|
★ さて、いよいよ7月です!
マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)ではボチボチ2015年忘年会実行委員会が発会する季節。
今年の紅白の目玉はいったい誰でしょうか?
と言っても中島みゆきもユーミンもサザンも矢沢も出ちゃったし、視聴率を左右できるほどの目玉はもう山口百恵くらいですかね。
そんな年の瀬の喧噪がうっすら聴こえてきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、朝から銀行行って、
それからカンパニーセクレタリーのオフィスで決算書や会計、GSTや税金の処理の話など、
途中でこのまま天使が降りてきてオイラの両腕を掴んで天国まで連れて行ってくれないかなー
と思いながら会計士の言葉が耳に入って来なくなる辛い時間を過ごしてきました。
頭を使うと体が糖分を欲するというのはオイラの場合如実で、昼にオフィスに戻ってスタッフと一緒に経済飯を食う時に思わずコカコーラを注文したしね。
いつもはアイスチャイニーズティだけど。
その後3時のおやつ時間にはまたナミの差し入れチョコレートを貪り食ってしまったしね。
オイラの脳みそと体ってつながっているんだな、って実感する。
何の話だよ、と思いながら今日はこの辺で。
★ 昨晩はクライアントの日本人2人とバングサショッピングセンターの和食屋で会食。
KLの日本食も10年前に比べるとバリエーションもクオリティもすごく充実したんだけど、コスパって考えるとやっぱりバンコクすごいよなーとしみじみ思っちゃうな。
やっぱりマレーシアはね、ローカル飯だよ。
さて、今日の午後便でナミと一旦バンコク戻る。
ナミはそのままバンコク勤務。
バンコクにもKLにも20代〜30代の若い日本人がたくさんいるけれど、ナミはその両方を体験している。
そして彼女の感想は
「KLはある程度歳をとってから住むにはいいところだと思うけど、若者にはキツい。友達と会うとき、ショッピングするとき、何をするにも渋滞の中を車で移動しなくちゃ行けないし、何よりも酒が高い!」
だった。
まあ、それぞれ何がプライオリティかってのがあるからね(笑)。
オイラがKLに滞在していた頃は埃と排気ガスまみれのバンコク出張が嫌でしょうがなかったけど、人間て慣れちゃうんだね。
今はバスから吐き出される黒煙を体中に浴びながら楽しく暮らしている。
ということで、オイラは来週火曜日のセミナー講演を無事終えたらまたKLに戻る。
★ 56歳のバースディイヴに考えた。
.
自分はなぜここ、タイ、マレーシアにいるのだろう。
.
なぜ母国である日本ではないのだろう。
海外赴任をして3年、5年で
「ああ、なかなか体験できない貴重な時間をすごした」
とほんの少しの未練を持って帰国する、そんな大多数の海外在住日本人が辿る道をなぜ歩まなかったのだろう。
.
居心地がいい。
仕事にやり甲斐があって楽しい。
起業して会社があるから。
特に帰国する理由がないから。
.
どれも正しい。
でもどれもそれだけでは理由にならない。
.
日本にいると日本人という同質の価値観や考え方を持つ閉鎖的な社会の中で、「日本が世界」という観念から思考も肉体も抜け出せなくなってしまいそうな漠然とした不安を感じてしまう。
.
日本にいる旧い友人たちと話していても、彼らにとって日本以外は非日常を体験できる旅行先でしかない。
ディズニーランドと同じで彼らにとっては現実の世界ではないのだ。
.
そういう環境でも「広い世界」を意識し続けて、現実のものとして自分の価値を発信できる人はたくさんいるけれど、たぶん私は、自分はそんなに強くないと自覚しているのだろう。
.
「広い世界」を実感していたい。
一度だけの人生だから。
だからここにいる。
.
たぶんそういうこと。
.
