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2015年04月16日(Thu) 「オヤカク」の悲劇

昨日のひと言で「なぜ今でも学生は・・・」と書いたが、今日の日経によると、それは親の意向に逆らえずという理由も多いようだ。

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ー 日経オンライン ー

我が子の就活に「何か力になりたい」と思う親は多いだろう。しかし、最近は思いが強すぎるのか、過干渉となって子の就活をぶち壊す親、さらには子の自由を奪ってしまう「毒親」のようなケースすらある・・・

(中略)

ある男子学生は父親が就活に全面介入してきた。父親が選んだ大企業しか受けることを許されず、「企業のことならなんでも知っている」と豪語する父親が就活生に代わってエントリーシート(ES)を書いたが、すべて落とされた。

「私たちが想像するより、最近の学生は親の意向に沿おうとします。親の期待に応えなければと、涙ぐましい努力をする」。「今の学生は優しいんです。親からあれこれいわれても反発できない」。親に反発できない素直な学生は時に行き場がなくなり、途方に暮れる。

(中略)

就活支援団体担当者も親の反対で就職がダメになった学生を何人も見てきた。「15年卒学生で娯楽施設系の企業に内定をとった学生がいましたが、親が入社に大反対。その子は鬱になってしまい、夏以降、引きこもってしまった。今の学生は自分の就活と『親を安心させたい』という気持ちとの板挟みになってしまうことが多い」

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こういう状況は採用する企業側にとっても深刻で、

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ー 日経オンライン ー

「親の許可が出たのでいきます、反対されたのでやめます、と親の意向に振り回されるケースが増えている」(大手損保)。就職人気ランキング上位の外資系メーカーですら「親から承諾をもらったことを確認したうえで内定を出すようにしている」という。「親の確認」を略した「オヤカク」は採用担当者の間では常識。

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これが高じると、自分の人生を決める就職活動も本人不在になり、企業は親とコミュニケーションを取ろうとする。

小学校の入学と全く同じだ。

今の親の世代(まさにオイラの世代)が時代の変化に付いていけず、自分たちが持っていた「いい大学に入って大企業で一生働くのが幸福」という価値観をそのまま子供たちに当てはめようとする。

今はもうそれでは幸せになれないのにそれを受け入れられない。

若者よ、自分で考え、自分で行動する勇気を持て!