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★ 昨日の午前中にバンコクソフトボールで汗を流してからその日の夜にKLに入る。
風邪を引いてしまったのか深夜に何度も咳で目を覚まし、それはそれは苦しかった。
今日の午後、元会社マレーシア時代に一番大きな取引のあった日系クライアントに20年ぶりにお邪魔した。
オイラがマレーシアに赴任した1991年から退社起業する1999年の約8年間この会社のブランド戦略や広告の仕事をした。
テレビ広告も何本も制作した。
あれから20年。
あの頃の社長はとっくの昔に帰国、定年退職しているし、現場のマレーシア人たちももう転職、退職をしていて知っている人は誰もいなかった。
そして、その当時に確立したと思っていた戦略作りのためのノウハウは跡形もなく消え去っていた。
日本企業がどんな外国企業にも負けずに右肩上がりで成長していた時代は、多額のマーケティング予算を組む上で、戦略作りにしっかりと手間と時間をかけたのだ。
ところが最近は
「とにかく値引きしてでも押し込んでこい!売ってこい!」
と売上数字至上となって中長期でのブランド戦略などは後回しだ。
そして、今まさにその領域に投資をしてくる中国、韓国企業に
「日本の元超一流企業」たちがどんどん追い抜かれ、遠ざかるばかりだ。
企業というのは、年月とともに知識、経験、ノウハウが積み上がり売上以外の「成長」をするものだと思い込んでいたので、20年後のクライアントの姿を見てがっかりしてしまった。