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★ いろいろ繋がっていたものが少なくなってきた気がする。
調子が良ければ呼吸器を外して肺の形成を助けるらしい。
体重が5グラム増えたと報告があった。
1円玉5枚分。
地道な努力の積み重ねだ。
1人で所在なく過ごしているKLの3連休最終日に、バンコクで朝のウォーキング中のカミさんから貴重な動画が届いた。
シャーシャー言っている水トカゲを撃退しようとしているタバコ工場のセキュリティ。
タイでは水トカゲが家に来るのは良くない事だと嫌う。
普段はベンジャキティ公園の池に生息していて時々目にするが、食べ物を求めて人家にまで進出してきたのだろう。
今日も朝から快晴のKLだが、夕方には間違いなく空が暗くなってスコールが来る。
★ また酸素マスクが付けられた。
昨日2度ほど呼吸が止まってしまったのだ。
50%ほどだった母乳摂取もゼロだったらしい。
一進一退。
「生きる」というのは本当に大変なことなんだと改めて思う。
生きていることが当たり前になって、毎日が続いていくことが当たり前になって、今日できることを先延ばししたりするけど、今日という24時間を精一杯生きなくてはと思う。
そして今日も精一杯、頑張れ玄貴!
★ 今日は久しぶりにJACTIMに顔を出した。
事務局長が久野さんから木本さんへ。
日本人担当者が永江さんから山根さんへ。
JACTIMの窓口になる日本人が2人ともほぼ同時に交代になり、初めましてのご挨拶に伺ったのだ。
そんなにじっくりと前任者との引き継ぎ作業ができた様子はなく、2人とも苦労をしている感じだった。
打ち合わせ後に歩いてLOT10伊勢丹のウチのお店に顔を出す。
相変わらず伊勢丹にはほとんどお客さんがいなかった(涙)。
地下1階から4階までぐるりと回ってみたけれど、やっぱりお客さんがいなかった(涙)。
それはそうと、日本政府のクールジャパン機構との合弁でスタートした「THE JAPAN STORE」に、
ブランド物のパフューム安売りコーナーやマレーシアの「BOH Tea」「セランゴールピューター」「BONIA」などなど日本ブランドじゃない売り場がどんどんできていた。
これはなんだか怪しい流れではないかい(涙)。
★ 今回のKL出張の主目的だった某日系家電メーカー社長プレゼンが無事に終わり、次のステップに進むことになった。
今回は、日本のパートナー会社やバンコクのナミにもKLに入ってもらいチーム全体で進めているプロジェクト。
ホッとした。
プレゼン終了後にはクライアントのローカルの責任者がオイラのところにやってきて、
「私はあなたのプレゼンが好きだ。今まで社内外いろいろなプレゼンを受けてきたけど、あなたほど素晴らしいプレゼンする人は初めて。日本人とは思えない」
とべた褒めされた。
日本人とは思えない、ってのはそもそも日本人はプレゼン資料作りやプレゼンそのものが下手くそだという世界的な評価を踏まえた上でだな。
こんなジジイになっても人から褒められるとうれしいな。
玄貴の無事も願いながら今日は久しぶりに一人でビールで乾杯しよ。
★ 今日は長男春貴のNICU入室が医師から許されて、兄弟としての初めての面会が実現したと娘から写真が送られてきた。
わかっているのか、わかっていないのか、2歳児はなんだかえらく喜んでテンションが高かったらしいが、保育器の中に自分のアンパンマンがあるのを発見して、
「なぜあれがあそこにある」
と帰り際は大騒ぎだったらしい。
ともかく、玄貴が無事に生き延びることができれば、喧嘩したり、助け合ったりしながら、これから長い長い兄弟の付き合いになる。
★ 昨日はリーグ優勝をかけたミツイとの全勝対決に4−5で破れた〜。
やはり投打の主力がごっそり帰国してしまったのは痛い。残ったメンバーや新人さんで精一杯頑張ったんだけどね。
ただ、三連覇がかかっているのはリーグ優勝ではなくて、総合優勝。
去年もリーグ優勝決定戦はREDSに破れたけど、総合優勝決定戦での再試合では勝利してJalanJalanが表彰台に上ったからね。
7月の総合優勝決定戦で今度はミツイを打ち負かして三連覇を勝ち取るぞ!
