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2014年05月02日(Fri) 定年起業

今日は朝一で某日系クライアントの元社長がオイラのオフィスにいらした。

今年定年退職されたが日本に帰ってもつまらないのでタイに残って起業するという。

先日日本人若者のタイでの起業が増えていると書いたが、定年退職者もまだまだ負けていないというわけだ。

彼はまだ起業の柱を何にするか模索している最中であったが、その中で1件興味を持っている商材があってこれがタイ人に受け入れられるかどうかと、今後どのように売っていったらいいか、といった相談を受けた。

同じ海外起業でも若者と老人ではだいぶ違う。

若者の話はスケールが大きく激しい。

「アジアの人々の役に立ち日本を元気にする!」

「100億円集めたい!」

「時価総額1兆円の会社を目指す!」

「どんなに苦しくても障害があっても乗り切る!」

希望に満ち、目が輝いている。

一方、定年退職者の起業は枯れている。

「反対した家族を見返したい」

「お金がないので予算内でできることを」

「なんとか生きていければいい」

「大変ならまた考えるけど残りの人生楽しめればいい」

と欲が無く、穏やかさ満載である。

孫正義が「志(こころざし)」と唱えてから、どの起業ノウハウでも右に習えで

「起業に最も大切なのは『志』である。『志』が高くなければ成功しない」

とノッケに必ず出てくる。

そんなことはない。

確かに「志」が起業後の苦難を乗り切り、成長を持続させる上で大切な原動力になることもあるが、「志」なきもの起業するべからず、ではないと思っている。

「面白そうだから」

で起業したって全然いいのである。