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★ 先月日本を飛び出してうちの会社に入社した新人営業のNamiはバイタリティ溢れる22歳だ。
さすがに若いだけあって吸収も早く、入社して1週間で新規アポを取ると1週間で提案書を作り、昨日一人でプレゼンに出かけて行った。
そんなペースで大丈夫かとタコ社長はハラハラするが、若いうちは自分の勢いに任せて突進し、ぶつかったりくだけたりするのも有りだ。
あいにく(というか当然だが)、先方社長は即決しなかったが、話の進め方や面談の空気作りを反省し、次はどうつなげたらいいかと葛藤する姿をみてこれはよい営業になるなと思った。
よく、人見知りのない明るくて誰にでもガンガン話しかけるタイプの人を称して「営業向き」と言われる。例えば柳沢慎吾みたいなタイプ。
本人も「オレ、営業好き」と自覚している。
が、30年間いろんな営業を見てきて思うのだが、実はそうでもない。
こういうタイプの人は話し好きであるがあまり、先方の話より自分の話を優先してしまう。相手が頷いたり相づちを打っている時間の方が長いのだ。
だから面談を終えて戻っても今ひとつ成果や今後の進め方が見えてこない。
一方で本当に営業向きの人は自分よりも相手に話させる。
先方が今何を欲しているのか、困っているのか、喜んでいるのか、不満なのか、相手の「風向き」や「温度」というものを間違わずに掴んでくる。
そういう人は本来、人見知りで傷つきやすく、場の空気や相手の心の温度に敏感で、周りからはあまり「営業向き」とは映らない。
初対面の人と会うのもそれほど気持ち踊るわけでもなく、自分では「営業は苦手」と思っていたりする。
それでもお客さんから信用されて仕事が増えるのは断然後者が多い。
「営業好き」と「営業向き」は必ずしも同じではないのだ。
日本で悪戦苦闘している時にこれを読みたかったです。壁を越える前に来馬してしまいましたが。
>東武線<br>いえいえ、まだまだ人生は次の章に移っただけです!