試合後すぐに空港に向かってバンコクに戻ってきた。
さて昨日は初めて兄弟のスキンシップがあったらしい。
弟に、兄からの「がんばれ〜」が届いているだろうか。
★ 昨晩は某日系クライアント社長がアイディア出しのブレーンストーミングを飲みながらやりたい、というのでナミとユキと4人で和食屋の個室で。
「とりあえず酔っ払う前に」
ということで
「ターゲットはですねぇ・・」
「訴求するポイントとしては・・・」
などと話していたんだけど、
「えっと、じゃあ次はビールじゃなくて焼酎にしようかな」
「じゃ、私はハイボール」
とお代わりを重ねていくうちにいつのまにか議論の内容が
「実際、男の浮気ってのはねぇ・・・」
「そもそも結婚っていうのは・・」
で熱く燃え上がっていて、ヒートアップするうちに
「すみません、閉店なので」
と追い出された。
今朝、クライアントから昨日の議論をまとめたワードファイルがメール添付で届いたが、内容の薄さから相当早めにみんな酔っ払ったんだなということが伺えた。
★ 玄貴が転院した。
容態が少し落ち着いてきたということもあり、担当医が新生児ICUの医療レベルも施設も充実している別の私立病院を紹介してくれるということになったのだ。
今入院しているサミティベート病院では退院までに2,000万円を超えそうな勢いなので、担当医がアドバイスしてくれたのだ。
転院先の病院はサラデーンの駅のすぐ横にあるバンコククリスチャン病院で、吹き抜けのロビーにスタバやマクドナルドやVIPラウンジのない、日本でよく見る本当に病院らしい総合病院だった。
それでも新生児ICUのフロアは美しく近代的で看護師さんたちも優しそうな人たちばかりで安心する。
それで医療費用はサミティベート病院の5分の1程度になるというのなら、バムルンラード病院やサミティベート病院の医療費の高さの理由は、ロビーのシャンデリアやカフェテリアや病院内を流れる滝の維持費なんだろうかと考えてしまう。
それがわかっているから担当医師はアドバイスをしてくれたんだろう。
たった3ccのミルクを一滴一滴、4時間かけながら飲み、身長35cm、体重1,250グラムの赤ん坊は生きようとしている。
バンコククリスチャン病院のみなさん、よろしくお願いします。
★ 昨日、75歳で現役バリバリ、複数の会社の役員やアドバイザーをやっている日本人が、
「60歳近辺になると、『もうオレも一生懸命頑張った。そろそろゆっくりしよう』という意識がチラチラと自分の中に芽生えるんだ。これを『悪魔の囁き』という」
「あります、あります、そういう囁き!」
「そうだろう?その悪魔の囁きに負けちゃダメだ。ほとんどの人はその囁きに負けて引退し、一気に老け込んで生きる活力を落として行くんだよ」
「でも、FBなんかには隠居した60過ぎの先輩たちの孫との写真や飲み会の写真たくさんアップされますね」
「そうだな。だがな、本当は誰もそんな人生が続くことを望んでないんだよ」
「そうなんですか・・」
「『もう充分頑張ってきたから』とか『若い人に道を譲って』とかそんなのは言い訳なんだよ。『若い人に・・』なんてのはあれはマスコミが作り上げた概念でな、マスコミが悪いんだよ」
「そうかー、75歳の人に言われると説得力がありますねぇ」
「今、俺が経験していることだからな。これは若いうちにはわからないんだよ。だから悪魔の囁きに気をつけろ」
そう言えば、日本の新聞広告に
「85歳定年制」
というコピーが出て、話題になっている。
60年以上働く人生がこれから当たり前になるんだろうか。
★ 毎日3〜4ccだったミルクの量も少しずつ増えて昨日は21ccを飲んだ「ガンバレ玄貴」は体重も1,220gに増えた。
ポツンと独りきりだったNICUに、もう一人の小さい赤ちゃんが入ってきたけれど、それでも1,800gというから玄貴はまだまだ小さい。
本当なら今頃はお母さんのお腹の中で、お母さんと一緒に生まれる日を待っている最中なのに(予定日は6月半ば)、こうして一人で保育器の中で暮らすのはさぞ寂しかろう。
だから、生まれて初めての友達ができてよかったな。
