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★ 来年から会社の総務や人事的なことをいろいろ整備しようと思い、昨日スタッフ全員にそのルールを説明した。
例えば、時間外勤務とか経費精算とか休暇の扱いとか。
その中に新規プロジェクト獲得報奨金制度というのがあって、まあ簡単に言うと、やっている仕事の利益に応じてお金払うよ、っていうことなんだけど。
売上規模の大きな仕事はどうしても忙しいし、負担も大きい。
一方サボっているヤツは毎日サバイサバイ。
これでは社内のモチベーションや生産性も上がらないし、不公平だからね。
説明したのは朝だったんだけど、タイ人を観察しているとおもしろいな。
今すでに相当抱えていて、このまま行くと来年は毎月の給料が1.5倍くらいになるぞ、というスタッフはちょっと機嫌がいい。
今までサボっていた営業スタッフはオイラをミーティングルームに呼び出して、珍しく今月制約しそうな案件の数字を説明しながら、この場合の報奨金はいくらになるのか質問してくる。
はたまた経理のスタッフはずっと機嫌が悪くてブスーッとしている。
聞くと、会社のルール整備の影響で自分の仕事の負担が増える。その上、自分は営業でもエンジニアでもなく、プロジェクトに関係できないから報奨金も蚊帳の外だ、とこういう理由で塞いでいたらしい。
オイラは彼女を会議室に呼び出して
「Don't worry. You know I always take care of you.」
と報奨金以外で仕事の増加分を評価するんだよ、と説明した。
すると彼女はパァ〜っと笑顔になり、スキップして部屋を出て行った。
子供かっ。