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2019年03月04日(Mon) アリス・アムター

1990年の後半から1991年の2月末、マレーシアに着任するまでオイラは英語の家庭教師についていた。

名前はアリス・アムター。20代の英国人女性だった。

元会社の海外担当取締役に

「英語ができます!」

と嘘をついて海外転勤を勝ち取り、マレーシア・シンガポール赴任が確定したものの、残りの数ヶ月で英会話を習得しなければいけない泥縄だった。

その時に紹介してもらったのが彼女。

ネイティブな英語をマスターするためは自宅でテキスト練習をしてたんではダメだ、という彼女の方針で外で飯を食ったり飲んだりしながら会話をした。

彼女にしてみれば、普通に遊びながら教えられる方が楽だったのだろう。

そのアリス・アムターの夢は、ハリウッドスターになることだった。

「私は、英国が大嫌い。とっても暗いの。私はこれからロスアンジェルスに渡って、ハリウッドでダンサーや女優を目指すの。私には絶対その才能があるの」

と会うたびに彼女はオイラに話した。

オイラは頑張ってねと言いながら、(そんなの無理でしょ)と心の中で思っていた。

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先週、ノリさんとバンコクからKLに向かう途中そんな話になり、今どうしているのかなーと懐かしくなり、

「Alice Amter」

でググってみた。

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ハリウッド女優になっていた。

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娘に話すと、彼女が出ている

「The Big Bang Theory」

は大好きなドラマだと言う。

ウィキペディアを読んでみると、

「She has lived in France, Germany, Japan (where she taught English in the early 1990s), and the United States. She moved to Los Angeles, California in the early 1990s.」

オイラに英会話を教えた後で、ロスアンジェルスに飛んでた。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
もとママ (2019年03月04日(Mon) 11:15)

 知り合いにJunさんと同じ事やっちゃった人います。同様に泥縄でやっつけ英語でジュネーブに配属。ところが彼の地ではフランス語がほぼ公用語。血の気が引いたけど事務所の方々は彼には英語で話してくれたので乗り切れたそうです。彼は今はとても英語が上手です。小心者の私にはとてもかなわぬ夢でございます。

Jun (2019年03月04日(Mon) 11:20)

>もとママ<br>結局アリス・アムターの数ヶ月では全く英会話ができるようにならなかった。マレーシアに着任してからの半年間は、相手が何を言っても「Yes Yes」と答えて微笑む地獄の日々でしたw