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★ 先日、初めて訪問する某日系大手企業の会議室で先方日本人社長とタイ人スタッフ数名と打合せをした。
社長は、ちょっと強面で眉間にしわを寄せて真面目で笑わないタイプの50代。
ちょっと恐いな〜、とうちのスタッフたちも若干緊張気味だった。
それでも打合せは進み、中盤ぐらいのタイミングでテーブルの上に置いてあった社長のスマホが鳴った。
「アイウォンチュー アイニジュー アイラビュー あたまぁのなーかー♪」
アップテンポで明るいAKB48の代表曲「ヘビーローテーション」だ。
場に緊張感が張りつめる。
笑っていいのか。聞かなかった振りをするのか。
社長は眉間にしわを寄せて「失礼」と電話に出て「会議中だ」と告げると電話を切った。
さて、ここはどう出る、社長!
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「私は先日社員旅行でこれ踊りました」
意外な告白にどう対応してよいか固まるタコ社長及びスタッフたち。
「センターは私が取りました」
笑っていいのかっ?
「大島優子のソロ部分も私一人で踊りました」
我慢しきれず、みんな息を吐き出すように笑った。
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社長、それはずるいわ。
★ もう2年も経ったんだと感じた。あんな恐ろしい出来事もこうしてだんだん人の記憶から薄れていってしまうんだろうか。
被害に遭われ亡くなった方々のご冥福をお祈り致します。
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先週末土曜日にバンコクで知り合った友人の送別会に出席した。
この時期は帰任者も多く、海外在住者にとっては別れの季節にもなる。
マレーシアで始まったJalanJalanも90年代後半には多くの友人たちと一緒の時間を過ごしたが、当時の友人のほとんどはすでに帰国または転勤となり、今でははらまさ夫妻ほか数人を残すのみ。
マレーシアでは常に送り出す寂しさを味わったが、ここバンコクでも送り出す側となる。
その送別会で初めて知り合った豚汁太郎君夫妻と雷蔵君は聞くと永くここで暮らしていくらしく
「私たちも居残り組です」
と肩を落とすので、我々は末永く支え合って行こうではないか!と固く手を握り合った。
★ 先月日本を飛び出してうちの会社に入社した新人営業のNamiはバイタリティ溢れる22歳だ。
さすがに若いだけあって吸収も早く、入社して1週間で新規アポを取ると1週間で提案書を作り、昨日一人でプレゼンに出かけて行った。
そんなペースで大丈夫かとタコ社長はハラハラするが、若いうちは自分の勢いに任せて突進し、ぶつかったりくだけたりするのも有りだ。
あいにく(というか当然だが)、先方社長は即決しなかったが、話の進め方や面談の空気作りを反省し、次はどうつなげたらいいかと葛藤する姿をみてこれはよい営業になるなと思った。
よく、人見知りのない明るくて誰にでもガンガン話しかけるタイプの人を称して「営業向き」と言われる。例えば柳沢慎吾みたいなタイプ。
本人も「オレ、営業好き」と自覚している。
が、30年間いろんな営業を見てきて思うのだが、実はそうでもない。
こういうタイプの人は話し好きであるがあまり、先方の話より自分の話を優先してしまう。相手が頷いたり相づちを打っている時間の方が長いのだ。
だから面談を終えて戻っても今ひとつ成果や今後の進め方が見えてこない。
一方で本当に営業向きの人は自分よりも相手に話させる。
先方が今何を欲しているのか、困っているのか、喜んでいるのか、不満なのか、相手の「風向き」や「温度」というものを間違わずに掴んでくる。
そういう人は本来、人見知りで傷つきやすく、場の空気や相手の心の温度に敏感で、周りからはあまり「営業向き」とは映らない。
初対面の人と会うのもそれほど気持ち踊るわけでもなく、自分では「営業は苦手」と思っていたりする。
それでもお客さんから信用されて仕事が増えるのは断然後者が多い。
「営業好き」と「営業向き」は必ずしも同じではないのだ。
★ 今日はまた新しい日系企業へのプレゼン。
この会社は日本やヨーロッパでは知名度のある大きなブランドだが、タイでは全く無名。
日本人駐在員が3ヶ月前に赴任してゼロからタイでの成功を目指す会社だ。
こういうプロジェクトは血沸き肉踊る。
マーケッターとしてこれほどやり甲斐のあるチャレンジングなことはない。
最初のブリーフィングを受けてから2週間、市場調査をしたり、店舗回りをしたりしてデータを集め、自分なりにみっちり時間をかけて提案書を作った。
