★ 昨日はオイラの自宅最寄り駅から二つ先で反クーデター集会が予定され、軍が兵を出したり、駅を封鎖したりすると聞いていたので、スタッフにもそちら方面には行かないように注意メッセージを出しておいた。

ところが軍や駅封鎖の対応を嫌った反クーデター団体は、集会場所を変更し、オイラの最寄り駅にあるショッピングセンター、ターミナル２１前に集まった。

それを知らないオイラは、バイクでスクムビット通りに出るやいなや辺り一帯に迷彩服を着た兵士が集団でいるのを見て驚いたよ。

交差点の信号で止まるとバイクのすぐ後ろに機関銃を前に向けた戦車がいてなんだか背筋がゾクゾクしたわ。

しかしこういう時でも欧米人観光客ってのは全然平気だね。

軍隊を取り囲むようにみんなバシャバシャ記念撮影してるもの。

オイラは外出先から早めに帰宅し、午後は部屋で

「男はつらいよ　純情編」

を観たよ。

家の外と中の空気感の落差がいいわー。

葛飾柴又いいわー。

★ 今日はタイ人スタッフを1人誘ってランチに出た。

増えてくる仕事量に対して人を増やすという対症療法ではなく、いかに筋肉質の組織で生産効率を上げて闘うかというのはベンチャーに取って死活を握る課題だ。

幸いウチの日本人スタッフ3人は見たこともないくらいやる気があって優秀なので組織の骨はしっかりしているのだがまだまだ肉に脂身が多い。

脂身は好きだけど。

今日昼飯を食いながら話したのは今後タイ人チームのキーになるとオイラが踏んでいるスタッフ。

彼とビッグママでイタ飯ランチセットを食いながら彼の仕事のことやクライアントのこと、他のスタッフのことなどいろいろ話した。

彼にさらに責任の大きい仕事を任せることで彼の内面に、そして他のタイ人スタッフたちに化学反応が起きないか、それを期待して彼に新しい職責を打診した。

「Junさんは僕にそれができると信じていますか？」

「もちろん信じているよ」

彼はちょっと緊張した目をうるうるさせて

「I CAN DO IT」

と言った。

できるかできないか、それはオイラの責任で彼の責任ではない。

彼が成功しようと前向きに頑張ることで彼自身が成長すること、それが何よりも大事なのだ。

★ 昨日は某日系コンビニクライアントの新店で視察に来ていた社長とバッタリ。

この社長は最近ゴルフを始めたばかりでゴルフにハマってしまい、毎週末社内の日本人スタッフを誘って芝を刈っているらしい。

話の流れで一緒に回りましょうかということになり、7月最初の週末でご一緒することになった。

ゴルファーというのは受験生と同じで他の人とゴルフの話をするときは

「いやぁ、もう僕なんか全然ヘボですから」

「全く当たらんね。絶対120切れないわ」

「もうここのところほとんど練習していないんで」

といかに自分が下手くそでしかも何の事前準備もしていないかを自慢し合う。

回る相手を徹底的に油断させておいて、その裏で手にマメができるほど練習するのだ。

それで当日のスコアがいいと

「マグレ、マグレ」

「なんか今日は珍しく調子よかったわ。こんなこともあるんやね」

と言いながら周りから金をむしり取るのだ。

他人の言うことを真に受けてろくに勉強もせず、結果はいつもビリという学生時代を思い出すのでゴルフは嫌いだ。

★ 某日系クライアントの女性マーケティング責任者とナミと今月末に来タイする「きゃりーぱみゅぱみゅ」のコンサートチケットが当たるタイアッププロモーションの打合せをしていた。

