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2017年10月10日(Tue) キャリア権

昨日の早朝便でKLに入った。

打ち合わせと準備作業をして今日と明日連続でプレゼン。まあ、今年から来年に向けての山場なんだよ。

だから朝3時起きで移動して頑張っているだよ、タコ社長は。

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先週土曜日のNHKで働き方改革の討論をしていたけれど、今日本は本人が望めば65歳までは雇用しないといけない義務があるんだね。

それで視聴者からは

「ほんとは働きたくなんかない。だけど年金だけじゃ生活していけないから仕方なく働くんだ」

というアラ還世代からの多くの声が寄せられていた。

え〜、そんなに働きたくないんだ〜と驚いた。

「給与は半分から3分の1になる」

「〇〇部長という呼称が今日からいきなり〇〇さん、になる」

「今まで自分の部下だった社員の下で働くことになる」

など、私のプライドが・・という恨み節もたくさんある。

一方で現役社員たちからは

「働かないのに威張るばかりで邪魔」

「IT時代についてこれないし、業務でも大して教わることがない」

「とにかくやりづらい」

と大変な悪評だ。

歳をとった社員が若い社員に教えられないのは、日本の会社の人事制度が

「広く浅く社内を回す」

を是としているからで、その分野に特化したスペシャリストが育たないからと解説していた。

そこで最近広がってきているのが

「キャリア権」

という法概念だ。

「人は誰でも自ら望む職業キャリアを主体的に開発・形成する権利をもち、企業や社会は個々人のキャリア形成を保障・支援すべきである」

という労働者と会社それぞれの権利のことだ。

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オイラは就活時代に就職セミナーで人事や就活の専門家から

「もし、採用面接で『もしあなたの配属先があなたが望む部署でなかったらどうしますか?』という質問を受けたら『戦時中は足を軍足に合わせたものだと聞きました。私もその気概でどこでもなんでもやります!』と答えなさい」

と教わった。

実際に大手出版社の面接でその通りのやりとりがあって面接官から

「君、すごいこと知ってるね」

とのけぞられた。

今思えばキャリア権とは真逆の回答で笑えてくるが、その時代はそれが当たり前だったのだ。

最近ではウチのスタッフのナミが

「私はこちらの方向の仕事をしたいです。無理ならば辞めます!」

なんてことを訴えてきて、「なんて時代だ!」と叫びたくなるけど、

会社は会社の業績だけではなくて、社員一人一人のキャリアを本人の望む方向に伸ばしながら業績向上を図らなければならないのだから、それはもうタコ社長だって大変なのだ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
YUKIKO (2017年10月11日(Wed) 04:37)

そうかー、やりたくない仕事はしたことないから思いつきもしなかったなw。上にも横にも伸ばしてもらえなくて行き詰ったことはあるけど<キャリア権  <br>嫌なら辞めて転職したら?って言ったらマリーアントワネットなのかしら'`,、('∀`) '`,、

駐在君 (2017年10月11日(Wed) 19:06)

例えばアメリカではキャリア権は認めますが、会社として不要な従業員はクビにできます。クビにできない日本企業は不要なジェネラリストが一杯いて残業までします(笑)。結果、生産性が先進国中で20年以上最下位です。トップのアメリカはクビが簡単なので雇用流動化が進み経済統計上は完全雇用状態です。日本も雇用規制に対する考え方を改める時期だと思います。

Jun (2017年10月12日(Thu) 14:06)

>YUKIKO<br>うん、なんか君は思いつかなそうだよな。昨日はソフトバンクが「社員の副業OK」を発表したしね。自分の意思、行動力のある日本人には、働き方、人生設計を自分で作れる時代になってきたんだな。<br><br>>駐在君<br>そうなんだよなー。クビにならないから、自己啓発や専門性研磨が進まず結局自分たちのクビを絞めているんだな。あれ、これってブミプトラ政策のマレー人じゃん(笑)。