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★ マレーシアも役所、銀行、小売りなどサービスカウンターの対応は劣悪な水準である。
それでも長く住んでいると諦める。
慣れるのではなく、諦めて心を閉ざす。
マレーシア人たちももう今更いちいち腹を立てる人はいないだろうと思っていた。
先日Wifiモデムの契約の話でMAXISを訪れると店頭に行列ができていた。
奥のカウンターの番号をもらう前に「用件を聞く」係がいて、その内容によってカウンターを振り分けるのだが、この係がその役割を忘れて1人1人の用件を自分で処理しようとするため、カウンターはガラガラなのにこの係に番号をもらえず行列ができてしまっていたのだ。
オイラは(あ〜あ、しょうがねーかー)と再び心を閉ざして待ちモードに切り替えたのだが、オイラの前のチャイニーズが果敢にこの係員のところに行き、
「ねぇ、なにやってんの。さっさと番号を配ってよ」
と声をかけると、インド系マレーシア人の係員は
「待ってて下さい」
とつっけんどんにあしらう。
チャイニーズ客は引き下がらず、
「番号をもらうのになんでそんなに時間がかかるの」
とさらに食い下がれば
「ここで簡単な用件は処理するので列に戻って待ってて」
と係員。
「簡単な処理ってさっきからどれだけ時間がかかってるの!ほら、これみてごらんよ、この長蛇の列。あんたの仕事は効率悪いでしょ!」
とさらにロジカルに切り込む。
オイラは(おー、こいつすげー!そうだそうだその通りだー!)と心の中で拍手する。きっと他の客もそうだったはずだ。
劣勢に立たされた係員は苦し紛れからか
「じゃあ、番号要らないから、直接カウンターに行って」
「え?直接カウンターに行っていいのか?」
なんじゃそれ、と係員にガンを飛ばしながらカウンターに向かうチャイニーズ客。それを無視する係員。
当然ながらすぐにチャイーズ客は戻ってきて
「おい、ここで番号もらってからだって言われたぞ」
そりゃそうだ。
どうする係員。
ここで一気に切れた係員
「私が連れて行くわよ!」
と怒鳴り、チャイニーズ客を連れてカウンターへ。
いったい残されたオレたち行列はどうなるのだ?
騒然としてきた店頭の行列にヤバい気配を察した他の係員たちが慌てて駆けつけ、数人で怒れる行列をさばき始めた。
オイラが番号を持って順番を待っていると先ほどのチャイニーズ客とインド系係員がカウンターを挟んでいた。
マレーシア人なのに心を閉ざさず悪いサービスに敢然と挑んだ彼の背中に賞賛を送った。
やっぱローカルの方もお怒りだったんですね。私も彼に拍手喝采です。ついでにメニューの写真と実物の落差にも物申してくれないかしら?
>miko<br>あー、それはあるあるだけど、相当難易度高いよ(笑)。