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★ 人間ドック行ってきた。
初めての経験で胃カメラを飲んだし、内視鏡検査もやった。
でもそういう初体験よりも印象的だったのが肺活量の測定。
その部屋では心電図や内蔵エコーから身長、体重、肺活量測定までを一人の看護士さんが受け持っていた。
すごく若くて、マスクの上に見える目で「美人」ってすぐにわかるような人。
全てマニュアルに従って、患者の心を落ち着かせるように静かに穏やかに話す。
だから、ちょっと無機質な空気を感じていた。
ところが肺活量になった途端、人格が豹変。
「はい、静かにゆっくり最後まで吸い込んで〜」
オイラは例の半透明プラスティックの筒を加えて空気を吸い込んだ。
「ハイっ、一気に吐くーー!ハーーっ!最後まで吐くーー!」
最後はもう絶叫である。
オイラは驚いて息が止まってしまうわ、鼻栓はぶっとんでしまうわで検査失敗。
「だめですね、やり直しいたしますね」
ここはまたロボット調。
「はい、静かにゆっくり最後まで吸い込んで〜」
ちょっと緊張しながら息を吸い込む。
「ほっしゃぁー!吐くーー!最後まで吐くーー!」
で、やっぱり鼻栓がぶっとんでしまった。
「2回目の方が数値がちょっといいですから、こちらを採用しましょう」
って、あなたのかけ声が適性検査を邪魔している気がするんですが。。
なんでこの美人看護士は肺活量測定でこんなに人が変わるほどテンションが上がってしまうのだろう。
オイラの次に彼女に名前を呼ばれて部屋に入っていたおじいさん。
肺活量で驚かされて何回もやらされるのかと思うと不憫だった。
★ 東南アジアから日本に一時帰国すると最初ちょっとゾワッとする感覚を覚える。
自転車が幾何学模様のようにきれいに並び、車はどれもピカピカで新車のよう。
小さな町の隅々まで全てがきちんと整理整頓されている。
エスカレーターは右左が繊毛運動のようにきちんと分かれ、
交通量に関わらず信号を守る大勢の人や車。
「整然の美」
実はこれが海外から日本に旅行にやってきた外国人が京都や富士山より先に驚く日本の「観光資源」だ。
一方日本人がタイやマレーシアにやってきて驚くごちゃごちゃ感。ルーズさ。
「混沌の美」
「整然の美」は緊張するが「混沌の美」は癒される。
それが人間の生理なのかも知れない。
(写真は休業の理由まで説明するオイラの町のお店。きちんとしている)
★ 月曜日の夜にKLに戻ってきて火曜日には新規のクライアントへのプレゼン。
これをなんとか綱渡りで乗り切って昨日水曜日はペナンにある新規クライアントへのプレゼン。
こちらはナミと車を飛ばして日帰り出張。
片道ちょうど4時間。
途中イポーで運転を交代すると一人約2時間。高速をひたすら飛ばしていくだけなのでけっこう快適で
「あ〜、ペナンは車で充分だな〜」
と思えた。
プレゼンを終えた後に先方の社長から
「今回は1泊で?」
と尋ねられたので
「いえ、これからKLに帰ります」
と答えたらちょっと驚いた顔をしていたが。
往復8時間かけてやってきたプレゼンだからきっと承認して下さるだろう(笑)。
今日は午前中クライアントオフィスに出向き打合せの後、午後もう1件打合せをしてからそのままBKKへ戻る。
明日はシンガポールからパートナー会社がBKKへやってくるので1日会議をこなしたら週末思いっきり休む!
