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★ 昨日は久しぶりに「次行きましょう」があったよ。
取引先のこの某日系IT会社タイ支社長とは昨日初めて飲みに行った。
この人がなんだかやたらに酒に強い人で、乾杯からビール三杯、ハイボールをジョッキで五杯、それから日本酒ボトル一本を軽く空け、飲み足りないので冒頭の「次行きましょう」となったわけだ。
その時点ですでに深夜11時半。
彼の行きつけのカラオケラウンジで、踊りながら歌いながら彼はさらにウィスキーとテキーラの一気のみを繰り返した。
オイラもうここ何年もカラオケラウンジなんて行ってなかったが、マレーシア駐在員時代を思い出して懐かしく、歌って踊って楽しかった。
帰宅したのがこちらも久しぶりに午前様の2時近く。
今日は金曜日だ。
眠てーー!けど最後の力を振り絞って乗り切るぞ。
★ タイで一番客の入っているラーメン屋は、東京豚骨ばんからラーメンです。
特に金持ちタイ人に人気があって並ばないとなかなか入れない。
なかなか入れないからずーっと行ってなかったんだけど、今日早い昼飯食いに久しぶりに行ってみた。
スクムビットはラーメン激戦区だから美味しいラーメン屋が日本からどんどんやってくる。
ばんからも不味くはないけど徐々にタイ人仕様に変わっちまったのかスープが甘過ぎてオイラには今ひとつだった。
それよりオイラ蕎麦っ食いなので、手軽で美味しい手打ち蕎麦屋ができないものかねぇ。
★ タイでもプランナーの採用活動を継続中でいろいろ書類選考をしているんだけど、そろそろタイでもジョブホッピングのババを誰も引かないステージが来始めているのかな、と感じる出来事が。
35歳男性で転職8回。
1年半〜2年毎に転職するタイ人の平均的なジョブホッパーですが、現在のサラリーが12万バーツ。
日本円にして40万円ですよ。タイでは高いですね。
価格差のあるホッピングをしているうちに若くしてこんな金額になったんだろうね。
でもタイの市場規模でこのレベルの社員を揃えて採算の取れる会社なんてなかなかないよ。
人事部長のナイがこの候補者と電話でサラリーのヒヤリングをしたら
「これはあくまでも今もらっている額ということで、これより安くても交渉可です」
と言ったらしい。
下がってもいい、なんて話は初めて聞いた。
能力に見合った価格が天井を打ってしまったということかも知れない。
★ 昨日は某シンガポール政府系団体のタイ市場でのマーケティング活動に関するコンペがあってこの案件の窓口であるパートナー会社とともに先方のバンコク事務所にプレゼンテーションに出向いた。
会議室でクライアント側に陣取っている8名の内7名はシンガポール政府から出張でやってきたシンガポール人。
こちら側の4人はオイラを除いてタイ人。
プレゼンの主体はパートナー会社なのでオイラは会議テーブルにもつかずに壁際の椅子に座る。
プレゼンは当然ながらタイ人プレゼンターがクライアントであるシンガポール人に今後どういう施策を打って行くとタイ人の心を掴めるのかというプランを説明する形になる。
プレゼンの最中から交わされるシンガポール人とタイ人の質疑応答を見ながらオイラは次第に
「日本人であるオイラの存在の意味?」
という疑問に頭の中を支配され始める。
プレゼンは終わり、質疑応答が始まり終盤を迎える。
「何か爪痕を残さなければ」
とひな壇の最上段に座った芸人の心境になり、
「I'm Japanese! I would like to say something from Japanese point of view!」
と手を挙げた。
いきなり番組の流れを壊すポンコツ芸人(笑)。
そこからしばし好き勝手なことをほざいたが、シンガポールの役人たちは静かに頷きながら聞いてくれた。
このコンペ、取れたらオイラのお陰だと思う。