クライアントが

「きゃりぱみゅは日本人としてはタイで一番人気で、タイで開かれるコンサートでは珍しく一番高い4,000バーツのチケットから全部売れちゃってるんです」

と状況を説明するとナミが

「えー、きゃりぱみゅに4,000バーツも払って行きますぅ？　4,000バーツなら4回飲めるわ！」

とモノゴトは全て酒を尺度にして考える彼女がテーブルを叩くと、さらに輪をかけて酒好きのクライアントは

「私もお酒取ります！」

とコブシを突き上げ、二人でめちゃ意気投合していた。

もはやアーティストの競合は他のアーティストではなく、酒という事実。

★ 昨日は仕事が終わってからムエタイで汗を流し、ヒロとユキと焼き鳥屋。

カルニチンを飲んでせっかく脂肪を燃焼させたのでビールも飲まず、炭水化物も摂らず。

今朝は早起きをしてウォーキングをしてからナミとゴルフ練習場。

ちょうど3週間後にコースデビューだが、順調に上達しているようだ。

オイラも6、7年のブランクを感じさせないナイスショットを連発し仕上がりは完璧だ。

自宅に戻ってからすぐにスイミング。

少しカラダがギシギシ言っているがいじめて絞る。

明日からマレーシア出張。

美味しいも誘惑がたくさんあるけど負けない。

★ 昨日の午後、完成したばかりのKLIA2に到着した。

無駄に思えるくらい広いがイミグレなんかはスッキリと効率的にレイアウトされていてほとんど待つことも無くすんなり通過できた。

イミグレのオフィサーに

「きれいでいいねー」

と言うとうれしそうに笑った。

KLエクスプレスであっという間にKLセントラル。

こちらも新しいショッピングモール「NU Central」に連結していてそのままショッピングができる仕様。

周りのお店も洗練されている。

それでもまだオープンしているお店は6〜7割程度かな。

上を見上げるとほどんとが内装工事中だ。

夕食を食べながらマレーシアのパートナーと打合せをし、早めに就寝。

今朝はこれから某日系クライアントとのプロジェクト会議、行ってきます！

(写真は新しいショッピングモール)

★ 今日は朝一番にJACTIMでオンラインシステムに関する打合せ。

打合せが終わって戻ろうとしたら事務局の永江さんから

「これから工業部会だから出席して行けば？」

と声をかけられ、うーんどーしよーかなーと逡巡していたんだけど

「お昼、うな丼が出るよ！」

と言われて参加することにした。

JACTIMの会員になってから25年目にして初めて参加した工業部会。

今日の部会には50余りの会員企業の社長さんたちが参加していたけれど、中には25年前からの知り合いもいたりして

「おたくもマレーシア長いね〜」

「お互い様〜」

と笑った。

せっかくなのでオイラの会社の宣伝を散々させてもらい、うな丼食って帰ってきた。

あ〜、いい1日だった。

(写真はJACTIM工業部会の様子)

★ 昨夜KLからBKKに戻る。

5日間の滞在だったけどクライアント、ビジネスパートナー、リクルートエージェンシー、カンパニーセクレタリー、銀行など分刻みで東奔西走してドンムアンからのタクシーの中でぐったりした。

同行したナミとも話したんだけど、飛行機移動というのは全く大げさ過ぎる。

たかだかアセアン域内1、2時間で動ける距離でも

「飛行機に乗る」

という作業がとにかくいつまで経っても大仰なのだ。

大抵は市内から遠い空港への移動。

イミグレの行列。

時間短縮が一向に進まない出入国審査。

セキュリティチェック。

搭乗待ち合い。

到着先でも同様の手順を経てようやく市内へ向けて移動する。

これからヨーロッパ一周旅行に1ヶ月っていうならまだ我慢もできようが、これだけアジア域内のビジネスがボーダーレスになって、移動の頻度が上がっているのに航空行政はもっとユーザーフレンドリーな改革ができないのか。

テロなどのセキュリティ負担を罪も無い一般乗客に全部背負わせて

「ルールですから」

ってふんぞり返っていていいのか！

「どこでもドアが欲しいですね」

とナミがつぶやくのでオイラも激しく頷いた。

(写真はKL着陸前の夜景)