(写真はイポーを高速で走り抜けているときの青空)
★ 金曜日の深夜から降り始めた雨は雷を伴う豪雨となり翌朝まで降り続いた。
久しぶりに自転車ツアーに出る計画だったけれど早朝にLINEで「中止」の連絡が届く。
まあ今日は休みなさい、ということだったんでしょう。
そうなるとけっこう時間が余ってしまうものでホビットの完結版を1本観てああいい日曜日を充分過ごしたぞ、と思ってもまだ午後4時くらい。
仕方がないので5時からかみさんと飲みに出かけることにした。
まずは行きつけのブリティッシュパブ「Black Swan」でビールとチップス。
1時間ほどいて2軒目はトンローの「Kenji's Lab」。
入店したのが午後6時2分で、まだケンジさんとスタッフがカウンターを挟んでミーティングをしていた。
ここでビールと牡蠣。秋刀魚スモークはパスタにしてもらう。
なんかウィーってなったところで3軒目にハシゴ。
お店は静かなカフェ&バーの「Walden」。
ここは最後の〆にもう一杯というお店なのでお客さんが来始めるのが夜の9時、10時以降で深夜までやっている。
でも我々が入店した時間はまだ7時。
開店はしていたけれど、スタッフが客席で電卓を叩いていた。
ここでワインやハイボールを飲んで、
「あ〜、今日はよく食って、よく飲んだ〜」
とフラフラしながら帰宅したのが午後8時だった。
しょうがないから寝た。
憧れの「夜遊び野郎」になるのはなかなか難しいな。
★ 昨晩は向かいのマッサージ屋でタイマッサージを受けた。
これがとんでもない怪力ババアで痛さにヒィヒィ声を上げてしまった。
どうもそれが怪力ババアにはツボらしく、そのたびに「ヒンヒンヒン」とケンケンのように声を殺して笑う。
とにかく手の指が太く大きい。
最初足を掴まれた時はゴールキーパー用のグローブをはめているのかと思った。
きっとマッサージをするために生まれてきた人なんだろう。
さて、月曜日。
今週1週間バンコクで仕事をして週末からまたKLに。
来週の月曜日にまたKLでプレゼンがあるからなんだけど、KLの動きが膨らんでくるとバンコクにいる日数が少なくなってこれはこれで心配なんだ。
それでいろいろなことをよく考えて総合的に判断した結果、マレーシア駐在に出していた営業ナミをタイに戻すことにした。
マレーシア支社でナミのアシスタントに採用したベロニカがとても優秀でクライアントからの信任も厚く、充分一人で現場を回せるといううれしい誤算も今回の判断に寄与した。
まあフットボールで言えば、ナミにパスを回す役割だったベロニカが自分でゴール前までドリブルしてシュートが打てるなら、ナミをトップから攻撃的ミッドフィルダーに戻してより多くの得点チャンスを作ろうというタコ監督の戦術である。
でもタコ監督、ベンチで腕組みだけしているわけにもいかず、ピッチを走り回ってボールを蹴りながら選手に指示を出さないといけないからもっともっと体力が欲しい。
怪力ババアばりの。
★ 2年ぶりにバンコクでセミナーやることになった。
(クリック拡大可)
これ、ユキの告知広告デザインなんだけど、裏世界のヤバい話、しそうじゃね、こいつら。
でもね、アジアのデジタルマーケティングはオレらが創る、オレらが引っ張る、みんなそう思ってるよ。
気合い入ってるよ。
★ 今日はお昼にオイラの元会社の先輩(67歳)とその友人(68歳)がオフィスに遊びにきたので一緒にランチを食べた。
オイラの先輩はさすがに広告代理店の最も華やかな時代を生きてきたので健康には無頓着。
もう一人の友人は大変な健康心配性で3ヶ月に1回人間ドックに入っているという。
医者からは
「内視鏡検査なんかは60過ぎたら5年に1回でいいですよ」
と言われているらしいんだけど、3ヶ月に1回全身チェックして血液の数値などをつぶさに確認しないと心配でしょうがないらしい。
「それでそんなに頻繁に検査して数値って動くものなんですか?」
とオイラが尋ねると
「検査前数日間に何を食べたかで数値が変わることがわかったね。卵食い過ぎるとコレステロール値ちょっと上がるとか。健康的に食べていると数値もいいとか」
そこまでわかってんなら健康的な食事を続けていればいいじゃん、と思ったが言わなかった。
とにかく心配性って損だよね。
毎日3錠服用していた血圧の薬を医者から
「だいぶ具合がいいから今日からしばらく1錠にしてみましょう」
と言われて1錠にしたら、
「これでほんとに大丈夫なのかな?1錠で効くのかな?」
と心配し過ぎて前より血圧が上がってしまったと。
それを聞いたオイラの先輩が隣でバカか!と突っ込んでいた。
★ 少し前からオイラの仕事周りでは「O2O」(Online to Offline)てな言葉がよく使われるんだけどね。
「オンライン施策でどうオフライン=実店舗に顧客を誘引するかがポイントですが・・・」
みたいなね。
で、こういうオンラインとオフラインの融合みたいな概念て15年くらい前に
「クリック&モルタル」
って言葉で巷を賑わせたわけですよ。
まあ、厳密に言うとこちらは「オフラインからオンラインへ」という流れなのでO2Oの流れとは逆なんだけど、
要するにオン、オフをうまくリンクさせて相乗効果を狙いましょうっていう概念は全く同じ。
ここにきてなんだか全く新しい潮流が登場したような使われ方しているけどそれ前にも聞いたぞ、的な。
それで当時の「クリック&モルタル」はどうだったかというと、
「これから消費世界は変わる!」
といった言葉だけが踊って実際には大した成功例も生まれず社会に大きな変化ももたらさなかった。
