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★ 仕事でケアレスミスが多い。仕事や作業を順序だてて行うことが苦手。
昨年の終わりにようやく就職した息子が悩んでいた。
上司や先輩からも毎日怒られてばかりで、焦ればさらにミスをするという悪循環に苦しんだ。
そして、先月退職した。
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学生の頃からそうだった。
やらないといけないとわかっていても体が動かない。
提出しなければ卒業できないとわかっている卒業制作も期限に間に合わなかった。
周りが励ませば励ますほど、苦しんだ。
就職してからも電話やメッセージに応答がなかったり、電話に出ても低い声で
「んー」
と呻くだけで会話にならないことが多かった。
海外にいて会うことのできない息子の窮状に、親である我々も苦しかった。
仲のいい従兄弟の勧めで、彼は先週心療内科を訪れた。
そして、ADHDの疑いがあると診断された。
オイラもよく知らなかったのでネットでいろいろ調べてみると、
「多動性」「衝動性」「不注意」といった3つの症状の特徴を持つ発達障害だということがわかった。
うちの息子はこのうちの「不注意」が当てはまると診断されたようだ。
これは自分が障害だと認識しないうちはとても辛いもので、うまく対応できないことで自分自身を責めたり、周りからも「怠けている」「悪気があってやっている」あるいは「親の育て方のせい」といった非難や誤解にさらされ続けるのだ。
息子は医者から気持ちの安定する薬を処方された。
なんでみんなが簡単にできることが自分にはできないんだろう。
自分を責め続けて苦しんでいた、その原因がわかった。
彼の気持ちが穏やかになった。
家族もホッとした。
原因がわかれば、その障害とどう付き合っていくか、という方向に進むことができるからだ。
苦手なことがある代わりに、得意なこともあるわけで、そういう道を探していけばいい。
かみさんもずっと苦しんでいたので、その日は近所のバーで乾杯した。
まだまだ人生の序盤戦だ。
焦らず、一歩一歩進んでいけばいい。
みんな程度の差だけで、何かそういうことってあるよ。息子さん、いい親持って幸せだよ。good luck
>トモダチくん<br>うん、まあオイラも絶対普通じゃないしね。ありがとう。