★ 今度はオイラのオフクロが定期検診で心臓や肺の異常を発見され、そのまま日赤病院に緊急入院。
数日前から食欲もなく、話しかけても反応が薄い状態だったらしい。
肺に水が溜まり、肺炎の疑いもあるようで検査、処置を行なっている。
齢87になるのだから、そうそう健康でいるのは難しいのだけどこちらも頑張って欲しい。
一方、バンコクの集中治療室にいる赤ん坊玄貴は、口の中に一滴一滴垂らしていたチューブを初めて哺乳瓶に代えてミルクを飲んだ。
自分で吸い込む力が出てきたということか。
★ 昨日は住処のあるアソークから地下鉄で3駅ほど乗ったところにある鉄道市場というマーケットに出かけてきた。
まあ、簡単にいうと巨大屋台村ですな。
ここには衣料、雑貨、食品など様々な個人商店の他、屋台料理レストランやパブが軒を連ねていて大変楽しい。
しばらくお店を冷やかしてから、串焼きバーベキューの店で焼き鳥、焼き豚をビールで。
昨日は暑かったからビールが旨かった。
カミさんはウブドの人気店ヌリスワルンのスペアリブが好物で日頃から娘婿に
「あれをバンコクでやったら絶対当たる」
とけしかけているのだが、実現しない。
(ヌリスワルンのスペアリブ。奥の寸胴に秘伝のタレが)
このBBQ店でも豚のスペアリブが売られていて、人気のようだったが
「タレの味がヌリスワルンに遠く及ばない」
と鼻でせせら笑っており、
「じゃあ、ウチでやるか」
とオイラが答えると一瞬その気になったが、昔ほど盛り上がらなかった。
★ 昨日、新しい日本人スタッフが入社した。
本間詩織、27歳女性。社内ニックネームはシーチャン。
日本では新卒で大手旅行会社に入社し法人営業に従事。
海外でデジタル事業、という新しい世界に単身飛び込んできた。
そういう人生の大きな決断をバッサリとできる人にオイラは魅力を感じる。
自分の人生は自分が決める、切り開くんだという信念を持っているからだろう。
シーチャンは、物静かで落ち着いていて、キャピキャピ感が全くない。
「えー、うっそー」
とか絶対言わない感じ。
帰りがけにシーチャンに
「けっこう大きな決断だったと思うんだけど、周りの意見に影響されなかった?」
と聞いてみると、
「一旦決めると私けっこう頑固なんです」
とのこと。
物静かな人ってそういうところあるんだよな、と思ってちょっと笑えた。
★ 昨日カミさんがバムルンラード病院(タイで最も医療費の高い病院)で診察を受け、検査をしたら、お会計が約12万円だった。
日本で同じ検査をすると約2万円である。
幸い保険に加入しているので、全額保険でカバーされるのだが、オイラが不思議なのは、保険会社はこういう根拠のない高額医療請求をどうしてホイホイと支払うのだろうか。
それでいて病院から戻る頃に保険会社からこちらには必ず電話があって
「今回の症状はどういうもので、いつからで・・・」
と根掘り葉掘り執拗に問い詰める。
被保険者への詰問よりもボッタクリ病院側への厳しい金額審査とかしないのだろうか。
診察前に保険加入者とわかると診察費が高くなり、「保険に入っていないから安くしてぇ」と涙目で訴えるとだいぶ値引きしてもらえるってのはもはや巷では公然の秘密だ。
この保険会社の仕組みが不可解だ。誰かカラクリ教えて。
★ 昨日は玄貴の誕生日だったよ。
誕生日といっても1歳ではなくて、1ヶ月。
生後1ヶ月を生き延びた、ということがとてもすごいことに思え、
生きるというのは、こんなにもすごいことだったんだと改めて胸に刻まれた。
このまま生き続けて欲しいという願いは叶うだろうか。
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今日また娘が玄貴に会って保育器の外で抱っこした。
「成るように成るよ」
達観の微笑みを浮かべているように見える。
★ 中国深圳に駐在している高校時代の親友が出張でバンコクにやってきたので飲みに行った。
あと2年で定年。
中国深圳でサラリーマン人生を終えた後、そのまま契約社員としてしばらくどこかの工場に残るか、それとも昔からの夢だった居酒屋を開店するか、そんな話をした。
「どうせ開くならバンコクか西荻窪にしてくれ」
