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★ 今日は息子の誕生日。24歳の年男。黒沢ではなく。
3月末に大学を卒業して就職はせず、漫画家を目指して一人暮らし。
絵に描いたような「昭和初期」な生き方だが、やりたい事、目指すものがあるというのはそれだけで幸せなことだ。
とにかく頑張らないヤツなので、頑張れとは言わない。
苦しいときに立ち向かう勇気だけを持ち続けて生きて欲しい。
今日はタイは祝日。
それを知らずに日本の会社とビデオ会議を設定してしまったので出勤しないといけない。
もう10年以上もタイにいるのにいまだに突然表出する休日に翻弄される。
(写真は一人暮らしを始めた息子は初めて作ったポテトサラダ)
★ 「日本の会社では営業先のお客さんからのセクハラは受け入れるのが常識。それが無理なら営業は無理」
「仕事に楽しさなんか求めないでね。そんな会社ないから」
娘が受けた日系会社の社長の台詞だ。
これでいったい社長は何の仕事をしているのだろうか。
営業先でセクハラがあったらまず自社のスタッフを守るのがボスだろう。
仕事に楽しさや喜びを味わってもらう、やり甲斐を持ってもらうために日夜心を砕くのが仕事じゃねーのか。
その会社は社員がいつかないので常時欠員募集していると有名らしいが、まあそれもわかる。
できればこういう会社には入りたくないものだが、ではどうやって見分けるか。
これはオイラの私見なので当てはまらないかも知れないが、そういう会社の求人欄には
「やる気のある人求む」
と書いてあることが多い。
最初からスタッフ側にオンブする気満々な一行である。
少なくとも就職活動をしている以上、体の中に「やる気」の種も持たない空虚な人間などいないはずだ。
要はその「やる気」をどうやって引き出してやるか。
経営者にとって一番重い仕事を最初から投げ出しているわけである。
★ 今日はタイ人スタッフらと4人でオフィスの向かいにある日本の居酒屋にランチを食べに行った。
店長も含めて日本人スタッフが常時3〜4人いて店内の雰囲気やメニューが日本そのままなのでランチタイムも居酒屋タイムも日本人で一杯になる最近人気の店だ。
タイ人スタッフも定食メニューから野菜炒め定食や焼肉丼などを選んで食べていたのだが、みんな時々ビクッとしながら顔をしかめる。
「なんだ、どうかしたのか?」
と尋ねると
「店員のかけ声がうるさい。タイ人は食事は静かに食べたいのでこれはキツイ」
と苦笑している。
確かにここは日本の居酒屋だから、お客が動くたびに
「えぃ、いらっしゃいませぃ!!」
「はい、オーダー入りましたぁ!!」
「はい、ありがとうございましたぁ!!」
と従業員が全員で唱和するのでこれは大変な騒々しさではある。
我々日本人に取ってはもう当たり前の元気居酒屋の光景で慣れてしまっていたのだが、外国人にはダメだったのね(笑)。
★ こどもの日。
こどもの頃、「これになりたい」という夢を持ってた?
オイラは実はあんまり覚えていない。
ただ自分の小学生の頃の作文に
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「僕は関取になる。横綱にまでなる。中学生になったら一杯食べてガンガン太って頑張る」
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と書いてあるものを発見して、
「すぐやれよ」
とツッコンだ。
★ 3連休だったタイも今日からまた仕事。
特にこれということもなくダラダラのんびりと過ごした。
昨日は
「自分のアパートから最寄りのチャオプラヤ川はどうなっているんだろう?」
地図上で見ると我がアパートから一番近い川縁まで3km、ズーマーXで行けば5分でチャオプラヤ川が見られるのだ。
到着してみると、そこは川というより港だった。
大きな貨物船が並んでいて、クレーン船が荷の積み降ろしをやっている。
香港籍、シンガポール籍、パナマ籍。
なんだか日がな一日空想の船旅をするのもいいなと思ったが、川風は熱風で日差しは痛い。
もう少し爽やかな時期になったらここでゆっくり本でも読もう。
★ 4月24日にタイにやってきて日本のGW中にバンコクで就活をしていた娘、昨日就職が決まった。
