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★ 昨日はパートナー会社のシンガポール支社の須内社長がやってきて打合せ。
彼は40代半ばの技術者出身社長だが、オタク気質に溢れているので試しに
「須内さんはガンダム好きですか?」
と振ってみた。
ちょうど先週1週間海老くんからガンダム愛のプレゼンを受けたので「オタクはガンダムを愛す」という法則が彼にも当てはまるのかどうか確認してみたかったのだ。
「ガンダムですか、まあガンダムはそれなりに初期の頃から#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&」
と始まり、それに呼応した海老くんが
「私の切っ掛けはガンダムSEEDでそこからさかのぼり#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&」
「#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&#@$#&*!@$^%&$**%^&$#@$^*&」
と、私はガンダム話を振ったことを後悔することになった。
ガンダムとガンプラ(ガンダムのプラモデル)は切り離せないらしく、次第に話題はガンプラの愛おしさに移っていく。
オイラは彼らがプラモデルの箱を開ける興奮に心臓を爆発させようとしてしていた年頃に何をしていたんだろう?とひとりで空想の世界に旅立っていた。
小学時代はとにかく家にいなかった。学校のそばの原っぱで野球をしたり、児童公園で缶蹴りをしたり、みんなで自転車に乗って冒険に出かけたり、とにかく日が沈むまで外で遊びまくっていた。
中学時代の放課後はソフトボールやバレーボール、水泳部などの部活動で目一杯だった。
高校時代は水泳部のトレーニングがない時は友達グループと酒を飲んだり麻雀したり、バンド活動をしたり、そろそろ女子とデートをしたり、と勉強する暇もなかった。
オイラにはとても自分の部屋でプラモデルを作っている時間もアニメを観て涙を流している余裕もなかったではないか。
でも、クラスの中にはみんなと一緒に遊ばず静かに帰宅して学校の教室でしか顔を合わせない友達もけっこういた。
そうか、きっと彼らが部屋でガンプラに心を躍らせていたんだ。
そう考えると、教室でしか顔を合わせなかった部族の須内さんや海老くんと今こうして仕事をしたり酒を飲んだりしているのだな、と不思議な気持ちになる。
ともあれ、
「まあ、乾杯しましょう!」
とオイラはグラスを上げた。