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★ 昨日は仕事終わりでナミと飲みに行く。
早いもので彼女もウチに入社してからもう4年になる。
順調に成長して行く過程で、ちょっと今壁にぶつかっている。
だからちょっとゆっくり話をしようということになって、ソイ20のドイツパブでドイツビールを飲みながら、仕事のことやプライベートなことなど深夜まで語らった。
彼女や彼女の周辺にいる同世代の人々の話を聞いていると、人の価値観や暮らし方というのがたかだか30年くらいでこんなにも変わるものなのかとショックを受ける。
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実は昨日、午後6時から日本人候補者1名との採用面接が予定されていた。
しかし、この候補者は連絡もないまま現れなかった。
1時間待ってこちらから
「ご連絡がないようですので面接の件打ち切らせていただきます」
とメッセージを打ったが未だに返信もない。
ナミにこの話を伝えると、
「今、そういう日本人いっぱいいますよ」
と吐き捨てるように言った。
これではタイ人と同じではないか。
今の若い日本人はこんなになってしまったのか?
これは世に言う「ゆとり教育の弊害」という問題なのか?
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ナミとの話では特に結論めいたものが出たわけでもないし、妙案の光が立ち込める霧を晴らしたわけでもないのだけど、彼女の中のわだかまりのようなものが涙と一緒に流れ出たような気がした。
それが証拠に今朝の彼女にはほんの少し活気と笑顔が戻っている。
結局のところ、地道にコツコツと人の話を聞く、いつまで経ってもこれが上司の一番大事な仕事なんだと噛みしめるのだ。