タイやマレーシア自体は世界の中で日本よりも遥かに存在感の薄い「ローカル」なんだけど、そこにいる人々や社会は常に「世界」に直に触れている、ここではそれを肌で感じることができるからなんだと思う。
★ 今日は朝からユキとロードバイクで中州の島、クレットへ。
渡し船で島に渡ると島内にはタイ寺院や土産屋、水上の漁師村など不思議な世界を作っていた。
久々の遠乗りだったので大丈夫かなと思ったけれど、たぶんユキがちょっとゆっくり目に走ってくれたので余裕を残して帰って来れた。
帰宅してからかみさんとSUSHI432。
生ビールと舟盛りで乾杯しているときに日本の両親から電話があった。
親父が
「いくつになった? 70歳だったか?」
と訊いた。
今日で56歳。
人生まだまだこれからですぜー。
★ 昨日オイラの誕生日に娘は日本で友人たちとウェディングパーティーを開き、今日は日本の親族へ結婚のお披露目会をした。
オイラはその様子の断片をLINEに送られた小さな写真画像で覗くだけだった。
娘が大きくなったら、彼氏ができたら、結婚したら、なんて胸を詰まらせながら想像してきたところで、実際にそうなっても父親なんてセリフのないエキストラみたいなもんで存在感ゼロなんだよねー。
海外に住んでるから仕方ねーかー。
今日は午前中にIWANEカフェでナミと仕事の打合せ。
週末返上してほんとよく頑張ると思うよ。
約1年のKL駐在には苦しいこともたくさんあっただろうけど、それがちゃんと力になっているんだな。
★ いよいよ今日はバンコクセミナー!
昨晩は講演者とサポートメンバー10人でオフィスの隣のビッグママでイタ飯結団式。
メンバーのひとりに
「竹中直人出るんですか?」
って聞いてきた人がいたらしいが。
よし、頑張るぜ!
★ 昨日のセミナーは大盛況だったよ。
定員30名のところ41名の申込があって、当日のドタキャンを見込んでいたんだけどそれも4名だけで来場者は合計37名。
急遽ホテル側にテーブルを追加してもらうほどだった。
左の写真はオイラの会社のレセプションガールズ。写真右はセミナー会場の様子。
.
写真左はオイラの講演風景。右は今回のセミナー主催メンバーの記念撮影。
.
受講者のアンケートを集計してみると、オイラの講演は5段階評価の最高評価「大変満足」が70%で2番目の評価「満足」が30%という異様な高評価!
コメントにも「非常に勉強になった」「具体例が多く分かりやすかった」「タイのスマホのマーケティングの重要性やポイントを理解できた」などなどうれしいコメントばかり。
.
んで、ここでバラしてしまうと、この講演の内容を企画して、データ収集を手配して、ストーリーを構築して、スライドを制作したのは全部ナミでした。
だからオイラは当日壇上でエラそうに「成功戦略」をほざいただけ。
他の仕事もこなしながらね、ほんとよくやったよ。
.
夜はスクムビットのタイ料理屋で打ち上げ。
そして、ウチの会社だけがバンコクのみで、他の3社は明日シンガポールでセミナー。
頑張ってね。成功を祈ってます!
★ 昨日は半年ぶりに大学の後輩でバンコク在住の優ちゃんと晩飯。
BTSプロンポン駅に隣接するエムクォーティエの上階にあるSHIOで。
ここのオーナーシェフは日本の辻クッキングスクールで日本食を学んでタイで日本食レストランをオープンして成功した人。
日本人の口に合うニッポンの洋食や塩キャラメルケーキでタイ人にも人気なのだ。
昨日はすでに塩キャラメルケーキは売り切れだったので、塩キャラメルケーキフローズンバージョンをデザートに。
ドライアイスのスモークがモクモク上がるケーキの上にキャラメルをかけ、そのキャラメルがたちまち凍るという演出。
美味しかったけどボリューム多過ぎてふたりじゃ食い切れなかった。
優ちゃんの話では今月半ばにバンコクの若い男女を集めた50対50の史上最大合コンが開催され話題になっているらしい。
会場はオシャレなループトップレストランで夜景に包まれての合コン。
独身で彼氏募集中の優ちゃんも出るのかと思いきや、
「そんなところ知ってる人がたくさんいるに決まっているから、あとで絶対何か言われるに決まっているし、絶対やだ」
と参加しない模様。
参加する人も
「いや、友達にどーしても一緒に行ってって誘われちゃったから」
「私は別に興味ないけど、ちょっとネタでね、ネタ」
とみんな往生際悪く言い訳しているらしく痛々しい。
恋人探しているならもう堂々と
「イケメンはいねがー」
と秋田のなまはげになって参加すりゃいいんだよ。
★ 今日、今シーズン最後の試合となったWINGS戦(リーグ戦は終わったけど来季の役職の有無をかけた試合)は、Aリーグ2位となったチームを相手になんと11対1のコールド勝ちという一方的な展開に。
これでJalanJalanは今季負け知らずの完全優勝を達成!
