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2016年12月17日(Sat) 友人の一生

昨日は仕事の話がきっかけで42年ぶりに中学時代の友人に再会した。

彼は、中学時代オイラの仲のいい友達だったが、3年生の終盤に突然「不良」になり、クラスの誰とも話さなくなってしまった。

卒業式にも彼と挨拶することなく、以来42年の月日が流れたのだ。

そして先日突然、オイラのFacebookに「アジアでの仕事で相談に乗ってもらえませんか」と連絡があり、オイラは彼の今の人物像を思い描くことができないまま、彼と再会した。

待ち合わせ場所で、昔の面影をとどめた少し長い顔を見つけるとオイラは彼に抱きついた。

彼は「満身創痍なんだ」とはっきりと出ない声でそう言った。

10年くらい前に「英語」にハマり、2年くらい前にキリスト教にハマり、今は不動産で安定収入を得ながら、毎日「英語とキリスト教」だけの生活を送っていた。

彼は海外留学も海外生活の経験もないのだが、頭の中で考える言語は英語だと言う。

今一番の楽しみは夜1人で英語で瞑想する時間らしい。

2人で話をしていても突然途中から英語になってしまう。

それにジーザス、ゴッド、ホーリースピリッツという言葉が混ざるのだ。

それでも我々は3時間近くノンストップで話しまくった。

彼が今「救済」しているフィリピン人たちのビジネスにオイラの会社も関わることにした。

これから伸びる重要なマーケットにつながりが持てるのはオイラにとってもうれしいことだ。

「Junは、すごくパワフルだな。バイタリティあって若々しくて若者じゃないか。俺なんかお爺さんだな」

と別れ際に彼は言った。

「もうちょっと頑張ろうぜ」

60歳で人生を終えてもいいように「終活」を始めていたという彼の手を握って別れた。