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★ 出稼ぎ中だよ。
先週末、カミさんとデンゼルワシントンの
Man on Fire(邦題「マイ・ボディガード」)
をNetflixで見つけて
「これ、観たっけ?」
「うーん、どうだっけ?」
もう、2人ともちょっと前の記憶はどんどん消え去る宿命なので1週間前に観た映画を平気でクリックする困った状況に陥っている。
「なんか、観てないような気がするから観よう。デンゼルワシントンだし」
ということで上映を始める。
オイラは次第になんとなく観たことがあるような気がそこはかとなくして来たんだけど、ストーリーの展開が全く思い出せないので、初めて観る映画のように静かに楽しんでいた。
一方、カミさんはどうやら思い出したようで
「あ、これ、観たね。最後デンゼルワシントンが敵のところに単身乗り込んで、死ぬんだよ、これ」
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ジャカジャカジャーン。
ひ、ひどい。
最後のクライマックス全部言ったよ、この人。
オイラは、静かに心の中で青い炎を燃やしていたけど、何も言わずに観続けたよ。
カミさんは、黙っていられない人なんだよ。
昔からみんながお膳立てしたサプライズを先に喋っちゃう人なんだよ。
だから、仕方がないんだよ。
オイラは足を引きずりながら敵の元に向かうデンゼルワシントンの背中を見ながら、
「はいはい、死ぬんだよね、君」
と思い、青い炎に静かに蓋をした。
★ 昨日は夕方4時から日系自動車メーカーでプレゼンがあり、終了したのが6時。
退社帰宅時間にかぶっていた上に外は雨が降っていて、ビルの前のジャラン・ダマンサラは駐車場のように動かぬ車で満たされていた。
オイラも帰ろうと思って駐車場でエンジンをかけたが、駐車場のゲートを出るのに30分もかかってしまった。
これから帰宅して自炊するのも疲れるし、どこかで食ってから帰ろうと思う。
糖質のない刺身がいいかな。
餃子も食べたいな。
しかし、刺身と餃子が同居する美味しい店をオイラは知らない。
あ、そうだ、タマンデサの二階は一階が中華居酒屋で二階が和食だった。
下から上、または上から下、本当のハシゴをすれば両方食えるな。
渋滞のクリンチハイウェイで行き先を決めた。
渋滞がなければ13分の距離なのに到着したのは9時近かった。
店に行ってみると一階はなんかレイアウトが変わって立ち飲み居酒屋になっていて満席だった。
二階に上がり、オーナーに
「一階はどうなちゃったの?」
と尋ねると
「一階も二階も同じ料理出すことにしたんですよ、同じメニューで。だからエアコンのある二階の方が静かにゆっくり食べられていいでしょ?」
と笑った。
メニューも純和風メニューが様変わりして、刺身、鍋、串焼き、日本の洋食系からラーメン、餃子、日本蕎麦までカオスなラインナップになっていた。
あ、刺身と餃子が同じメニューにある。
オイラは生ビールと刺身三種盛りと焼き餃子を食べ、念願を叶えた。
★ 昨日は、営業パートナーである大手IT企業のノリさんの紹介で彼の会社の新社長と3人で飲んだ。
新社長は40歳。オイラより20歳近く下だ。最近は大手企業の現地社長もどんどん若返りが進んでいる。
世代によって生活環境や教育方針が変わり、オイラの会社のユキ34歳、ナミ28歳、ハル24歳の間でも考え方や価値観が合わないことがけっこうある、という話をしたら、彼の年齢でも30代前半から下に対しては同じことを感じると言う。
エジプトの壁画に
「今どきの若いものは・・・」
という文章が発見されたように年上のものが下の世代を理解できない嘆きは人類誕生からの業なのだ。
「今の時代」を捉える考え方も古代から変わらない。
彼の実家で祖父による50年以上前の講演原稿が出てきたので読んでみたら
「今、いつにない時代の流れの速さの中で、大きな転換期を迎え・・・」
という一節を発見したというから、いつの時代もみな「時流は速さを増し」「大きな転換をしている」のだ。
本当にその通りなら、今ごろ時流は光速を超え、転換のし過ぎで元に戻っちゃっていたりするんだけど。
彼は着任してまだ2週間。初めての海外駐在、初めてのマレーシア。