もしくは、負けたらオイラのせいだ。
(写真はひな壇芸人の場所から見えるクライアント側の景色)
★ 一昨日、昨日と日本からいらしたご夫婦と過ごした。
ご夫婦で会社を経営していて奥さんが社長。
日本市場で販売している製品をタイや東南アジア市場で販売するための戦略を相談しに来タイされた。
もうオイラよりもお年を召しているが、ものすごいパワーでウチのナミやユキといった若手もタジタジだった。
ここまでのビジネスはもちろん順風満帆というわけではなく、取引先や投資家に騙されたり、中国の工場に騙されりしながら無一文になり、何度も倒産や自己破産を覚悟。
そんな時に不思議とまた誰かに助けられるといったジェットコースターに乗ってきた。
オイラも経営者だからすごくよくわかる。
そんなお二人が、しみじみと言った。
「破産とか破滅とか、人が恐怖を抱くものには本当はなんの実体もなかったんですよ。その根源にあるものは『親に顔向けができない』とか『誰々に知られたら恥ずかしい』といった『恥』の妄想。この恥とか見栄とかプライドとか実態のない妄想を自分で妄想だと知ることができるともう何も怖くない。全てが前向きで楽しくなるんですよ」
そう、これ、オイラもすげーよくわかるよ。
日本人の文化って「恥の文化」って言うからねー。
「恥」をかくくらいなら「死を選ぶ」んですよ、昔から。
今でも「あの人にすがるくらいなら死んだ方がマシ」なんて普通に言うしね。
でも、この恐怖や不安の根っ子をもし捨てられたらいったい日本はどうなるんだろうか。
★ 夕方にブリテッシュやアイリッシュのパブに行くと、欧米人の単身赴任者がカウンターでひとり静かにビールを飲んでいる光景をよく目にする。
彼らは「つまみ」は何も口にせず、ちびりちびりとビールだけを飲む。
週刊誌を読むでもなく、ケータイをいじるでもなく、前を真っすぐ見て物思いに耽るように飲む。
舞台を移して週末午前中のラーメン屋。
前の晩たっぷり飲んで朝遅くまで寝ていた日本単身赴任者たちは11時頃に頭かきかきラーメン屋に入ってくる。
入口で漫画か週刊誌を手に取り、テーブルやカウンターに座るとまずビールを注文する。必ず。
それからラーメンと餃子、またはレバニラ炒めを頼み、それを肴にビールを飲み、漫画を読む。
オイラはパブでひとりひたすらビールだけ飲むことはないし、ラーメンでビールを飲みながら週刊誌のページをめくることもしない。
だから彼らの幸せとオイラの幸せは相容れない。
もしビールがあるならば、カラマリとチョコレートケーキ。
本当はここに至福があるのだが、あまり知られていない。
★ 今日は午前中シンガポールからの出張者とミーティング&ランチ。
このパートナー会社は日本から進出してシンガポールに拠点を置いたんだけどオフィス代、人件費、食費、居住費、なんでも高くて大変だよ。
とりあえず一人暮らしの独身駐在員が住んでいるコンドの家賃が日本円で30万円超。
ランチに近くのフードコートのローカルフード&ドリンクで約900円。
これでは余程利益率のいいビジネスモデルを持ってないとシンガポールで事業を継続して行くことは難しい。
そういう場所でとんでもない家賃や高給を払い続けながらそれでも利益を出しているのが金融業だ。
お金を動かして、動いているどこかで手数料を取るって高速道路の料金所みたいに手堅いモデルだからな。
料金所ビジネスどうですか。
自分の家の前に料金ブース作って通行料30円取っても1日1,000人歩けば年収1,080万円ですよ。
その対価として家の前は皆さん気持ちよく通れるようにちゃんといつも掃除をしてキレイにしておきますよ、と。
まあ、ちょっと物乞いに近いけれど。
★ 火曜日からKL滞在中。
今回は週末にゲンティンの山を自転車で上ろうという企画があってバンコクからロードバイクを輪行した。
ちょっと大荷物で大変だけど、輪行ソフトバッグでも無事に運ばれることがわかってよかった。
