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2015年04月22日(Wed) 吉野家、その挫折と挑戦。

先月マレーシアのミッドバレーショッピングモールに吉野家が開店した。

吉野家は今から10年ほど前、この同じミッドバレーSMに初めて進出し、2009年に業績不振から撤退した。

だから、今回の開店は同じマレーシアの同じ場所での再挑戦ということになる。

当時の吉野家はほんとに簡素な内装で、いつもガラガラ。

懐かしがる日本人駐在員か、間違えて入ってしまった風の若いカップルがぽつんぽつんと食べている光景しか見なかった。

ころがどうだ、この写真。

行列でなかなかありつくこともできない超人気店になってしまった。

「売れるか売れないか」それはもうひとえにマーケティングなんだなぁと痛感する。

それは社会、人、市場、商品・ブランドといった要素を突き詰めて行く作業だが、マレーシアの10年前と今、何がどう違うのか。

まず、庶民の購買力が上がった。肉の乗っただけの丼飯にRM10を易々と払えるようになった。

市場にはすき屋など競合店も進出し、牛丼というカテゴリーが定着し始めた。

そして今更ながらマレーシアでも空前の日本食ブーム到来。

日本から来た有名日本食店というだけでとりあえずお客さんはやってくる。

お店のポジショニングもそれに合わせてちょっと高級路線へ。内装にも高級感を出してお金を払いやすくしている。

10年という微妙な年月。

この線の前か後かで成否がこんなに変わってくる。

味は今も昔も変わらない。

全てはマーケティングなのだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
tomo (2015年04月22日(Wed) 08:23)

タコベルに大行列作ってる日本も同じだね。あり得ない。<br>しかし吉野家が日本の「有名日本食店」ですか…。

Jun (2015年04月23日(Thu) 07:42)

>tomo<br>タコスなんて日本人好きなんだね。知らなかった。今や牛丼は押しも押されぬ日本を代表するファーストフードでしょう。