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2019年05月16日(Thu) 深夜のイミグレ

ミャンマーからバンコクに着いたのは夜11時近かった。

そんな時間にも関わらずイミグレは長蛇の列。

オイラの会社はタイの外国投資委員会(BOI)の審査を通ってBOIステータスという優遇指定を受けているので、イミグレではプライオリティレーンを利用できる。

ゆえにイミグレの列に並ぶ必要はないのだが、昨日に限ってこのプライオリティレーンがクローズされていた。

仕方なく列に並んでジリジリと歩を進めて20分ほど経ったところでプライオリティレーンが開いた。

オイラと娘は列を抜けてプライオリティレーンに並ぶ。

自分の番までたったあと2人という優遇特権を一気に獲得し、1cmずつ前進している一般大衆に別れを告げて気分が良かった。

すぐに自分の順番になる。

ところがどうも担当官が手間取っているようでなかなかオイラのパスポートにスタンプが押されない。

担当官が他の監督官を呼ぶ。

「おいおいおい・・ 早くしておくれよ」

だんだんイラついてきたオイラの顔を見て若い女性の担当官は(ちょっと日本語が喋れるようで)

「ちょと待てください。ごめんなさい」

と顔の前で合掌した。

オイラはすぐに無理やり笑顔に戻し

「いえいえ、大丈夫デスゥ〜」

と嘘をつく。

そのうち5人ほど集まってきてモニター画面を見ながら喧々諤々している。

と思っていると、彼らは明らかにイミグレ係官ではない男性を呼ぶ。

「ひや〜これは参ったな〜」

と思っていると、女性担当官は再びたどたどしい日本語で

「新しいコンピューター。システムが新しくなりました。ごめんなさい」

と言った。

うーん、システムの不具合だったのかー。

それで呼ばれたのはスタンばっていたシステム会社のエンジニアなんだな。

大きなシステムだからサポートするのは当然だけど、こんな深夜までご苦労なことだ。

そしてこのシステム会社のエンジニアはイミグレ担当官たちからめちゃくちゃ怒られている。

つくづくこのエンジニアは気の毒だが、もう30分はここで待たされているオイラも気の毒だ。

別れを告げたはずの一般大衆はほぼイミグレを通過し、オイラが別れを告げられてしまった。