奥さんは今週末に来馬して同時にホテルからモントキアラに引っ越す。
そんなプライベートな話の中で、彼が小中高と野球部でひたすら野球に打ち込んでいたという事実を知り、早速ソフトボールJalanJalanに勧誘した。
彼も海外で野球かソフトができたらいいなと思っていたらしいので、すぐに入団契約が交わされた。
タイミングよく、10月21日は開幕戦だ。
早速、優勝杯奪還に向けて力を貸してもらうことになった。
★ 出稼ぎを終え、先週金曜日の深夜11:30にスワンナプーム空港に着いた。
こんな時間でもイミグレはコンコースまで溢れ出るような人の波。
オイラは幸いタイで納税する会社を経営することもあり、優先レーンを使えるので2時間待つ必要はないが、それでも多少時間がかかった。
バンコクは今、2位のロンドン、3位のパリを大きく引き離して世界一訪問者(観光・業務出張など)が多い都市だ。
それだけの都市が、どうしていつまで経ってもその恩恵をゲートウェイ整備に還元できないのだろうか。
昨日は、ようやく「カメラを止めるな」を観に行った。
バンコクの高級ショッピングモールでこの映画が上映されていることでこの映画の話題性の高さがわかるし、マレーシアにはないタイと日本との繋がりの強さを感じる。
オイラはSNSで「最初の30分はキツい」と予備知識があったので、ワーワー、キャーキャーにカメラ酔いしながらも辛抱して観ていたが、館内からはタイ人の大きなイビキが聞こえたから乗り切れなかったのだろう。
カミさんも予備知識がなかったので「途中で出たくなった」と言っていた。
夜は久しぶりにゆっくり娘と話をした。
まずは見習いから、オイラの会社で働いてみたい。
クアラルンプールのジャランガシン のお家オフィスで小さな小さな会社を始めた頃、娘はまだ小学生だった。
さて、ここからどんな物語の章が始まるのやら。
★ 今朝の朝イチに「男性なのに可愛すぎる料理研究家」のファン・インソンが出ていて、カミさんが
「可愛すぎる。これはいろんなところで話題になるでしょうよ」
と感心していたと思ったら
「Junも思いっきり女装して会社経営したら話題になるんじゃないの? やってみたら?」
と真面目な顔で提案してきた。
それはもはや怪奇現象の話題でしょ。
ウチはバイクの2ケツで移動することが多いのだけど、日に当たるのを極度に避けるカミさんはもはや黒いドナルドダックなのだ。
★ 今日はタンブンの日で、朝9時にスタッフとオフィスビルの下にある祠でお祈りをした。
ここのところいろいろ厳しいことが続いているので、いろんなことがみんなうまくいってみんな幸せになれますようにしっかりお祈りした。
人生というのはうまくいかないことがたくさんあって、そして思い通りにいかないのが人生というやつで。
だけど、思い通りにいかないのは、前向きに動いている証だから。
そして、人にとって本当に大切なのは、「思い通りいくこと」ではなくて、「前向きに動いている」ことだから。
それがだんだんこの歳になってわかってきた。
未来を恐れずに何にでも挑戦して動いてみることが一番大事なんだとわかってきた。
悟り世代に苦しむアラ還が悟ったこと。
★ 昨日ソフトボールのユニフォームをオーダーしている工場から、
「色を見てもらいたいんだけど、来てもらえませんか?」
と連絡があったので、お昼休みにバイクで飛んだ。
おぼんこぼんチームで作っているのは青紫地なのだが、試作で見せられたのは赤紫だった。
担当者は右手に注文した青紫の布切れを持って
「だいぶ色が違うんだけど、どうですか?」
「いや、どうですかってダメでしょ」
「やっぱりダメですよね」
「注文した色で作ってよ」
「はい、分かりました。では、そういうことで」
お話は1分。
この担当者が自分でこの色違うじゃない、注文した生地番号のでちゃんとやってよ、って生地業者に突き返せばそれで済んでいたものを、
「あわよくば、あのタコは『ああ、いいよ、いいよ、これでも。似てるし』と許してくれるかも知れない」
と考えたりするからオイラが面倒な目に遭うのだ。
自分でダメだとわかっているものを客を呼び出してなんとかOK出させようという根性がいかん。
まあ、このくらいはタイ、マレーシアではよくあることなので目くじらは立てないが、試合前の納品だけは絶対に頼むぜ!