★ 昨日はヒデがいるシャカリキアソーク店で「生牡蠣直輸入」という知らせを受け、牡蠣に目がないかみさんと娘の3人で食べに行った。

7.5cmという生牡蠣はプリプリ肉厚で一口では食べられないほど。

レモンを搾ってツルリと食べると美味しかったよ。

この週末オイラは、タイやマレーシアでの事業改築に直面していて頭の中がずっとグルグルしている。

起業してから15年。

目まぐるしく変容する環境の中で事業を続けて行くのは、例えるなら、バランスボールの上でバランスを取りながら的当て競技をするようなもの。

集中力を切らすとすぐに落下してしまうので、気が休まるときがないんだわ。

でも難しい局面に出会うとどう料理してくれようか、という気持ちが湧いてくる。

2014年後半も攻め続けるぞ。

★ 今日は午前中に営業会議。

2014年が半分終わり、前半のパフォーマスンスの検証と後半の売上戦略検討。

午後はオフィスで企画書作りをし、夜はマレーシア起業先輩と打合せを兼ねて晩飯。

最近オープンした大阪の串揚げ専門店「だるま」という店で、毎日大繁盛という噂を聞いて行ってみた。

串揚げは関西では定番で、この「だるま」は関西で人気の店らしい。

んで、正直なところを言うと店も味もどーってことなかった。

そもそも串揚げのセットって始めから終わりまでひたすら串揚げでさ、飽きちゃうでしょ。

それとアジアでは美味しい天ぷらが食べられないことでもわかる通り、どんなに揚げもの職人が工夫を凝らして揚げても、この「気候」のせいで絶対にカラッと揚がらないんだってね。

だから大阪の「だるま」を知っている起業先輩も

「やっぱり日本のだるまのようにコロモが軽く揚がらないねぇ」

と落胆していた。

どこかでカラッ、サクッと本当に美味しい揚げものは食べられないものだろうか。

(写真はだるまの串揚げ)

★ オイラの会社の1階下に某日系広告代理店が入っていて、時々エレベーターで日本人に会うと何となく薄い会釈のようなものをするけどお互い名前も知らないといった状態が続いていた。

ある人からお互いを紹介してもらう機会があって、今日初めて1階下のオフィスでオイラの会社のプレゼンをさせてもらった。

受付を通ってミーティングルームに入ってビックリ。

もはやラウンジバーだね。

プレゼン用のスクリーンの裏には楽器が置いてあって仕事が終わると、スタッフバンドの生演奏で楽しみながら酒を飲むエンタメスペースにもなるらしい。

いかにも広告代理店的発想の空間作りだが、クライアントをお招きしたときなど一気に自分たちのペースに持ち込むためにも効果があったりする。

「うちもこうしましょ！こうしましょ！」

とナミは手足をバタバタするし、

ヒロはカウンターに座って

「ビールオーダーしてもいいっすか？」

とかほざいていた。

★ 某日系食品専門商社の日本人と打合せをした。

現在はタイやマレーシアでコーヒーを扱っている。

タイの北部ではその昔麻薬の原料となるケシの栽培が盛んだったが、タイ政府がケシ農園を一掃し、コーヒー農園に変えていった。

コーヒー農業を定着させるために政府では生産物の買取政策を続けているらしい。

保護政策は輸入コーヒーに90％という高関税を課することでさらに拡大していったため、現在タイでは海外の美味しいコーヒーを安く楽しむことができないのだと言う。

作ったものはどんなものでも政府が買い取ってくれるから、品種改良も品質改善も競争も起こらず、完熟や未熟などクソもミソも一緒になったような品質のコーヒーがタイの市場には流通しているらしい。

とは言え、タイ人はコーヒーにたっぷりミルクを入れ、どっぷり砂糖を入れ、仕上げにコンデンスミルクをどろどろ加えて飲むのが主流なのでコーヒーそのものの品質には拘りようがないわけだ。

彼がタイのスターバックスのカウンターで調査をしたところ、やはりいろいろなものをたくさん混入させる商品を購入する客がほとんどで、アメリカーノなどコーヒーそのものを味わう商品を注文する客は10人に1人に留まったらしい。