当日夕方からボールルームで閉会式&表彰パーティーが開催され、最大勢力のJalanJalanは優勝カップでの酒回し飲みなどで大いに盛り上がった。
優勝チーム表彰で挨拶するJun監督。
1997年のチーム創設以来18年目での初優勝なので今日は思い切り喜ばさせて下さい! と叫んで喝采を浴びる。
投手部門では奪三振と防御率で2位以下を大きく引き離すダントツでJalanJalanの吉利が受賞。
大会MVP(Aリーグが1部リーグなのでAリーグMVPが事実上の大会MVP)は我らがキャプテンの宇杉。打率チーム1位のなんと6割。
投打でこんな化物が揃っているんだから「監督がタコでも勝てる」と言われては元も子もない。
タコもタコなりに頑張ったということをここに記しておきたい。
★ 昨日、今日と打合せでKL、PJ、スバンを移動。
普段当たり前に行ったり来たりしているこの距離だけど、計ってみると25kmちょっと。
東京で当てはめてみると、東京駅ー武蔵境駅くらいあるんだよね。
考えてみたらとんでもない距離だ。
どうして町がこんなに離れて点在してしまったんだろう、クアラルンプールって。
そこを大渋滞で移動しなくては行けないのだから、この生産性の低さはとんでもない国損だ。
今になって地下鉄とか作っているけど、駅の周りに町ができる構造じゃないから発展しない。
マレーシアの都市計画立案者はアホだったんだろう。
これで芋虫みたいに小さいモノレールと地下鉄ができて、市民は車を置いて公共交通機関を利用するようになるのだろうか。
スバンからKLに向かうフェデラルハイウェイの渋滞の中で、たいそうトホホな気分になった。
★ 又吉がデビュー作で芥川賞を受賞。
本が売れない。若い人が小説を読まない。
悲鳴を上げている出版社や本屋、そして作家たち。
その代表団である芥川賞選考委員たちが若い人に本回帰を促す絶好のチャンスと
「又吉に助けてもらおう。。。」
と思わずに選考したかと言われれば・・・。
って読んでないのにそんなこと言っちゃいけないか。
読もう。(←こうしてまた本屋へ行く人が実際に増える)
さて、一昨日の夜、KLからBKKへ。
昨日は1日スタッフとアップデートミーティングをしたり事務仕事をしたり。
夜は某日系企業の本社部長さんとタイ駐在員と3人でイタ飯会食。
この会社は売上高1兆数千億円という1部上場の大企業だが、今まで海外事業はほとんどして来なかった。
現在もアセアンにはこのタイの駐在員が現地法人の設立準備をしているのみ。
「ウチはとにかく腰が重いので」
そう2人は語っていたが、誰も海外出張に出たがらないらしい。
今こちらで共同で1つの案件を進めようとしているのだが、日本の担当者をどうやって現地に出張させるかをイカスミパスタで歯と唇を真っ黒にしながら2人で悩んでいたので驚いた。
そもそもこの部長も初めてのタイ出張だと言っていたし。
国内市場が大きいだけに日本では大手もベンチャーも本当にドメスティックオンリーって会社が多い。
お陰でウチみたいな、タイやマレーシアで根を張っている小さなベンチャーが重宝され、業務提携を申し込まれるケースが増えているのだ。
この価値をしっかりマネタイズしていかないとな。
★ それで買いに行ってみたけど「火花」なかったよ。
芥川賞発表の翌日に一冊も置いてないし、いつ入荷するのかも分からないっていうんだから紀伊国屋も情けねーぜ。
仕事の帰りにムエタイのジムに行ったけど昨日はたまたまトレーニング生が2人だけ。対してコーチは6人ほどいるので激しくキツかった。
大きなサンドバッグの裏で体をサンドバッグと同じ形にして休んでいたら事務室の女の子に見つかって
「ほらっ、スピードパンチ!」
と発破をかけられてしまった。
なぜ(あのおやぢ、キツくてへばってるわ)と笑って見逃してくれないのだ。