とにかく売り手市場ということで求人はたくさんあり、就活者側が内定が出た会社の中からどこにしようかを悩む贅沢な就活だったが、決まってホッとした。
昨晩は3人で祝い飯を食いながら、タイ人と働く心構えをアドバイスした。
観光でタイに来ていた娘が見ているタイ人と職場のタイ人は決して同じではないので、「タイで働くこと」を少し知っていた方がスムーズにとけ込めるだろうと思ったからだ。
それでもあとは自分でいろいろな経験をして壁にぶつかってそれを自分で乗り越えて行くしかない。
ともあれ、新しいステージの開幕。おめでとう。
★ 一昨日、昨日とオフィスの引越だった。
こうなるとタイ人スタッフにとってはお祭りで、席について仕事をしているヤツはいない。確かに家具の設置やインフラの整備等なかなか収まらない作業はあるのだが、全員がそれに関わろうとする。
だからオフィスを見渡すと、モニターに向かってカタカタとキーボードを打っているのは、日本人の奈須君とナミちゃんの2人だけだ。
オイラはその中間。
自分の仕事をデスクでこなしながら、タイ人スタッフに
「Junさん、ちょっと見て下さい」
と呼ばれると腰を上げてエントランスの会社のサインボードの位置確認をしたりする。
2013年はぼちぼち半分を終えるけど、オイラの会社は新オフィスで後半に向けてエンジン全開でいくぜっ。
★ 今日は朝から直行で新人営業ナミと新規の日系クライアントへ企画のプレゼン。
最初のアポ取りから先方社長とのサシでの面談、企画プレゼンのセッティング、プレゼン作りからプレゼン実施とナミ1人でこなした。
オイラは企画のヒントを助言しただけ。
「私たちが今やっていることの問題点を見事に解決している企画だと思います。驚きました。これは前向きに検討させてもらいます」
これは先方社長のありがたいお言葉だが、クライアントオフィスを出てから本人は
「どうだったんでしょうね、うまくいったんでしょうか?」
と不安を隠せないようだ。
プレゼンがうまくいっても、どうやって発注確定まで持って行くか、どう実施運営を成功させるか、そしてどうお金を回収するか、営業の仕事はこれからが長く大変なんだ。
でも今日はともあれ、ホッとした。
★ 今朝ドムスックへ行こうと3人でタクシーに乗り込んだ。
ウドムスックはBTSスカイトレインでオイラの住むアソークから8つ目の駅がある場所だ。
「ウドムスックまで行って」
「ウドムスック?」
「そう、BTSのウドムスック」
「ウドムスックに何をしに行くんだ」
「な、何をって用事があるから」
「ウドムスック?」
「そう、ウドムスック」
「ウドムスックに何があるんだ」
「なんで?なんでそれを聞かないと発車できないんだ?」
「ウドムスックだろ?」
「そう、ウドムスックだよ」
「なんでBTSで行かねーんだ?」
「BTSだと3人で120バーツ、タクシーなら80バーツで行けるし、休日だから渋滞もなく早いからだよ」
「ああ〜」
乗車拒否ばかりのバンコクのタクシー。たまに乗せたかと思うと、めんどくさいドライバーだったりするんだ。
★ オイラとかみさんが夕食後にリビングで映画を見ていると、友人の犬ちゃん、花ちゃんと「占い」に行ってきた娘が戻ってきた。
「どうだった?」とかみさんが訊くと
「ずいぶんなこと言われた」とゲラゲラ笑い出す娘。
目の前に座った娘の顔をじっと見た占い師は開口一番、
「あなた、鼻を整形したいと思ってるでしょ?」
返答に困っている娘に追い打ちを掛けるように
「あなたはその鼻で今まで恋愛がうまくいってないのよ」
まあ確かに鼻の形がコンプレックスではあるようだが、ここまで潔くズバリと言われるともう笑うしかなかったと言う娘。
オイラのことも出てきたらしい。
「あなたのお父さんは頭の左側が痛いはずよ」
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左側だけじゃなくて、ハゲまくった全体がイタいんだけど、外見を攻めるのはやめてっ。
★ 今日はなんだか1日中ミーティングルームにいた。
午前中は週一定例の営業会議。
奈須くんと近所の「のびた」で焼肉ランチを食べた後、午後1時から6時まで奈須くんとナミちゃんの3人で長丁場ブレストミーティング。
もともとそんな予定は入っていなかったんだけど、いくつかの新しいビジネスの話をしていたらいつの間にか他のスタッフはみんな退社している時間になっていたんだ。