理由は、
「インターネット環境やモバイル機器があまり発達していなかったから」
と総括されている。
なんだよ、って感じだよね。そんな基本的なこと?って。
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「この新しい概念が劇的に社会を変える!」
マスコミやIT業界人は商売になるから煽るけどね、
人のライフスタイルってそんなに急に大きく転換できるものじゃない。
何も起こらず消えていった新キーワードは山ほどあるし。
それでも少しずつは変わっていく。着実に。
それで勝手に
デジタルデバイド (情報格差)
なるものを生んでいく。
うちの両親も85歳でネットやメールやLINEやタブレットを仕方なく使っているけれど、
それはやっぱりなかなかしんどいものだよ。
いろんな情報を取捨選択しながら取り残されないように生きていくの、大変だよね。
★ 昨日は韓国人の友人(40歳女性)とウチのデザイナーユキ(31歳女性)の3人で飲んだ。2人とも独身で今は彼氏がいないんだけど、自分のライフスタイルが確立していて
「不用意に自分の生活テリトリーに入り込んでくる男であれば、彼氏も結婚相手も要らない」
という確固たる信念(笑)を持っていて「一緒だ!」と意気投合していた。
それでも
「常に一人でいたい」
わけではなく、独り寝の嵐の夜など心細い時はそばで誰かに寄り添っていて欲しかったり、月に1度くらいは自分が寂しい時に遊んでくれる彼氏がいたら理想、なんてことをほざいていらっしゃった。
「それじゃ、その男は月の29日は君らに会えないわけだから、その間は他の女と遊んでてもいいの?」
と訊くと、それは許さないと言う。
その29日間はずーっと自分のことを愛しく思っていて欲しいと言う。
そんな都合のいい男、いるんかいな(笑)。
「まあ、いないよねー」
とため息をつく2人。
こういう女性、他にも何人か知ってるんだけど、オイラの周りだけでも何人もいるってことは相当なトレンドになってる?
★ 昨日は仕事を終えてから久しぶりにユキとムエタイ。
ここはコーチが若くて血気盛ん。
気合いの入り方が体育会系なので、サンドバッグに隠れて休んでいると引きずり出されて筋トレやらさせる。
サンドバッグを叩いている時もダラダラやっているとすぐに飛んできて
「レオレオレオっ!」(もっと速く速く速く!)
とサンドバッグの裏側から檄を飛ばされるのでちゃんとやらないといけない。
(サボることばかり考えているみたいだけど。。)
トレーニングは1時間半。
3分サンドバッグを叩いたら、次の3分はコーチとスパーリング。その合間に筋トレが入る。
これを繰り返す。
それでタコが一匹茹で上がるという寸法だ。
★ 土曜日にKLに入った。
日曜日の朝はソフトボールの交流戦。
JalanJalanの投手は誰も来なかったのでオイラが先発。
3回で10点くらい取られて負けた。
でも久しぶりにヒットを放ち、後続のタイムリーで本塁を駆け抜けて最高に気持ちよかった!
昨日の月曜日に大きなプレゼンがあったのでその後はそのプレゼンの準備に時間を使った。
日曜日は受験生のようにカップ麺をすすりながら資料を作った。
そして迎えたプレゼンテーション。
某自動車メーカーのクライアントからはマレー人COOと日本人取締役とマレー人マネージャー。
こちらはマレー人パートナーとナミとオイラ。
先方のマレー人たちがオイラのプレゼンをノートに一生懸命筆記するのを見て気持ちがどんどん乗ってきた。
「演者はオーディエンスに育てられる」
最後まで無事自分のプレゼンをやり抜き、クライアントからも感謝の言葉をいただいた。
やるだけのことはやった。
あとは天命を待つ。
さて、そうとなったらクライアントの本社のあるラワンから1時間車を飛ばしてKLへ。
フラマホテルの隣にある台湾火鍋でナミと乾杯。
まだ明るいうちから食い始めたので終わったのはまだ8時。
今週はまだまだやることがたくさんあるのでこの辺で切り上げ、翌日の打合せに気持ちをスイッチする。
★ 昨日はクライアントオフィスの下にあるキャンティンでナシレマを食べてからそのまま出勤。
新しい取り組みだし、クライアント社内のほとんどの部署が関わるプロジェクトなので当たり前なんだけど、わき上がる様々な問題。
これを一緒になってひとつひとつ潰していく作業は本当に大変だけど、これら全てがオイラの会社にとっては貴重な経験、ノウハウになっていく。
そう考えるとこういう問題解決作業は会社の筋トレだ。
苦しいけれど、ひとつひとつが新しく強い筋肉を作っていくんだという喜びがある。
ひ弱だったスタッフが苦しみながらも乗り越え乗り越え、鋭くクライアント担当者と対峙する逞しい姿を見るのは嬉しい。
自宅に引きこもっている草食系男子も何でもいいから起業してみたら楽しいのに。
我が身を賭した壮大なロールプレイングゲームで冒険の旅に出たら小さなモニターの中の世界には戻れなくなる。
★ 今日の昼飯でチャイニーズのベロニカが最近友達とカラオケに行くとみんなJ-POPばかりを歌うと聞いて驚いた。
普段からYoutubeなどで日本の歌を覚えてカラオケで歌えるようにしているらしい。
ナミが
「どんな曲? 宇多田ひかる?」
と訊くと
「えー、宇多田は古い〜」
とチャイニーズにダメ出しされていた。
ふたりからJunさんはカラオケで何歌う?と訊かれてうーんと唸ってしまった。
そもそも最後にいつカラオケで歌ったのかすら思い出せない。
実際に今カラオケ行ったら、オイラは何を歌えるのだ?