★ 来週の月曜日がタイの祝日なので今日を休んで4連休にしているスタッフがチラホラいる。
オイラはその祝日の早朝4時起きでシンガポール1泊出張。
会社で一番のじじいが一番肉体労働をしているんだよ、ウチの会社は。
そういう会社でウチの娘が来週から1ヶ月半ほど研修を始める。
12月1日からフルタイムとして入社を目指して。
オイラの親友の高橋くんも自分の兄弟と高橋商店を共同経営していて、そこにそれぞれの息子たちが入社して働いている。
高橋さんばっかりの高橋商店だ。
社内では社長以外は全部下の名前で「○○さん」と呼び合う。
取引先は、みんな
「高橋○○さんはいらっしゃいますか?」
とフルネームで問い合わせる。
シャチハタ印鑑も通常のモノだと
「どの高橋が承認したんだよ!」
となるので全員フルネームのモノを使用している。
今朝、ウチのスタッフ全員に
「来週から娘がトレーニーとして入ってくるので、オイラの娘としてではなく、1人の同僚としていろいろ教えてやってください」
とアナウンスした。
頑張ってみんなに溶け込んで欲しい。
★ 昨晩は「指紋認証技術」の世界標準団体(本部は米国)に勤める指紋認証の専門家の日本人とブラックスワンで飲んだ。
この団体には、Google、FB、アマゾン、マイクロソフトといった世界的なテック企業がみんな加盟して指紋認証の技術標準化を模索している。
指紋認証と言えば身近なところでスマホにあるが、指を接触する場所は限られている。
これからのスマホはどこを持っても触っても認証できるようになるらしい。
そうなると顔認証などよりはよほどユーザビリティが高いので、iPhoneも指紋認証に戻す画策をしているようだ。
しかし、実際のところスマホでの指紋認証利用はすでに頭打ちしていて、これから彼らが商品化を急いでいるのが乗用車やバイク。
「車のキー」なんてものはなくなり、ドアに触るとロックが解かれ、ハンドルを触るとエンジンがかかる。
その指紋でシートや温度など車内のセッティングを記憶するので、奥さんや子供が運転するときには自動的にそれぞれに適したシートの位置やバックミラーの角度に瞬時に変わるわけだ。
そして車やバイクから様々なIoT製品に指紋認証は広がっていく。
ブロックチェーンによって近い将来、銀行というビジネスモデルがなくなり、AIによって自動車メーカーがなくなる。
トヨタ自動車とソフトバンクの衝撃的な提携によって、トヨタは「自動車製造会社」から「モビリティを提供するサービス会社」に変容する意思を表明した。
業界のピラミッドは崩壊する。
そこで溢れ出す大量の失業者。
これらを再び受けとめる新たなビジネスモデルの器が生まれてくるだろうか。
★ 日曜日にバンコクのソフトボールリーグで3試合を戦い、
Youtubeで習得したフォーム改善が奏功してフェンス越え2本、フェンス直撃1本と打撃好調。
このまま今週末のKLソフトボールリーグの開幕戦で打ちまくりたい。
昨日は始発便でシンガポール。
新規の日系クライアントへプレゼンをしたところ、今週金曜日にもう一度来て欲しいと言われてしまう。
それはクライアントからしたら当たり前のリクエストだし、ありがたいことなのだけど、
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今日 シンガポールからバンコクへ
金曜 バンコクからクアラルンプールへ
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の移動を予定していたのでフライトのキャンセル取り直しやスケジュール調整で大変だ。
そんなことを考えながらホテルに戻ってきたら、裏にある豚骨ラーメン屋が開店前から行列だったので驚いた。確かランチもすごい行列だった。
シンガポールで行列のできる豚骨ラーメン屋とは?と興味を持ち、オイラも行列に並んでみる。
これで14シンガポールドル(約1,200円)。
まあ、不味くはないがバンコクだったら行列はできないかな。