バンコク界隈を走ってきたオイラのBMCがKLを走ると考えると感無量だ。
昨日マレーシアは祝日だったので、午前中タマンデサを少し自転車で走ってウォーミングアップ。
タマンデサの100mくらいの坂で息が上がってしまう坂苦手のオイラが、ツールドランカウイでヨーロッパのプロが走ったような山を走れるとは到底思えない。
だから、自転車山登り企画だけどたぶんほとんど歩くと思う。
その歩く距離を少しでも減らそうと、午後は大雨の中ジムでしっかり筋トレをした。
★ 一昨日はおふくろが転んで顔から落ちて怪我したって言うし、昨日はオヤジがひとりで出かけた幕張メッセの会場で意識失って倒れて入院したって言うし、穏やかじゃなかったわ。
80代後半ともなるとなかなか頭に体がついて行かないから不安があるよ。
珍しく弟から電話をもらってそんな状況をいろいろ聞いた。
弟は両親と同居しているからこれまでも急な怪我や病気では早い対応がとれて大事に至らず、ここまで過ごせてこれた。
オイラなんかもうずーっと海外に離れて暮らしていて、年に1回帰るか帰らないかだし。
ひとりで勝手に好きなことをやっていて申し訳ない気持ちになる。
両親が元気で、弟が同居っていう環境じゃなかったらオイラはきっとこんなに海外で仕事なんかできなかっただろう。
家族とか健康とか人生とか。。。いろいろ考えちゃいました。
★ 昨晩KLからBKKに戻ってきた。
先週はクライアントと今年から来年にかけての懸案事項をいろいろ話し合い、マンパワー不足の深刻さに重くなった。
知恵を絞ってタイやマレーシアの実情に沿った独自で新しい解決策を見つけなくてはならない。
問題は絞るほど脳に水分が残っているかってことだが。
土曜日は自転車で走り、日曜日はアスタカグラウンドでソフトボールの合同練習に参加。
体を動かして、汗びっしょりかいて、多少の筋肉痛になるのは気持ちがよいことだが、マレーシアのヘイズはちょっとヤバい。
グラウンドのどこを見てもうっすらと白濁しているからね。
今週は金曜日がタイの祝日なので前日に1日今年初めての「夏休み」をプラスして癒しの故郷バリ島ウブドに行ってくる。
もう何もしない。
ライスフィールドを吹き渡る風を見ながらただ酒を飲んでお菓子を食べる。
水曜日までは1週間分の力を出し切れるように頑張る。
★ ジョブホッピング。
特にここ東南アジアでは一般的な働き方で、タイでは2年から長くても3年ほどで転職を繰り返すのが常態化している。
飽きやすいタイ人にはそのくらいで環境や仕事が変わるのがちょうどいいし、その度に給料がアップして行くのだからやらない手はない。
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昨日面接にやってきた男性プログラマ(34歳)は、履歴書がすごかった。
最も長く働いた会社で1年。ほとんどが半年から1年で転職を繰り返していた。
あんまり多くの会社をホッピングし過ぎてもうわからなくなって
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前にウチの会社で働いていたことも忘れて面接に来た。
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面接をしたLekやPopは彼のことを覚えていたんだけど、彼は忘れていた。
こうなるともう怪談である。
★ 旭化成建材の問題は大変な広がりを見せているね。
なんか過去の価値観への警鐘かもよ。
もうさ、「マイホーム」っていう時代じゃないんだよ。
大手企業も倒産するわけだし、「所属すれば安全」「所有すれば安心」って思っていた拠り所はないんだよ。
何十年ものローンの束縛から解放されるんだからいいことだよ。
もっと自由に今を楽しむ。
でも日本の将来を考えると不安だって?