「感銘を受けました。まさに今、こういう提案が欲しかった」
相手の社長の言葉に、(ああ、もうこの会社のために本気で一肌脱ごう)と思った(笑)。
さて、提案したことがちゃんとできるのか。
これから泥縄でスタッフたちと七転八倒をするタコ社長の宿命。
★ 今日新人営業のNamiはまた新規日系会社へのプレゼンに一人で出かけて行った。
「お客さんに大きな会社がたくさんありますね。タイ人社員の定着率がよくないと信頼が築けないでしょう?」
と先方社長が興味津々で尋ねてきたらしい。
「はい、5年、7年といった社員ばかりで定着率はとてもいいです」
「その秘訣は何なんでしょうね?」
と先方社長に聞かれて
「社長が怒らないんです」
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「牡牛のフェルディナンド」みたいでなんかちょっとそれやだ。
★ 昨日、娘が新たな旅立ちの朝を迎えた。
高校を卒業して単身飛び込んで以来、6年間を過ごしたブリスベンを後にしてメルボルンへ。
仕事も住む場所も、それは何も約束されない新しい出発。
ブリスベンで同棲しているオージーの彼と、アパートの荷物を2台の車に積み込むと、2人で1台ずつ運転してブリスベンからオーストラリア最南端のメルボルンへ下る。
1泊もしない24時間のドライブ。
そんなに遠いのか。車の運転は大丈夫なのか。
地図で距離を調べてみると青森最北端から鹿児島最南端までの距離にほぼ等しい。
こんな距離を1人の運転で走れるのか、ほんとに。
オイラもかみさんも心配でたまらない。
そして今日の正午近く、
「ついたよー!!」
と娘からメッセージが入り、胸を撫で下ろす。
荷物を車に積んで全く知らない新しい街を目指す。
そして、その街で今までとまったく違った生活を創って行く。
そんな開拓者時代のような体験ができるのも若いからだ。
新しいステージへの挑戦、頑張れちーちゃん!
(写真は、メルボルンまで2時間の場所から送ってきてくれた風景。クリック拡大可)
★ 先週土曜日は健康診断だった。
他の数値は全て正常範囲内だったんだけど、血圧が130-97とちょっと高いんだわ。
毎日血圧の薬飲んでるんだけど量を増やさないとダメなのかな。
炭水化物ダイエットがまだ効いてないのかな。
スパッと120-80とかに下がらないかな。
先週金曜日は結婚記念日だった。
翌日の朝から健康診断だったので早めにカレーライスを食べて終わりだった。
9時以降は水もダメだったし。
結婚して28年。なげーな。
★ 昨日NHKで終末医療の患者に「何でも好きな料理を食べてもらう」日があるホスピスの紹介をしていた。
患者は自分の大好物や思い出の料理を注文し、実際にそれが「最後の食事」になる場合もある。
「最後の食事は何がいい?」
とかみさんに聞かれた。
かみさん自身はすっぱり、きっぱりと「カキフライ」以外にないと言う。
オイラは決断までにけっこう時間がかかった。
「鶏の唐揚げ、カラマリ、フレンチフライ、餃子に南京豆も一皿。ご飯はひつまぶし。デザートはいちごショートにアイスチョコレート。」
おお、なんと言う充実のメニュー!
早く食いたい!
★ 昨日日本の某ITベンチャーの社長がオイラの会社を訪問。晩飯を食いながらいろんな話をした。
最近は「東南アジア進出しない会社は会社にあらず」といった勢いで、頻繁に日本からやってくる。
バンコクにもいつの間にか30代の若手日本人が経営するIT会社がたくさんできた。
ほんの少し前までは猫も杓子も中国だったが、いろいろリスクも高く、実際に進出した会社がほとんど成功してないという惨状も目の当たりにし、ベトナム、タイ、インドネシアが次のブームなのだ。
尖閣等の問題は別にしてなぜそんなに急に中国離れが進んでいるのか、実際に中国に支社を持つこの社長に聞いてみると、最大の要因は人件費の高騰だ。
今までは中国の安いプログラマー労働力で日本のシステム開発を請け負ったりしていたが、最早中国でやってもコストと品質が折り合わず、仕事にならないという。
驚いたのは、最近では逆に中国の会社が日本の会社にプログラム開発仕事を発注するケースさえ出始めたというのである。
ここしばらく(相当しばらく)デフレで苦しんだ日本人も、意外に
「安くて優秀な日本人労働力」
なんて評判が海外に広がり始めているんじゃないんだろうか?
★ ゆう [あははははは!!Junさん、いつも笑いを分けてくださってありがとうございます。朝から大笑いでした〜。今日もいい1日だ..]
★ Jun [>ゆう おお、それはよかった。今日もいい1日を!]
★ malik [>社長は、ちょっと強面で眉間にしわを寄せて真面目で笑わないタイプの50代。 まだ、若いですよ!私の周辺では、68歳..]