのそばにあるフードコートのカオマンガイ屋も美味しいと思っていたけど、チキンスープの味、お肉のプリプリ感、チキンスープで炊き込んだご飯のお味は確かに評判通りだった。
これでお一人様40バーツ(約120円)。
病院は嫌だけどこっちはまた来よう。
★ 先日東南アジア各国から総撤退を実行し、現地で飛ぶ鳥あとを濁しまくった楽天だったが、片やECの巨人アマゾンは620億円余りの巨費を投じてインドネシアに進出すると発表があった。
それにしても総撤退と大進出という真逆な判断。
さてこの勝負どうなるか、おもしろいね。
ところでネット上での個人情報収集技術は恐ろしいくらいに進んでいて、オイラの情報も君の情報もだいたい消費者1人当たり文章にすると200行くらいの個人情報がネット上に集められていて、また使用されているんだよ。
いろんなウェブサイト見ているともう君の欲しがりそうなモノしか広告バナーに出てこないんだ。
だって君がどんな人でどんな生活をしていてどんなモノを欲しがりそうかわかっているんだもの。
これからその情報の精度やボリュームはどんどん上がっていくので、もうすでに
「個人情報」
なんてものは守れないんだね。
だからもう「個人情報保護」なんていうのは幻想になってしまう。
さらに言えば、大人になってナイキのシューズを買う人は子供の頃にどんなものを見てどんな経験をしたか、なんてことまで研究されている。
将来ナイキのシューズを買ってもらうために企業はその子供にどんな接触をすればいいか、何を経験させればいいか。
みんなの知らないところでコミュニケーションはとんでもないことになっているんだね。
★ 先日NHKで「不寛容社会の日本」という特集番組やってた。
「虫が気持ち悪い」
とノートの表紙から長らく使用されてきた虫の写真が不採用になったり、
熊本地震で被災の状況を伝えたタレントに非難が殺到したり、
とにかく今は誰でもネットで吊るし上げられる。
どうしてこんな日本になってしまったんだろう、というテーマの討論会であった。
オイラは「過寛容社会のアジア」に住んでいるので、そのギャップは激しい。
思うに日本は交通公共機関、例えば電車やバスの中での携帯電話通話が
迷惑だ!禁止しろ!
の辺りからヤバくなってきた気がする。
アジアはもとより、アメリカやヨーロッパでも「禁止」ではないって聞いたし、韓国や台湾でもマナールールはあるようだけど、日本まで厳しくないらしい。
日本での非難、炎上現象はまだまだ加速するって番組で言ってたけど、これからどうなるのだろうね。
★ YUKIKO [ちょっと怖いところありますよね。普段たくさん我慢をして生きている人が多いから、何かのきっかけではけ口を必要としてしま..]
★ kaobal [やりたいことだけやる。やりたくないことは絶対にやらない。 ストレスゼロ。 マレーシアだからできるんです。 日本に住む..]
★ Jun [>YUKIKO 良いことと悪いことは表裏一体だからね。世界最高クオリティと讃えられるサービスやオモテナシの裏でみんな..]
★ Aicon [そうですよね。日本じゃないからこそ自由に好きなことだけして生活できてて楽なのに!あ、FBにメッセージ送ってます!見て..]
★ Jun [>Aicon はい、見ましたー。]
★ 離脱したねー、英国。
グローバリズムとナショナリズム、国をまさに二分しての議論の末、英国は一国で生きていく道を選んだ。
アメリカでもナショナリズムの権化、トランプがもの凄い勢いで国民の支持を集めている。
世界をひとつにしよう、自由な競争を広げよう、と進んできたグローバル化はいろんなところで歪みを生んでいたのだろうか。
これからEUは
「EUを離脱した国はどんな悲劇を味わうか」
というミセシメに英国に厳しい措置、要するにイジメを行うと言う。
一人で行きていくのも、みんなで生きていくのも難しい時代だね。
英国のEU離脱はこれだけで終わる話なのだろうか、それともこれが何かの始まりなのだろうか。
奇しくも安倍首相の言った
「リーマンショックに匹敵する経済危機」
が現実のものとなった。
★ バンコクの人気者ファミリーいわっさん一家が本帰国したし、Masさんも長年過ごしたマレーシアをあとにしてシンガポールに転勤になったし、平野くんが別会社で新たなスタートを切ったり、と周りにいろいろ動きがあった。
オイラはタイとマレーシアを動いているだけだけど、そろそろ行動範囲を広げたい。
今年は日本のITベンチャー会社と資本提携をすることになったので、いろいろなリソースを活用して仕事を広げるステップになることを期待している。
もっともっとおもしろいことをアジアで試みていきたいので、ここでも時々伝えていくよ。
★ タイで美容院を経営したいという日本人美容師さんに会った。
いろんな業種の人たちがアジア進出を目論んでいるんだな。
そう言えばその昔クアラルンプールでこめさんとながさんという変なおじさんコンビがブキッビンタンで美容院を始めたことがあった。
結局そのお店はつぶれてしまった。
お店の場所はブキッビンタンじゃなくてモントキアラだったらよかったのか、それともそもそも駐妻って日系美容院に通うほどお金持ってなかったのか、その辺はよくわからないけれど、うまくいかなかった。
「タイで日本人美容院はもう結構あるけれど、これから出店ってどうですかね?」
と彼らは言う。
「タイでは日系美容院ありますけど、日本人がハサミ持ってはいけないみたいですよ」
と言うと
「ほら、驚くべき事実。現地の人に相談してみないとわからないものだ!」
と目を丸くしていた。
「じゃあ、ミャンマーはどうですか?」
「ちょっとミャンマーはわからないけれど、まだそこまでお金使える人いないんじゃないですかね」
「なるほどー」
そんな話の中、彼の奥さんが
「山森さんは、床屋行くんですか?」
と訊いた。
「おい、それは失礼だろ!」
と旦那さんが諌めた。
いや、もう全然大丈夫です(笑)。
★ 今日で2016年もちょうど半分終わった。
死に近づく速度がどんどん速くなっている気がする。
いやだ!まだ死にたくない!
近年、日本に帰ると葛飾柴又に行きたいとか、下町、浅草を歩きたいとか、学生時代に遊んだ店を訪れたいとか、そんな欲求に抗えない。
すけさんなどは
「温故が好きだねー」
と呆れる。
70歳になるオイラの先輩に
「これは歳をとったってことなんですかね?」
と尋ねてみたら、
「いや、山森、それは歳だからじゃねーよ」
と即答された。
それは、「自分が自分であろうとして脳が発信するシグナル」なんだそうで、
「そのシグナルには素直にしたがっておいた方がいいんだ」
と力強く肯定された。
いろんな身の回りの環境の変化でオイラは自分を見失いそうなんだろうか。
そして脳はそれを正そうと働くのだろうか。
最近は信州の囲炉裏端から障子越しに雪を被った山々を見渡す風景を見に行きたくってしょうがない。
★ まさ [ギャル曽根とか、大食いしても太らない人って、このタイプなんdろうなぁ。。。 「ワタシ、水でも太るの。。。」って言って..]
★ Jun [>まさ 水で太ってたら絶望だぜ(笑)。今オイラの基礎代謝が約1,500キロカロリー。2,000キロカロリーになる筋肉..]