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★ 昨晩は「指紋認証技術」の世界標準団体(本部は米国)に勤める指紋認証の専門家の日本人とブラックスワンで飲んだ。
この団体には、Google、FB、アマゾン、マイクロソフトといった世界的なテック企業がみんな加盟して指紋認証の技術標準化を模索している。
指紋認証と言えば身近なところでスマホにあるが、指を接触する場所は限られている。
これからのスマホはどこを持っても触っても認証できるようになるらしい。
そうなると顔認証などよりはよほどユーザビリティが高いので、iPhoneも指紋認証に戻す画策をしているようだ。
しかし、実際のところスマホでの指紋認証利用はすでに頭打ちしていて、これから彼らが商品化を急いでいるのが乗用車やバイク。
「車のキー」なんてものはなくなり、ドアに触るとロックが解かれ、ハンドルを触るとエンジンがかかる。
その指紋でシートや温度など車内のセッティングを記憶するので、奥さんや子供が運転するときには自動的にそれぞれに適したシートの位置やバックミラーの角度に瞬時に変わるわけだ。
そして車やバイクから様々なIoT製品に指紋認証は広がっていく。
ブロックチェーンによって近い将来、銀行というビジネスモデルがなくなり、AIによって自動車メーカーがなくなる。
トヨタ自動車とソフトバンクの衝撃的な提携によって、トヨタは「自動車製造会社」から「モビリティを提供するサービス会社」に変容する意思を表明した。
業界のピラミッドは崩壊する。
そこで溢れ出す大量の失業者。
これらを再び受けとめる新たなビジネスモデルの器が生まれてくるだろうか。