スピードパンチって言うのはババババババと高速で左右のパンチを入れるトレーニングで、叩いてる爽快感に比例して打ち終わった後のダメージが大きい。
打ち終わった私は女子事務員の前でサンドバッグに抱きついたままズルズルと床に崩れ落ちた。
ようやく彼女は笑って許してくれた。
このキビシさ、ウチの会社の営業に欲しい。
帰宅して晩飯食ってそのままベッドにぶっ倒れて朝まで眠った。
★ 少し前に隣の駅にできた高級ショッピングセンター。
上階の方は螺旋階段状に各国料理のレストランやカフェがずらーーっと並んでいて楽しい。
これはアイディアだなーと感心した。
名店もたくさんあって美味しい。
そしてどのお店もとてもオシャレ。
クアラルンプールにもショッピングセンターの中のレストラン街はあるけれどなんかバンコクの方がオシャレ感が高いなーとランチを食べながら周りをずっと見回していたんだけど、理由がわかった。
バンコクはね、店の空間を埋める若い男の子や女の子がオシャレなんだ。
★ 時代が多様化してくると悩みが増える。
ひと時代前のように誰もが有名大学入って一部上場企業に就職することを人生の「正解」だと妄信していた頃は、宗教みたいなもので若い人たちは今自分のしていることに安心していられた。
だけどそれが崩れると、いきなり生き方の選択肢がたくさん出てきて
何を目指すべきか、今自分は何をすべきか、
迷い始めてしまう。
とりあえず何かを始めても
「ほんとにこれが正解なんだろうか? 他に今やるべきことがあるんじゃないだろうか?」
と全く自分の選択に自信が持てない。
将来が不安でどう備えていったらいいかわからない。
不安で迷っているから今自分がしていることに身が入らない。フワフワと地に足がつかない。
何かやっているようで実は何も身に付いていない。
それは結局自分の価値を高めないし、それこそ将来にいい結果をもたらさない。
.
ではどうしたらいいのだろう?
.
まず人は自分が決めたどんな選択にも不正解など存在しないと悟るべきだ。
それを自分の核にしっかり持って思考に依存し過ぎないこと。
考えて考えて考え抜いて考え尽くした先には「否」が待っている。
起業プランも様々なデータや意見を検討し尽くした先には
「やらない方がいい」
という結論しかない。
だから成功する起業家は考えることを適当に切り上げ、自分の行動の中で正解を証明しようとする。
思考の中に意味は存在しない。行動の中にのみ意味が生まれるのだ。
どうせ誰にもわからない将来の魑魅魍魎に不安を抱いて毎日を暮らすなら
今現在を精一杯、楽しく生きることだ。
死なない限り、何とでもなるのだから。
★ コンビニ弁当でも買って来よ〜と隣のビルのローソンに入ってみるとこんな貼紙が。
タイで知る、土用の丑の日。
まあ、こりゃタイ人には「???」だろう。
日本人だって「土用の丑の日」が何なんだか、なぜ土用の丑の日に「鰻を食べる」んだか、ほとんどの人は知らないのにタイ人にわかるわけがない。
だから、全部日本語。
予約先、日本人の個人ケータイ。
土用の丑の日に鰻を食べる、っていうのはバレンタインデーにチョコレートあげるっていうのと同じで江戸時代からの「販促キャンペーン」だからね。
別にその時に鰻が旬で特別美味しいというわけではないし、むしろ鰻を食べるならお店の混まない丑の日以外に行った方がいいんじゃね。
★ 昨日クローゼットの中からずいぶん昔に買ったパンツが何本も出てきた。
イタリア系のゆったりぽったりしたシルエットでタックもたくさん入っている。
こんなのイマドキ着れないよなー、捨てちゃうかー。
と呟いていたらかみさんが
「一回りしてその流行がまた戻って来るかもよ」
と言った。
何十年かぶりにそれがトレンドになったら何食わぬ顔でそれ履けってことか。
戻ってくるかも知れないけど、そん時オレ何歳だよ。
80過ぎて最新流行のイタリアンスーツを着てヨタヨタ歩いてたらこわくね?