だけどもうどうせ確実なものなんてないんだから同じだよ。
★ 3連休に1日休みをプラスして昨日からウブド。
何もしない。って言ったのにネットしてるし。
昨日なんかバンコクやKLのスタッフとオンラインで仕事してるし。
オンラインを生業にしながら、オンラインなんてクソだと思う。
写真右は道ばたで売ってる顔石。小石を積んでその間にこの顔石がポツポツと配置された石塀がいい。写真右は昨晩見に行ったケチャダンスのフィナーレ。ココナッツの皮で作った焚き火の上を蹴散らして歩く伝統芸能。
今日は何もしない。
★ 田んぼを見渡すテラスで、プールサイドで、村のカフェで、とにかく心も体も溶けるような時間を過ごしました。
どうもありがとうございました。
やっぱりウブドは最高です。
また行きます。
現実世界に戻ってくると、こちらはやっぱり厳しいっす。
充分英気は養ったのでまだまだ年末に向けてやれることを気を抜かずに攻め続けます。
★ 昨日は珍しくかみさんが夕方から熱と嘔吐で寝ているというので残業を途中で切り上げ、ナミひとりをオフィスに残して帰宅した。
しばらくナミに仕事が集中しているし、難しいクライアントも多いし、オイラの会社も新たな領域に踏み出していかないとあかんしで、ここでまた新人日本人営業採用活動を始めた。
ウチはナミもユキもめちゃくちゃ優秀なのでこのレベルの日本人を再度仲間に入れたい。
いい人いたら紹介して!
話を戻して帰宅後かみさんをバイクの後ろに乗せてバムルン病院へ。
日本人カウンターはすでに閉まっていたのだが、診察室に入ると医師と患者の双方に電話が渡された。
電話の向こうには2台の受話器を両耳に当てた通訳がいるのだろう、医師もかみさんもお互いを見ずに症状の説明や診断の説明を交わしていく。
とりあえず今のところインフルエンザではなさそうとのことで薬をもらって帰宅。
今朝はオイラは4時半に起きてコトコトと特製野菜スープを煮込んだ。
「あさが来た」を観終わって火を止めてから1時間ほどベンチャキティ公園を自転車で走り、戻って暖め直したスープをかみさんに飲ませて出社した。
★ 昨日は久しぶりに元会社の後輩ケージがインドから出張で来ていたので昼飯を食った。
会社の向いにある定食屋でランチメニューを選びながら、
「こんなに種類がある。どれを見ても美味しそうっていうのがすごい」
と懐かしそうに笑っていた。
ケージが本マグロのネギトロ丼、オイラが天丼を食べながらいろいろ情報交換。
ケージもインドでここまでコンペ12戦10勝。最近は大きなクライアントも獲得したそうでまさに快進撃だ。
たとえ定食屋でネギトロ丼が食べられなくても大きくてこれから伸びる市場で仕事をするのはやり甲斐があるはずだ。
「もうこの年になると会社の中では怖いものなしですわ」
と言っていたが、定年まで5年。
怖いものなしで活躍できるのがあと少しと思うとそれもまたサラリーマンの宿命か。
★ このところ、日系人材紹介会社のアジア新規参入が加速していて、大変な戦国時代になっている。
今週はふたつの人材紹介会社の営業から電話があった。
「この度タイで人材紹介業務を始めました◯◯のXXと申します!」
とウチに採用計画がないかどうか、あれば訪問したいと営業してくる。
ちょうど来年に向けて新たに日本人営業採用活動を始めたところなので、複数の人材紹介会社に声をかけているが、
どういう人材を求めているか
のヒアリングにそれぞれ差がある。
ある人材会社は、給与、賞与、福利厚生、年齢、性別、や勤務に関する条件を細かく訊いて終わりだし、
ある人材会社は、具体的にどういうお客さんに対してどういうものを売って、会社ではどういう役割でそのポジションにはどういうスキルとどういう性格の人が適材だと思っているのか、などをかなりしっかり訊く。
どう考えても前者より後者の方が安心感がある。
2016年に向けて個性的でいいキャラのスタッフと縁があるといいなぁ、と思っている。
★ 在馬長子 [その「12万バーツ」給与明細とかで確認されたんでしょうか? 就活において、現職(前職)の待遇を盛るのは戦略として普通..]
★ Jun [>在馬長子 そうだね、一応面接時の明細の持参と現在の会社への確認は先に伝えてあるので盛れないようにはしてる(笑)。]
★ まさ [昔、シンガポールで一緒に仕事をした日本人ジョブホッパー(現採で日系企業を渡り歩いている)が、「2年ぐらいまでなら、ボ..]
★ Jun [>まさ 極悪人〜〜(笑)!!]