月曜日から熱いよ、やつら。
ちなみに週末、奈須くんはジムでムエタイの練習で、ナミちゃんはブラスバンドでクラリネットの練習だったらしい。
それぞれストレス発散、活力充電の方法を自分なりに見つけ出していて素晴らしいよ。
★ 新人営業Namiの頑張りもあってここのところ新規日系企業社長との顔合わせが立て続いている。
いろいろな業種の日本人社長と会って感銘を受けるのが、どの方も自分の会社や自分の会社の製品への思い入れが強く、誇りと情熱を持っていることだ。
「My Brand My Love」
なのだ。
本社から遠く離れた海外の地で、自社製品のスゴさを目を輝かせて熱く語る姿に触れ、本社の社長は幸せだなと思う。
こんなに漲る力を持っていて日本企業が外国企業に負けるはずがないと思えてくる。
もしこれで他国企業の後塵を拝するようなら、それは政治家と本社の社長がタコだからだ。
タコはオレだけど。
★ 昨日は某日系食品会社の社長にプレゼン。この社長はもうタイに24年もいるタイ通で、プレゼンの途中にいろいろなタイ話が割り込むのでいったい何のプレゼンなのか自分でも途中でわかんなくなっちゃって調子が狂った。
この会社ではチョコレートも販売しているのだが、タイ人に一番人気なのは、日本では定番のミルクチョコレートではなくて、ブラックチョコレートなんだそうだ。
担当のNamiが
「タイ人は甘いものが好きなのでミルクチョコレートの方が好きかと思いました」
とツッコむ。すると社長は、
「そう思うでしょ? でもタイ人はね、『チョコレートをミルクで薄めている』と考える。その点ブラックは『チョコが凝縮してたっぷり入っている』と。だから同じ金額を払うならブラックなんです」
タイ人にモノを売る。
タイ人へのマーケティング。
難しいのだろうか、簡単なのだろうか・・・
★ 今日のKLソフトボールリーグ第7回戦、JalanJalanはハリマオウ相手に24対2でコールド勝ち!
そして、そして、REDSがミツイに負けたので、最終戦を待たずに
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JalanJalanのリーグ優勝が決まりました!!
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来月のリーグ最終戦はしっかり勝ってリーグ優勝に花を添え、翌月の順位決定戦に勢いをつけるんだ!
ここまできたらやるぞー! 悲願の総合優勝!!
★ ここ3日間の日本からの出張者対応と大きなコンペのプレゼン準備が重なって忙しい。
そこを見計らったように既存クライアントからの細々した依頼事が受信ボックスをどんどん埋めて行くので手が回らない。
ぷよぷよ状態だ。天井まで行かないうちに処理しないとっ。
そんな朝でも、タバコ工場をウォーキングしながら回りを取り囲む犬たちにウィンナーをちぎって食わせていると気持ちがほんわかしてくる。
番小屋で飼われている一匹が妊娠しているのを今日発見してうれしくなった。
何匹生まれるだろう。
もらわれていくまでのしばらくの間、また子犬たちと戯れる日々を楽しみに今週を乗り切るぞっ。
★ 昨日は午後からマレーシア起業先輩のタイの会社が主催するセミナーに参加した。(マレーシアの起業先輩はマレーシア、タイ、中国、日本で会社を経営している)
オイラの会社でも今年の7月に初めてセミナーに挑戦してみようじゃないか、おう、やったろうじゃないか、でもできるかなぁ、大丈夫だよできるさ、いや、半日も話すような内容あるか? 今年は挑戦の年と定めただろう、うーんでもなー、おいおいどうした、そうだな、そうだまずはやってみることだ、と男らしくスッパリ決断し、セミナー開催経験豊富な先輩会社にいろいろと教わっている。
んで、実際にやるから準備段階から見に来いよ、ということで行ってきたわけだ。
セミナーは盛況で参加者は60人ほど。
オイラの会社ではこの半分でも参加してもらえたら大成功ということにしよう。うん、最初は走り高跳びもバーが低いし。うん、オリンピック選手でも最初はバーが低いし。
でもある会社では参加者が2人しか来なかったという悲話も聞いた。ちょっとドキドキする。
もし、10人以下だったら歌っちゃおう。
