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2016年07月28日(Thu) 地に足のついた会社

昨日は定期的に来社する日本のITベンチャーの駐在員の男性(38歳)が情報交換でオイラの会社にやってきた。

もう1年半くらい、タイやマレーシア、シンガポール、インドネシアなどを回りながら自社商材の市場開拓に奔走しているが、全く売れないと言う。

とにかく1カ所に留まらず、短いスパンで各国を移動しながらいろんな会社を訪問営業し、チャンスの種をたくさん蒔こうと頑張っている。

だけど、オイラはそれがよくないんじゃないかと思ってて、以前彼にもそうアドバイスしたことがある。

駐在員と言っても、現地に会社もないし、オフィスもない。

「拠点を作って固定費をかける前に先にビジネスを作る」

というのが彼と本社との合意らしいが、現地のお客さんはこういう会社に安心して仕事を依頼できるだろうか?

オイラは、どんなに小さくてもまずどこかに根を下ろしてそこでしっかりビジネスを掘っていく方が自分たちの覚悟もできるし、お客さんの信頼も得られると思うのだ。

「成果は出ていなくても間違いなくこれはいい経験になっているよ」

そう言って慰めて彼を送り出した。