★ 今日は大きなバックパックを背負ってロードバイクで出勤した。
マレーシアの起業先輩とユキとカオヤイ国立公園まで行く。
カオヤイのヒルクライム自転車縦走ツアーをやっちまおうという魂胆だ。
バンコクは本当に平坦な土地なので自転車で起伏ある走りを楽しみたい場合は少し地方まで行く必要があるんだ。
ユキは毎週末けっこうな距離を走破しながらトレーニングを積んでいるが、オイラはムエタイ行ってもサンドバッグの後ろに隠れちゃう意志薄弱さがゆえになかなか上達しない。
この圧倒的に欠落した克己心を鍛えるために無理矢理自分を山に置き、100km超の修羅道を登ろうという潔き決断なのだ。
でも無理しないように走ってきます。
★ 行ってきたよ、カオヤイのヒルクライム。
もうね、とにかくひたすら山登りなんだよ。
そして、何度も死んだよ。
ユキは自転車から降りずにどんどん登って行く。
オイラは何度も途中でペダルが回らず自転車から降りて、山道を押して行く。そして道ばたでゴロリと死ぬ。
だからオイラはずっと一人旅。
こんな感じで一人旅。
きつい坂道をゆっくりゆっくり登ってくる。
だんだん近づいてくる。
あれ、なんか苦しそうな顔。
ひーー! もうだめだーー、助けてくれーー!と心の中で叫んでいるけど辛過ぎて何も言えない顔。
あまりにキツくて何のリアクションも取れず、ひたすらペダルを漕ぎ続ける阿修羅道。
ずいぶん前に到着していたユキとカオヤイ国立公園内の目的地で「ここまで来たぞ!」という証明写真。
ここは最後の気力を振り絞って笑顔なんだけど、
ビジターセンター内で死ぬ。
.
帰りはまた同じ距離を戻るんだけど、これはもうね、今度は全部下り坂なんだよ。
この爽快感。
これが山登りのご褒美なのかー。
行きに4時間近くかかった道を30分で降りてくる。
最高時速66.6km。
そして戻ってきた宿のゲートで生還記念写真。
ユキとはあまりにも差があり過ぎて忸怩たる思いだけど、まずはやっぱり山登りの足を引っ張るこの腹回りの肉を落とさないとダメだと思い知った。
★ 今日の「まれ」のストーリー、オイラの状況とめちゃ被るなー、と思って観てた。
シェフの気持ち、すげーわかる。
.