コスパが悪すぎる。
今日一緒にプレゼンに出席したシンガポール駐在員もバンコクからシンガポール転勤になった人で、
「ここで暮らすようになって一気に家計が赤字になった」
と泣いていた。
★ シンガポール、チャンギ空港が未来過ぎてハシャいだ。
最近リノベーションをして、もともと美しかった空港がさらに美しくなっただけでなく、出国時のイミグレはもはや無人だった。
あの見慣れたイミグレブースの広場にはゲートが並ぶだけ。
パスポートをスキャンして、親指一本だけスキャンするとすぐにゲートが開く。
たった15秒で出国審査が終わる。
さらに荷物スキャンのセキュリティもハイテク。
日本やタイやマレーシアみたいに
「上着脱げ、ベルト取れ、靴を脱げ、ノートPCやタブレット出せ」
なんてクソ面倒で時間がかかる作業が全くない。
バッグを所定のトレイに乗せるだけでコンベアーが「要検査」と「検査不要」で枝分かれするようになっているので、スキャン後にモタモタすることがない。
だから、どのレーンも全く人が滞留しない。
空港のエントランスからあっという間に搭乗ゲートまで進めてしまうのだ。
オイラは気持ちがハシャいでしまって、オブザーブ役のイミグレ係官に
「Very advanced!!」
と声をかけた。
しかめっ面で周りを睨んでいた係官はそれを聞いて一気に破顔し
「Yah~ Thank you~」
と嬉しそうだった。
これがオイラもうれしくて、その辺にいるイミグレ係官やセキュリティ担当官に
「Very advanced!!」
と声をかけまくった。
強面の担当官の顔が急激に柔らかくなるのが楽しい。
1人の女性担当官はわざわざオイラを呼び止めてアメちゃんをくれた。
大阪のおばちゃんか。
さらにエアアジアの搭乗ゲートも自動化されていた。
係官が搭乗券をスキャンしたりもぎったりする光景もなく、ただ搭乗券を自動ゲートでスキャンし、顔認証による本人確認をするのみ。
将来AIが人間の職を奪うという話題が毎日テレビやネットで喧しいが、将来の話ではない。
チャンギ空港ではもう乗客以外の人間はほとんど消えていた。
★ 昨日から娘が出社して、ナミの研修を受け始めた。
そんな状況でオイラはまたバンコクを立つことになる。
今日の午後にバンコク市内でクライアント打ち合わせを終えたらそのまま空港、シンガポールへ。
明朝は今週月曜日に実施したプレゼンを買われて2回目のプレゼンへ。
その後12時からランチ抜きで別の新規クライアントへのプレゼンを終えたらタクシーに飛び乗ってチャンギ空港、クアラルンプールへ。
KL空港からソフトボールJalanJalanとJ brothersの開幕直前合同決起大会に直行。
疲れと酔いで深夜にはKLのアパートでぶっ倒れる予定。
土曜日は別の飲み会に出席して、いよいよ日曜日はKLソフトボールリーグ開幕戦!
開幕戦の相手はハリマオウ。絶対勝つ!
開幕戦を終えたらすぐにシャワーを浴びてKLIA、日本へ。
提携先の経営会議に出席した後、パートナー会社の創立20周年パーティーに参列。
昨年後半から心臓と腎臓の病で1年ほど療養病院に入院していた母親が先月退院して自宅で療養しているので、久しぶりに西荻の実家で母親との時間も過ごしたいと思っている。
★ 木曜日は午後にクライアントの事務所で打ち合わせをした後、時間ギリギリでGrabで車を捕まえて空港へ向かった。
そもそも市内はいつにない大渋滞で打ち合わせ時間に30分も遅刻してしまったのだが、その時間には土砂降りの雨が降っていて「車が拾えない」「フライトに間に合わない」が頭をかすめて大いに動揺した。
なんとか間に合う時間に空港に着き、チェックインの列に並ぶ。
通常は手荷物だけなのでイミグレに直行するのだが、今回は日本行きがあるためスーツケースがある。
ようやくカウンターに辿り着いてパスポートを渡したのだが、
「あなたの予約は2019年の今日になっています。だからチェックインできません」
とグランドスタッフに返されてしまう。
わー、やってまったー!
