|
★ 「ちょっと日本人としては扱えませんね」
オイラはうなだれ気味に神妙な面持ちでその言葉の意味を考えていた。
場所は浅草警察署、相手は交通課の女性巡査だ。
日本に一時帰国した日、浅草の路上パーキングメーターに300円を投入し、天麩羅屋で昼飯食っている間に「駐車違反」のステッカーをフロントグラスに貼られたのだ。
20分の超過だった。
その日は時間がなかったのでそのまま箱根に向かい、帰国日成田空港に向かう道すがら反則金を支払うために浅草警察署に立ち寄った。
台風が北上してきた雨の激しい昨日のことだ。
オイラがバンコクで取得した国際運転免許証とパスポートを提出すると、
「日本の免許証は?」
と彼女は訊いた。
「日本の免許証はすでに失効していて国際免許証でレンタカーを借りました」
「パーキングメーターの使い方も知らなかったんですね?」
これはもしかしたら彼女が助け舟を出してくれているんではないだろうか、と思ったオイラは
「そおなんです、もう20年以上も日本を離れていて使い方がわかりませんでした」
「あとで精算すると思ったんですか?」
「そおなんですぅ、超過した分は後で追加精算すればいいのかと。この間乗った電車がそうだったので・・・」
ここで、冒頭のセリフに繋がる。
「ちょっと日本人としては扱えませんね。とは言え外国人用の誓約書は英語なので、こちらの指示通りに誓約書を自分で書いてもらえますか?」
「はい、わかりました」
そして、オイラが書いたのが
この自筆の誓約書だ。
そして、日本人じゃないという扱いで特別に駐車違反を許してもらうことができた。
外国人の場合は、こうして誓約書を警察署長宛に提出することで許してもらうことがあるのだそうだ。
そして、オイラも日本人じゃなくてほんとによかったと思った。
今日これとちょうど逆のことがありました。LAのDMVに運転免許の実技試験を受けに行ったら、私の古いカリフォルニア州の免許と、マレーシア、日本、イギリスの免許を見せたところ、こんなにたくさん免許があるなら試験は要らないよ、と免除してくれましたヽ(´ー`)/ 。わーい。
>YUKIKO<br>その緩さはありがたいね。実際、それだけ運転していれば試験の意味はないだろうけど、日本だったら免除はないよな。