話はいきなり変わるんだけど、
週末自転車でヒルクライムしながらこれは人生の縮図だぜと思った。
スイスイと走り出した朝の道。
軽い上り坂、息を切らしてクリアすると少し下り坂。
風を切って心地よく、うれしい。
でもその勢いは失速して次の上り坂。
エンヤコラサと汗をかいて登り切るとまたうれしい下り坂。
こんなことを繰り返していると壁のような上り坂。
途中で挫折して自転車降りる。
このまま歩こうか、ここで座っちまおうか、迷う。
一緒に出たヤツはどんどん先に進んでいるだろうと焦る。
少し歩くけど、やっぱり辛くてそこで自転車放り出して座り込み、水を飲む。
周りの自然や鳥のさえずりが気持ちと体を包み込み、癒してくれる。
「よしっ」
と立ち上がり、また自転車に股がる。
こんなことを繰り返しながらゴールに辿り着くんだけど、
「思ったより早く来たね」
と言われて、永遠のように感じられた今までの時間、実はそれほど大したことじゃなかったんだと気付く。
翌日、ユキは前日登り切れなかった激坂を今日は一回で登り切った。
今日の自分は昨日の自分より成長してる、と実感する。
一方オイラは
「今日こそ頑張ってみよう!」
と張り切って飛び出すも途中パンクでリタイア。
要はこれを楽しめるかどうかやねん。
(写真は田舎道でパンクした自転車をバスの来ないバス停で修理してるぜの図)
★ 昨日からKL出張中。
やはりナミがKLからバンコクに帰任した途端にバンコクオフィスが動き出した実感がある。
自主性のあるタイ人はそう多くなく、良くも悪くも他人の影響を受けやすい。
ナミがオフィス内をパタパタと走り回るリズムが彼らに影響を与えているのだ。
そういう意味でオイラがバンコクを留守にしてKLで仕事をしていても今までより集中できる。
久しぶりに近所のママッレストランでロティチャナイとテーアイスの朝食。
まだ涼しいし、朝日の中で気持ちがいい。
これでRM3。
今日も1日中忙しいので集中して頑張ろう。
★ 社会人になった頃はよくこの言葉を実感した。
広告代理店は広告主のことを「クライアント」と呼んでクライアントの宣伝部長は神でもあり、鬼でもあり、絶対服従の相手だと教わって育った。
実際に上司や先輩からそう言われたわけではないんだけど、クライアントのお言葉に震え上がったり、社内がパニックになったりするのを日頃から目の当たりにしていれば子供心に(もう大人だったけど)
「これは大変な存在なのだな」
と肝を冷やさずにはいられないわけだ。
ところが、海外に出るとクライアントの社長が神でもなんでもないことに気付く。
出向先のマレーシア人のボスや同僚たちは、日系のクライアントの社長だろうと対等に話をする。
それを今度は日常的に見るからだ。
こう書いてくると日本の代理店とクライアントの関係を批判しているような空気になるが、そういうことではない。
むしろ、ビジネスとしての効能を比較すると、結果的には日本の考え方の方が実利がある場合が多い。
対等なビジネスパートナーと思って付き合っていると、クライアントの理不尽に思える言動にストレスがたまる。
宣伝部長も自社内で評価が高止まりであれば平和だが、そう甘くはない。窮地に追い込まれれば発注先に無理を言ったり、理不尽な責任を負わせたりする。
それが人間だから。
そうなると
「こんな理不尽なことを言われる筋合いはない!」
と反発心や敵対心が生まれ、関係悪化、ビジネス消滅ということがよく起こる。
一方、「クライアントは神」と育てられた人々は、
「神なんだから好き勝手言うのは当たり前」
と思っているから、その言動に驚かない。
だからショックによるストレスが少ない。
舌打ちをしながらも冷静に
「どうしようかね、これ」
と解決の道を探そうと粘る。
結果的にビジネスは長続きし、生涯獲得利益は大きくなる。
昔の上司たちもクライアントが本当に神だと思っていたわけではない。
そう思っていればどんな難題や窮状も冷静に乗り越えられる、という知恵ではないだろうか。
★ さっきKLからBKKに戻ってきた。
日本からマレーシアにやってきたとがりに買ってきてもらって、これGET。
さっそく読もう。
とがりは
「今まで芥川賞はずっと読んできたけどこれは芥川賞じゃない」
と辛辣な批評。
やはり出版業界は又吉に乗っかったか。
まあ、とにかく自分で読んでみる。
.
.
★ まさ [誕生日、おめでとうございます! 何故マレーシアにいるか?それは腐れ縁です(笑)]
★ Jun [>まさやん ありがとうー! まさやんはマレーシアにいろんな縁があるからなー。それだけ楽しんでたらいいでしょー。]