|
★ とてつもなく気分の悪い起こされ方をした。
中国系の女性がオイラの手を何度も引っ張って寝ているオイラを起き上がらせた。
周りには100人くらいの人たちがいて、険しい顔でオイラの方を睨んでいた。
何なんだ。。
今度はいきなり背後から現れた中国系のおじいさんがヘラのようなものを取り出して、オイラの腕をそのヘラで何度も何度も擦り始めた。
汗びっしょりになっているオイラのハゲ頭もそのヘラで何度も擦った。
その度に汗が飛び散ってもおじいさんはやめなかった。
だんだん様子がわかってきた。
ここはバンコクからKLに向かうフライトの搭乗待合室だ。
前のベンチに座っていた初老の男性がディリークイーンの売店から持ってきた紙コップ入りの白湯をオイラに飲ませた。
完全に意識が戻った。
朝から体調が優れず、お腹も壊していて春貴と同じ症状だな、うつされたのかもな、と思いながら搭乗を待っていて、気を失ったのだ。
機内に入るとパーサーがオイラのところにやってきて
「搭乗待合室で失神しましたか? 具合はどうですか? 何かあったら遠慮なくおっしゃってください」
と告げた。
ここで降ろされたら嫌だなと思い、「大丈夫、大丈夫」と明るく振る舞った。
KLに着くとオフィスに寄り車を取って自分のコンドに向かう。
ガソリンがなかったのでガソリンスタンドに寄り給油した。
ガソリンを入れ終わって支払いカウンターに向かう途中でまた目眩がして立てなくなりカウンターの下にうずくまった。
スタンドの職員が駆け寄ってきて大丈夫か?と声をかけた。
支払いを済ませてコンドへ行き、そのままベッドに入った。
発熱しているのか、エアコンも入れてないのに寒かった。
そしてそのまま眠りの底に落ちた。
12時間くらいだろうか、朝7時に起きると体調がだいぶ良くなっているのがわかった。
今日はソフトボールの試合。オイラは先発投手なのだ。
昨日寝る前に監督の野田にLINEで状況を知らせておいたので、グラウンドでみんなが心配して集まってきた。
「心肺停止になったのを心臓マッサージで蘇生した」
と広がっていた。
人の噂とは実にいい加減なものだ。
さて、ともあれ今日も投打に大活躍してやる!と張り切ったが
「試合に出してJunさんに何かあったら後悔してもし切れない」
と試合には出してもらえなかった。
それでもここしばらく負け続けていた住友に7−5で勝利した。
勝ったのに、何だか悔しかった。
日本に来たりして、疲れが溜まっていたのでしょう。回復を祈ります。一方で積年の所業を心で省みているのかもしれませんね。<br>山森くんにも数々の心当たりがあったのでしょう。
>ヒラノくん<br>全然心当たりがないんですよ、それが。。