|
★ 今朝出勤して駐車場のある4階から12階のオフィスに向かおうとエレベーターに乗った。
スマホいじくりながらだったけど、一向に着かないので階数表示板を見てみると消えていた。
あれ?っと思って12階のボタンや開扉ボタンを押してみるが何の反応もない。
なにこれ、閉じ込められてるやん。ウケる。
しばらくバタバタしていたが何も起こらないので緊急通話ボタンを押す。
「へロー?」
眠たげなインド人なまりの英語。
うわ、最悪だ。
世の中に眠たげなインド人ほど緊急問題解決に適していない存在はない。
「ちょっと閉じ込められちゃってるんだけど」
「アー?アクセスカード持ってるか?」
うちのビルのエレベーターはアクセスカードをピッ!とかざさないと目的階ボタンが押せないタイプ。
「持ってるよ」
「そのアクセスカードでボタン押すんだよ。ハハハ」
「わかってるよー!それで動かないの!」
「オーケー」
なんだろう、このオーケーは?事態を理解したのだろうか?
とにかく救助なり何かしらの対策を待とう。
それからしばらく経っても状況は全く変わらない。
エレベーターの外もシーンとしている。
「おい!どうなってるんだ?」
と緊急通話でもう一度呼び出す。
「へロー?」
「いや、閉じ込められたままなんだけどー!」
「アクセスカード持ってるか?」
やばい、これは本格的に眠たげで頭の悪いインド人に当たってしまった。
「だからアクセスカードを使っても動かないし、ドアも開かないの!」
「ちょっと待って」
もう10分以上もこんなことをしている。
オイラの命をこの眠たげで頭の悪いインド人が握っているのかと思うと呼吸が苦しくなってきた気がする。
しばらくするとドアの外で
「へロー!」
と声がした。ようやく来たか眠たげ。
「ハロー!早くドアを開けてよ!」
「・・・・・・」
え、返事がない。
「おい、どうなってるの?」
「・・・・・・」
これ、確実に外に誰もいない。どうなってんだ。
それからさらに10分、何も起こらない。
緊急通話で呼んでも返事がない。非常ベルを鳴らしても何も起こらない。
これはいったいどういうことだ。
オイラはダメもとでエレベーターのドアを両手でこじ開けようと力を入れた。
重いドアがほんの少し開いた。
隙間から階数表示を見ると4階。
オイラはまだエレベーターに乗った階から動いてなかったんだ。
さらに力を込めてドアを開ける。歯を食いしばって。
ああ、やっぱりオイラは生まれながらのブルースウィリスだったんだな。
少しずつ開いていくドアの隙間からホールを見ながらそんなことを思った。
人1人がすり抜けられる幅を何とか確保するとドアを両腕で押さえながら外に脱出した。
やったな、ブルース。
オイラはトムクルーズの軽やかさで1階まで階段で降り、エントランス横のセキュリティ室に座っていた眠たげなインド人に声をかけた。
「今、オレ、エレベーターの中に閉じ込められてたんだけど、お前ここで何してんの?」
ヤツは、うわっ、やべっ的に顔を引きつらせながら椅子から立ち上がり
「いやー、ボスー、出られて良かったっすねー」
「いや、なんでエレベーターの外まで来て助けないの?んで、オレお前のボスじゃないし」
「ボース!オレはこれはマズいなと思って、でもオレでは何もできないなと思ってエレベーター会社に連絡しようとしてたんですよー」
「えー、そんなレベルかよー!」
「エレベーター会社の電話番号ここにあるんすよー」
「知らねーよ!おま、ちゃんとエレベーターメンテの会社すぐ呼んで全機ちゃんとチェックさせろよー」
「わかってますって、ボスー」
オイラはジョージクルーニーの眼光でヤツを睨みつけながら再びエレベーターに乗って12階へ上がった。
うははは!!マレーシア生活はこうでなくっちゃ!爆笑<br>ボヤを目前に新聞読んでるガードマンもおるで。
ぜんっぜん普通!(笑)<br>18階(日本の19階)にある最上階の自宅に、エレベーターなしで、普通に働きながら数ヶ月暮らした私的には、おとぎ話の様。<br>しかも、その最上階から階段のみで引越しした日本人なんて私以外にいるんだろうか?(…テレビ2台は重かった←運んだの主人だけど・笑)<br>当地で『最も苦労した日本人大賞』とかあったら優勝できる自信あるわ。
>miko<br>人の生活や命を守る仕事をしている人に一番気をつけろ、というのが東南アジア生活の最初に肝に銘じさせることだからな。<br><br>>在馬長子<br>そんなヤツ世界中探してもオラんで。「仰天」来るで。