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2017年04月25日(Tue) 緊急手術

一昨日緊急入院した娘は容態が悪化したため急遽ICUに移された。

血圧が異常に上がって救命へのリスクが高まったため、弱っていた赤ちゃんの心肺機能の回復を待たずに摘出手術をする方針が担当医から下された。

オイラもICUの中に入ったが動き回る医師や看護師たちの緊張感が胃を締め付けた。

準備が整うと手術室に運び込まれ手術が始まる。

オイラとカミさんは待つしかない。

娘婿は着替えなどの整理で一旦自宅に戻った。

摘出手術自体は長引くものではないと聞いていたのに1時間経っても出てこない。

出てきた看護師に

「どうなんですか?」

と詰め寄ると、

「旦那さんを至急呼んでください」

「私は患者の父ですが手術は大丈夫だったんですか?」

「すみません、私はお話しできないので旦那さんを呼んでください」

と険しい。

なぜ、話せないんだろう、なぜ、娘さんは大丈夫ですよ〜と普通に言えないのだろうと思うわけだ。

カミさんは横で心配で泣き出している。

娘婿が戻ってくると、看護師からナーサリーに行くように言われ、オイラも一緒に付いていった。

「MEETING ROOM」

と書かれた部屋に通され、しばし待たされる。

永遠かと思うほど待たされる。

痺れを切らして部屋の外に出て「SPECIAL CARE」と書かれたガラス張りの部屋を覗くと看護師たちが慌てて制止する。

「旦那さんを呼んでください」

と看護師の1人に言われて、彼を部屋から呼び「SPECIAL CARE」の部屋に入れる。

通訳が到着する。

オイラやカミさんは入れない。

そこには手術で取り出された赤ちゃんが保育器の中にいるが、娘はどうなっているんだろう?

娘婿が若い女性の執刀医から説明を受けて神妙に頷いている。

先生が外にいたオイラを見かねて中に招き入れてくれた。

中に入ると大きな保育器の中にあまりにも小さい赤ちゃんがいろいろな管に繋がって横たわっている。

保育器が大きいんじゃなくて赤ちゃんが小さすぎるのだ。

でもその赤ちゃんは小さな胸を大きく上下させて息をしていた。

生きているんだ!

こんなにちっちゃいくせに。

その健気な様子に感動して胸が熱くなった。

先生は

「これから生きられるかどうかはまだわからない。精一杯ケアをしながらしばらく様子を見守るしかない」

と言った。

オイラが娘の容態を訊くと

「今、ICUに戻って同じように監視下にあるので見守るしかない」

と言った。

小さな、まだ名前もない赤ちゃんに「頑張れ!」と心の中で呼びかけてからナーサリーを出るとICUに向かった。

ガラス張りの集中治療室の中に娘がいた。

麻酔が効いて目を閉じたままだ。

担当医がこちらを振り返り

「24時間様子を見ます。状態が安定しましたら一般病室に移します」

と静かな笑顔で説明してくれた。

医師の笑顔というのがこんなにもありがたいものかと思った。

2人とも頑張ってくれ・・

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
YUKIKO (2017年04月25日(Tue) 10:18)

びっくりしました!お二人ともどうぞご無事であるよう祈っています。

ともだちくん (2017年04月25日(Tue) 14:42)

二人の無事と回復を祈っているよ。

在馬長子 (2017年04月25日(Tue) 16:44)

本当に驚きました。一刻も早く母子とも無事に退院されますことを心よりお祈りしています。<br>またJunさんも、そして奥様もお婿さんもご心労いかばかりかとお察しします。どうぞご自愛くださいませ。

YOSHI (2017年04月25日(Tue) 20:24)

読むだけでも辛いです。お二人の無事をお祈りいたします。

Jun (2017年04月26日(Wed) 09:05)

>YUKIKO<br>ありがとう。お陰で昨夜娘がICUから病室に戻ってきた。赤ちゃんもまだ頑張ってるようだよ。<br><br>>ともだちくん<br>ありがとうね。看護師たちに運ばれて病室に戻ってきてホッとしたところだよ。<br><br>>在馬長子<br>ありがとう。まだボーッとしていて反応がないんだけど、病室に戻ってきた娘に「よく頑張って戻ってきたね」と声をかけてやった。<br><br>>YOSHI<br>ありがとう。今朝はビデオ通話で病室の娘とちょっと話せたよ。