「きっと、なんかメチャ古い歌っすよね」
とナミに言われて反論できる歌のタイトルすら思い浮かばなかった(笑)。
おっさんたち、若い連中とカラオケ行くと何歌ってんの?
そもそも最近は「歌手」のことを「アーティスト」とか呼ぶし、「歌謡曲」も「J-POP」になっちゃって、なんかなんでもポップしないとダメみたいだし、わかんねーよ。
★ 世の中にはいろいろな「レンタル」が溢れているが、今日ナミが新しいレンタルサービスを教えてくれた。
「おっさんレンタル」
(画像をクリックするとおっさんレンタルのウェブサイトに飛ぶよ)
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そのレンタルを使ってみた体験レポートは、
1ヶ月40人もレンタルされて、おっさんが足りないらしい(笑)。
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ナミがJunさんも登録しておきなよー!と言う。
★ 昨晩はナミとナミの友達との夕食会の席に
「おっさんレンタル」
された。
アジアで、現地採用で働く若い女性たちにはいろいろな悩みや不安がある。
会社や仕事のこと、上司や同僚のこと、恋愛や結婚のこと、友人のこと、家族のこと、将来のこと、美容や健康のこと、などなど。
ビールを飲みながら、麻婆豆腐や回鍋肉、餃子を食べながら、ひとつひとつおっさんはその悩みを聞く。
丁寧に聞く。
そして少し冗談を言って、彼女の今週1週間の「悶々の塊」が成仏して笑顔になったらレンタルおっさんの役目は終わる。
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ご用命はメールでどうぞ。
いつでもお伺い致します。
★ ナミのバンコク帰任が来週木曜日ということで、送別会を兼ねてラクサがたこ焼きパーティーをやろうと誘ってくれた。
KLCCのISETANで買い出しをしてラクサの彼氏の部屋で夕方から深夜1時までよく食べてよく飲んだ。
みんな酒豪なのでオイラも気合いが入っていたのか、ビール3本、焼酎4杯、日本酒2杯を飲んで気持ちよく酔っぱらった。
これだけ飲んで気持ち悪くもならず、眠くもならずに酔えたのは初めてのことかも知れない。
今朝起きても二日酔いもなく、近所のフードコートまで歩いてワンタンミーを食べてきた。
美味しいなー、ワンタンミー。
オイラがマレーシアに来て最初にマレーシア人同僚と食べた料理。
あの時も「マレーシア美味い!」と衝撃を受けた。
でも当時の価格はRM2。
今日の価格はRM5.5。
ずいぶん上がったもんだなー。
★ 今日からウチの会社のマレーシアオフィスにエンジニアのスタッフが入社する。
タイやマレーシアでもうかれこれ1年近く採用活動をしてきてようやく1人採用できた。
日本もエンジニア採用は大変だが東南アジアもベトナムを除いては本当に大変なんだ。
だからタコ社長にとっては桃太郎とかかぐや姫とか一寸法師とか、まあなんかそういうようやく天から授かった子供のようなものだ。
今日から少し研修をしてプロジェクトの引継をして、来月にはタイのオフィスでタイ人エンジニアチームとのワークショップを開こうと思う。
タイとマレーシアで協力しながらいろんな国のプロジェクトをこなしていく、そんな広がりが作れたら楽しい。
昨日の日曜日はよく寝て体も頭も休めたし、今週また1週間新しい気持ちでスタートします!
★ あこ [大阪はそうでもないよ(笑) 赤信号は「気をつけて渡れ」だし。 確かに東京に行くと落ち着かない。早く大阪に帰りたくなる..]
★ emu [帰国してそろそろ5年が経とうとしているけど、昔の東京と比べたらアジア化してるよ。腹立つ事が一杯。まぁ、東京は多民族化..]
★ Jun [>あこ じゃあ、大阪は日本の東南アジアだ。でもなかなか行けないなー。 >emu へー、そうなんだ。アジア化してるの..]