|
★ 室外機の下で育っている3匹の子猫は順調に育っていて、夜我が家がバルコニーのカーテンを閉めた途端にバルコニーに出て来てはしゃぎ回る。
立てかけてある箒や塵取りやバケツをガンガン倒したり動かしたりして鬼ごっこを始める。
オイラはそれをカーテンの隙間からずーっと見ている。
こちらの気配を悟られるとキューーンと室外機の下に逃げ込んでしまうので、カーテンの裾をめくり上げて静かに横たわってずーっと見ている。
時々、目が合う事もあるのだが、きっとメロンパンかなんかだと思っているんだろう、気にせず遊び続けている。
ユキの話によると、母猫はしばらくすると子猫を攻撃してまで親離れをさせるらしい。
そうして親から冷たくされた子猫たちは仕方なく1匹1匹別々に生きていくのだろう。
遊び疲れた3匹は親猫の腹の下に潜り込んで乳を飲みながら安心して眠ってしまう。
今が束の間の家族一緒の日々なんだろう。
そしてもう少しすると、カーテンを閉めてもバルコニーは静かになり、室外機の下には落ち葉だけがカサカサ音を立てているのだ。
乳児ICUで育った未熟児玄貴もあれから8ヶ月。
お陰さまで順調に育っていて、もう近々歩きだそうかという勢いだ。
そうなるともうオイラの膝の上で眠ることもなくなっていくんだな。