慌ただしかった出張とは言え、昔はこんなミスしなかったのにやっぱり老いたのか。
空港のチケットカウンターへ走る。
明朝のプレゼンは大勝負なのだ。
何としても今日中にシンガポールに行かねばならないのだ。
幸い、今日の同じフライトは少し席に余裕があり、飛び乗ることができた。
昨日はシンガポールで2社へのプレゼンを無事に終え、チャンギ空港からクアラルンプールへ到着。
空港から決起大会会場へ直行した。
写真左がJalanJalanで右はJ Brothers。
開幕戦の先発投手はオイラと決まっている。
「今シーズンは、ソフトを楽しんで楽しんでそして優勝するぞ!」
監督挨拶で気勢を揚げたが、今週の疲れもあり、ビール一杯とワイン一杯で酔っ払ってしまった。
★ 開幕戦から負けた。。
しかも7−8の逆転負け。
チームメートたちもこれはしばらく引きずりそうだ。
来月は先シーズン優勝しているアンカー。
シーズン序盤厳しい戦いになりそうだけど、勝つために頑張る。
一方JalanJalanは10−5でSOEMに快勝。
こちらも来月は先シーズン優勝しているGUTSと。
11月11日にはバンコクソフトボールも本大会だし、山場が続く。
さて、これから深夜便で成田へ。
今週は日本からひと言するだよ。
写真は悔しいからちょっと笑顔が引きつっているJ Brothers。新しいユニフォームで記念写真。
★ 昨日早朝に成田に到着し、西荻の実家へ。
1年ほど療養病院に入院していた母が退院して自宅療養を始めていて、久しぶりに自宅にいる母親と過ごした。
昼過ぎにパートナー会社の経営会議に出席するため有楽町へ。
駅を降りるとガード下で人が並んでいた。
「ハロウィンジャンボ!前後賞合わせて5億円!明日最終日!」
と叫んでいたので、オイラも5億円欲しかったので列に並んだ。
窓口が2つあったので、中にいる販売員の顔を見比べてみた。
左の窓口では目の下に隈のある疲れたおばちゃんが暗い顔をして対応していた。
右の窓口では若くて可愛い女性が笑顔で売っていた。
オイラは迷わず若くて可愛い女性が笑顔で売っている窓口に並んだ。
「バラ5枚と連番5枚で買えますか?」
「はい、買えますよ」
にこやかに答えてくれたので5億円はオイラのものだと思った。
パートナー会社での会議を終えると、タクシーで天王洲アイルへ。
別のパートナー会社の創立20周年パーティーに出席する。
パーティーは東京湾岸を巡るクルーザーでの船上パーティーだ。
ZOZOTOWNの前澤社長のように日本のIT億万長者はいろいろと派手なのだ。
日本の錚々たる企業のデジタルマーケティング担当者が出席している前で、世界的なオペラ歌手でもある社長の奥様が歌を披露した。
ZOZOTOWNの前澤社長のように剛力彩芽のダンスではないがIT億万長者はいろいろと派手なのだ。
デッキで東京の夜景を眺めながらワインを飲みセレブ感に浸る。
頭の上をゲートブリッジがかすめた。
オイラの会社も来年20周年だ。
ZOZOTOWNの前澤社長と違うので、ハロウィンジャンボが当たらなかったらチャオプラヤ川クルーズでタイ飯、タイダンス、ムエタイで行くか。
★ 昨日は昼飯に手打ちそばが食べたくなって吉祥寺のほさかへ行った。
バンコクには松屋も吉野家もてんやも一風堂も何でもあるが、美味しい天ぷらと美味しい蕎麦はまだまだ食べられない。
だから帰国するとすぐに手打ちそばを食べたくなる。
ほさかは古びたビルの地下にある小さな年代物の蕎麦屋だ。
蕎麦は6種類の中から選べる。
オイラはたぬき蕎麦が大好物なのだが、手打ちをツユでも食べたい。
そこで
「もり蕎麦(小)を太麺の田舎蕎麦で、揚げ玉蕎麦を細麺で」
と注文した。
我ながら頭を使った何とも通な頼み方ではないか。
田舎蕎麦はしこしこと歯応えがあり、蕎麦の香りが何とも素晴らしい。
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細麺の揚げ玉蕎麦はしこしこツルツル〜と喉を駆け抜けていき、また揚げ玉の油が口内に旨味を散りばめて芸術の旨さ。
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あまりの旨さに蕎麦つゆも蕎麦湯で、揚げ玉蕎麦のつゆも全部飲み干してしまった。
あ〜、この注文の仕方は大正解だったな。
