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★ 「Junさん、晩ご飯食べに行きましょう」
珍しくベロニカとジョンに誘われてオフィスから車で出かけた。
そこはクチャイラマにある四川料理の人気レストランで彼らのお気に入り。昨日もお客で満杯だった。
この店の何が有名かと言うと、
「辛さ」。
スープに入ったものとドライの2種類があるが、そのスープは赤くトロリとしていて見ただけで汗が噴き出してくる。
ジョンがスープはJunさんには無理だからとドライを注文することに。
ジョンによると辛さのレベルがミニマム5から最高15まであり、好きなレベルで注文できるらしい。
ミニマム5でもヤバいかも知れないという話だったが、平均レベルの10を注文してみることになった。
まずはジャガイモ千切りのビネガーソース。
これはシャキシャキとしたジャガイモにビネガーの爽やかさがとても美味しい一品だ。
オイラ、お酢とか酸っぱいものは苦手なのだが、これは本当に美味かった。
そしてやってきたのがメインの激辛ドライ鍋レベル10。
鍋には玉ねぎやレンコンなどの野菜や鶏肉、ジャガイモなどが入っている。ところどころに唐辛子が光っていて目にピリピリくる。
食べてみるとこれが美味い!さすが四川!
と声を上げた矢先、口の中でくす玉が割れて槍が四方八方に飛び出す。
「かっら〜〜!」
大きく口を開けて舌を出し、手のひらで扇ぐ。
ビールを流し込むがあまり効果がない。
それでも美味しいので口でハァハァ呼吸しながら鍋をつつく。
汗が噴き出し、目から涙が出てくる。頭の赤さはビールなのか唐辛子なのか。
ハァハァと呼吸するのが精一杯で彼らとまともに話もできない。
気が付くと、他のテーブルもみんな静かだ。食べるという格闘に集中していてみな無口になるらしい。
この店のレベル15、さらにスープ鍋は食べられるものなのか?
ジョンによると彼の友達の辛さ大好き自慢の連中もここのレベル15にはギブアップしたらしい。
「だれか食べられる人いるかね?」
と彼らに聞くと、中国本土の北方に住む中国人が団体で来てレベル15をぺろりと食べていくらしい。
最後に穏やかなスープで興奮した舌を癒す。ああ、安らぐ美味しさ〜。
ドライ鍋はまだ残っていたが、唐辛子が残ってなんだか真っ赤になっていた。
こんどあなたがマレーシアに訪ねてきたら、ここに連れて行ってあげるよ。
大昔、四川省で麻婆豆腐食べたんですが、激辛だったけれど美味しかったです。唐辛子の扱いが上手なんですかね。鮮烈な辛さでした。マレーシアに行ったらこの店に行ってみます。差し支えなかったら店名を教えてください。<br>じゃがいも千切りビネガーソースは美味しいと思います。私が作ってもそれなりに美味しくできますから。
>もとママ<br>おお、本場四川省の麻婆豆腐食べてるんだー。店名は「重庆香辣鍋」で、「重庆香辣鍋」でググるとお店のFBページがトップに出てくるので行き方もわかります。
文字化けした文字は「まだれ」の中に「大」です。文字化けしたままググれば出て来ると思う。
有難うございます。