オイラなんか通常スタバではアイスチョコレートクリーム乗せを買うのでまあ論外なんだけどな。

この日本人社長は、

「タイでブラックで飲めるコーヒーを作って売りたい」

と北部のコーヒー農園で栽培や豆の選別などを直に指導し、新しいコーヒー市場を作ろうと燃えていた。

あらゆる分野でね、日本人の「モノ作り」にかける情熱って凄いよ。

★ 昨晩はオイラが元会社のKL支社にいた頃からの友人とタイ飯屋で。

彼は今上海勤務だが、アジア全域を任されているので相変わらず各国を飛び回っている。

ほとんど毎週のフライト出張。

「よく毎週飛び回っててへこたれませんね」

と今年58歳の彼に言うと、

「若い頃からの積み重ねでそういうカラダになっちゃってんだろうね。上海の住処より出張先のホテルにいる方がゆっくり落ち着けるんだよ」

オイラなんかBKKーKLの2時間出張が月1回あるだけでもうなんだかぐったりしてしまう。

「それでね、一番落ち着かないのが日本の実家(笑)。こないだ中国の春節で1週間一時帰国した時は相当気を遣って疲れたんだろうね、上海戻った翌日は起きれなかったもの」

こういう人は引退してどこか一カ所に暮らすようになるとボケちゃうね。

泳ぎを止めると死んじゃうマグロのように。

(写真は昨日食べた「春雨とエビの土鍋蒸し」)

★ 昨日はムエタイトレーニング。

ちょっと風邪気味なところでやってしまったので今日は体調今ひとつ。

少し休んでることにする。

★ 睡眠とって静かにしていたのに熱が39度まで上がっちゃったよ。

風邪の症状は全然ないんだ。

食欲もあるし。

熱だけ高くてちょっとしんどい。

とにかくこのまま安静にしてる。

★ 結局月曜日から会社休んだ。

病院行っていつものモンコン先生(写真)に診てもらう。

モンコン先生東大医学部卒で日本でも医師免許取ってるから日本語で大丈夫。

「風邪だね」

「あの、デング熱って可能性は？」

「デング？　まあ、それはちょっと早いから薬飲んで様子見てからにしましょう」

と風貌と同じでのんびりした診断だった。

話は変わるけど、都議会のセクハラ発言騒動、

もう逃げられないと思うまで隠れてて、クラス全員の前で謝らせられて

「オレだけじゃないよ、他のヤツも出てきて謝れよなー」

ってなんか都議会って小学校の学級会とレベル変わんねーな。格好悪過ぎ。

塩村さんもさ、泣くんじゃなくてその場で反論するくらいの気骨欲しいよ。

★ 薬が効いて熱が下がったので昨日は出社した。

どうも風邪が流行っているみたいで昨日はオイラを入れて４人が自宅休養だったらしい。

溜まっていた仕事やミーティングをこなしてからシーロム界隈で会社関係の買物をして帰宅。

対コロンビア戦に備えて早めに就寝。

準備万端で観戦を始めたけれど、現実はこんなに差があったのかとがっかりした。

精神論だけでアメリカと開戦し、マスコミからは

「必ず勝ちます！」

「大丈夫！日本に有利です！」

としか教えられなかったので玉音放送で衝撃を受ける民。

なんか薄々は感づいていたけれどやっぱりこんなに違ったのかと。

まあ

「W杯出られるだけで良しとしようよ。冷静に分析すれば決勝ラウンドにはたぶん行けませんから」

と解説されるのも嫌だけど。

★ 病み上がりではなかったようなんだよ。

木曜日以降どうも体調が戻らないので金曜日に再度休み、さっき病院に行って診察、血液検査をしてもらったら肝機能数値が平常値の5倍ほどにもなっているらしく、デング熱、肝炎、その他の感染症の疑いがあると。

引き続き細かい血液検査をして、病名診断をするか、さらに精密検査をするか明朝ドクターが診断をするらしい。

大したことがないといいんだけど・・・。

★ 今朝病院へ行って血液の再検査と腹部超音波エコー検査をやった。

その結果、デング熱やA、B、C型肝炎でもなく、風邪などの一般ウィルスによる肝機能数値上昇だったことがわかり、また数値も昨日の検査結果より改善されていたので安心した。

A型肝炎は東南アジアで暮らす以上予防接種は受けてあったし、B型、C型は輸血などから感染するらしいので肝炎ではないだろうと予測はしていたんだが、ドクターから

「検査の結果、B型肝炎の抗体はないので予防接種はしておいた方がよい」

とアドバイスを受けた。

そうだね、こちらもいつ輸血を受けるか分からないものね。

とにかくしばらくは激しい運動はしない方がよいと言われ、ムエタイはストップされた。

ウォーキング、水泳、ゴルフ、筋トレといった有酸素運動に絞って体力増強に励もう。

ご心配をおかけしました！