機転の効いた自分を褒めてやりたい。
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晩飯は自宅療養をしている母を連れて横浜中華街の萬珍楼に飲茶を食べに行った。
オイラも弟も香港生まれで家族4人でよく香港の飲茶を食べたものだ。
もう日本には美味しい飲茶が食べられるお店がほとんどなくなってしまったと弟が言った。
山下公園や元町商店街を車で巡り、母はオイラの腕につかまりながらほんの少しだけ中華街を歩いた。
お腹を減らしてから食べた点心の数々はさすがに絶品だった。
「あ〜、まさか生きているうちに中華街でまた飲茶を食べられるとは思わなかった」
と小さくなった母が涙を浮かべた。
★ 昨日はアジア戦略を検討している大手IT企業の日本本社に呼ばれてアジアのデジタル状況についてプレゼンした。
先方のデジタルビジネス部署の責任者からオイラのプレゼン後に
「現地におけるデジタライゼーションの浸透度合いに驚きました。日本より進んでいますね。我々の今後のASEANにおけるデジタルビジネス戦略を再考せねばならないと痛感いたしました」
という感想を聞いて、違和感を持った。
まず、これからアジアでデジタルビジネスを展開しようとしているにしては認識がヌルすぎる。
もう一つは、全世界で3万人もの社員を持つこの企業のアジア各国の駐在員たちはその最前線で仕事をしているのに、そういった状況が全く本社に共有されていない。
午後はマレーシア起業先輩と銀座でひつまぶしなど食べながら今後の仕事の情報交換。
マレーシア起業先輩は、会社を売却して今はその売却先会社の社員として働くサラリーマンだが、2年後には退社して再起業を検討中だ。
その後は銀座から新橋まで歩いて、ながさん、カネチン、tomoの4人と新橋で久々の再会。
二次会は日本の一部で絶大なる人気を誇るバンド「硯(すずり)」の3人でながさん行きつけのゲイバーでカラオケライブ。
この店で働くゲイのタカコとたまちゃんに
「Junさんはこっち側の人でしょ? そのヒゲとその鍛えたカラダでわかる」
と言われ、
「いやいやいやいや、オイラめちゃくちゃ女好きだから」
と争ったが思い切りハグされた。
★ 一昨日はとても久しぶりに息子と1日過ごした。
昼過ぎに西荻の実家に訪れた息子と一緒に新宿へ行き、初めてルミネTheよしもとでお笑いライブを観た。
お笑い好きの息子とは芸人話でよく意見が合う。
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尼神インターやゆりやんレトリィバァで笑った後にステーキを食べてから西荻の居酒屋「風神亭」へ。
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これも人生初、息子と2人で酒を飲んだ。
今日は腹を割って全て話そう、というテーマで彼の仕事の話や彼女の話などいろいろと話した。
そして、彼は今勤めている会社を辞めてオイラの会社で働くことになった。
10年以上の年月を経て、とうとう山森家がバンコクに再結集する。
★ 時間調整で入ったある駅前の小さな喫茶店。
全てのテーブルの上に灰皿とライターが置かれている。
居酒屋や喫茶店でフツーにタバコが吸えるんだった、日本は。
オイラは2007年にケージの部屋で血圧を測って以来1本も吸っていないんだけど他人の喫煙は気にならない。
不思議に思うのは世界中のどこでも許されていること(例えば車内のケータイ通話とか)が許せない不寛容な日本国民が、タバコにだけは寛容なんだなぁということ。
昔、元会社でJT日本タバコの仕事で葛飾北斎の貴重な版木を展示した北斎展を担当したことがある。
北斎の版画には多くの「喫煙する人」が描かれている。
それは、JTによる
「喫煙は単なる嗜好ではなく、日本古来の文化なのです」
という主張が込められたイベントだった。
それは今でも文化として残っているのだろうか。
(写真はその駅前の喫茶店で美味しそうに煙をくゆらす年配の女性)
★ もとママ [ 首や肩や腕は無防備ですか。 CMで、美しいモデルさんたちが、露出度の高い服というかキレッパシを着て、燦燦たる陽光..]
★ Jun [>もとママ 確かに無防備だね。昔は、夏目雅子とかこんがり焼いたモデルや女優たちのCM多くて若い女性もみんな焼いてたよ..]