「西荻よりバンコクがいいなぁ」
「どんな店なら生き残れるかな」
「俺がカウンターに入る店だから当然『頑固おやじの店』だろうな。自分で釣ってきた魚をさばいて、食い方も俺が指示する的な」
「そうだな、頑固おやじ、任侠おやじの店はバンコクにもそんなにないからな」
「すぐ『出てけっ!』って叫ぶ店な」
「出てけ、が前提の店な」
「どれだけ長く追い出されないでカウンターにいられるか客が競うくらいな」
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入店後に降り出した大雨は激しくなる一方で、会計を済ませるとホテルまでの数十メールを走ることにした。
通りを一本横断している最中に左側から左折してきたタクシーに衝突され、オイラは路上に跳ね飛ばされた。
すかさずケータイでナンバープレートを撮影した。
タクシーはそろそろと左側に寄るそぶりを見せたかと思うとそのまま走り去った。
幸い怪我はしていないようだった。
土砂降りの中を親友とホテルまで戻り、オイラはバイクで帰宅した。
トンロー通りの車道の真ん中に、きっと何かの事故で残されたのだろう大量の泥砂利が積まれていて、雨の中今度はその中に突っ込んでひっくり返った。
再度の幸い、後続の車がなかったので命拾いした。
これはなんだか大変な危機が迫っていると身震いしながら、スクムビット通りを慎重にアソーク方面へ向かった。
体は雨風で凍えそうだし、雨が激しく前方がよく見えなくて怖かった。
帰宅するとすぐに熱いシャワーを浴びた。
サーモメーターで見ると真っ青な体が徐々にオレンジ色に変わっていくのがわかっただろう。
海外小説に出てくる「熱いシャワー」とは全然違う。
あれは原文の「Hot Shower」をそのまま訳しているだけで、外国人はぬるま湯しか浴びない。
ベッドに倒れこむと、現実の感覚がすぐに薄れてきて眠りに落ちた。
★ ガッテンで、歳をとってからも「肉を食べる人」と「野菜や煮物や魚に偏る人」では寝たきりになる比率に大きな差が出てくるという最新研究が発表され、肉を食べることの重要性が改めて紹介されていた。
オイラは今まで動物性タンパク質より、魚や煮物を食っている方が長生きできるのかと思っていたけれど、そうではなかったのだ。
肉を食べないナミにそのことを話したら
「寝たきりになっても肉は食べない」
と力強い覚悟で高らかに宣言していた。
でも、オイラは寝たきりはイヤだ。
ピンピンコロリがいい。
そのためにはしっかりと肉を食べたないといけない!と、少ない脳細胞にインポットされてしまったオイラは、
ランチで豚肉をたっぷり食べ、晩飯は分厚いサーロインステーキを食べた。
できるだけ糖質を摂らないように炭水化物は避け、肉と緑黄野菜、卵、乳製品、大豆、海藻などを毎日必ず摂取するように心がける。
明朝から約2週間のKL出張。
マレーシアでこの食生活を維持するのは至難の技なんだヨォ。
★ 緊急入院したおふくろは、長引くことなく先週末に退院した。
医者によると薬の見直しをして量も減らした、ということだが、何かにつかまってそろりそろりとしか動けなかった体が回復し、一人でスタスタとさらに早足で病院内を歩けるようになり周囲を驚かせた。
動画で送ってもらったその動きは、5〜6年前の母親のものだった。
薬の影響って大きいんだな。
と同時に、「ドクターG」を観てても思うんだが、医者の診断というのは本当にその医者の知識、経験、性格、意欲などで病名や治療方法が異なってしまうんだな、という不安。
患者は一人の医者に依存するのではなく、医師チームによる診療体制を採ってもらえたらいいのになぁ。。
バンコクからは玄貴の動画が送られてきた。
体重が1,550グラムになったそうだ。
★ ton [早くつぶらな瞳でジジって言ってもらいたいねーーー]
★ Jun [>ton うん、なんでもいいから言ってもらいたい。]
★ miko [玄貴、よかったね。K.Lのばーちゃんも応援してるよ。 はやく会いたいよ!!]
★ Jun [>miko KLのばーちゃんも応援よろしくお願いしますー!]