(写真はセミナー風景。起業先輩が講演している)
★ 昨日は仏教の祝日だったけどオイラの会社では日本人3人とタイ人2人が出社して月曜日提出の企画コンペの資料作り。
彼らと一緒にする作業はほぼ終わったので今日は1人オフィスでプレゼンテーション作り。ぽつん。
ところで一昨日一緒に飲んだ友達の友達にとても負けず嫌いの男性がいるという話。
その男性1人と女性友達何人かで飲んだ時にブランド品の話から「Triumph(トリンプ)」の話題になり、この男性を気遣った女性が
「◯◯さん、トリンプ知ってる?」
と振ると、
「いや、持ってるし」
と口を尖らせたので場が一瞬凍った後大笑いになったと。
さて、仕事しよ・・・
★ 週末の三連休をつぶし、今朝も5時に起きて作ってきた提案書を提出締め切りの本日正午ギリギリに提出完了。
久しぶりの燃え尽きた感。
これはコンペだからさ、4社のうち1社しか採用されないんだけどやるだけやった、人事を尽くして天命を待つの気分なのさ。
相手は大手広告会社たちだから「初めから勝負は見えてるよ、そんなコンペ」と言う人もいるんだけど勝負は下駄を履くまでわからないのさ。
もちろん、相手がやるだろうこと(長年大手広告会社にいたのでそれは予想できる)の3倍も5倍もやらないと同じ土俵には乗れない。
でもそれがベンチャーだからね。
相手がでかければでかいほど、燃えるんだよ。
★ 昨日はタイのある販売系会社と打合せ。会議中、何故か英語が聞きやすいなぁと思っていたら、先方のマネージャーたちはマレー系チャイニーズだった。
うちの連中や関係者として会議に参加していた別会社の日本人は、会議が終わってから
「英語がわかりにくくて閉口した」
と口を揃えたが、オイラに取っては慣れ親しんだ母国語のようだった(笑)。
打合せの後、場所を変えてこの日本人とお茶をした。
彼は日本の大手総合商社から日系自動車メーカータイ現法に出向。システム系会社の社長をしていたが、帰任辞令を機に退職してタイに留まったという経歴。
現在61歳だが24年間タイにいるというから37歳で駐在したわけだ。
こういう人はけっこう多い。
特に人脈を持っている商社駐在員に多い。
現地の事情にも精通しているし、人脈も多いので1人で独立してもなんとかやっていけるのだ。
還暦を過ぎてもう引退だ、隠居だという人が多い中で、よくわからない会議に同席してでも人脈を広げようと攻め続けるこの人はえらいと思った。
しかも日々進化するシステム系のビジネスの世界で。
オイラも頑張らねば!
★ 月曜日に提出した提案書を元にプレゼンテーションコンペが実施され、先ほどプレゼンを終えて会社に戻ってきた。
クライアントからは
「短い時間の中でよくここまでやって下さいましたね」
「本当に熱意と真剣さが伝わるご提案とプレゼンテーションでした」
と、自分たちが一番伝えたかった思いが伝わってオイラ成仏したような気分。
うちの会社ではスタッフ全員ができる限りのことはやったんだからもう悔いはない。
もしこれでうちが指名されなかったら、大きな広告会社が指名されたら、
それはきっと「大人の事情」が裏っかわの方でモゾモゾしたんだろうから仕方が無いと腹を括るだ(笑)。
プレゼンを始めたら天から何かが降りてきて、1時間20分1人でしゃべり続けてしまったので、口の中はカラカラ、声も枯れてしまった。
今晩はとにかく、何はともあれ、自分で乾杯する。
★ 昨日はケージと家飯。彼が誕生日だったので小さい苺ショートケーキなどを食べて祝った。
ビールやワインを飲みながらだったのでオイラは酔ってだんだん眠くなってきたが、みんなは全然平気のようだった。
かみさんがお酒を飲んでいい気持ちになっていると、急に一瞬にして酔いがさめることがある、と酒飲みのあるあるを話していた。
そういう時、酒飲みは「もったいない」「今までの酔いの気持ちよさを返せ」と恨みがましい気持ちになるらしい。
オイラはそもそも酔って気持ちいいという体験自体をしたことがないので、その先にある急にさめる絶望感などは未踏の領域だ。
酒の肴がある時、
「コーラやお茶で食べるよりはビールの方がまだまし」
くらいの気持ちでビールを飲んでるんだ、とオイラが言うとかみさんは
「かわいそう・・・」
と思い切り哀れんだ目でつぶやいた。
★ YUKIKO [うわあ、絵に描いたようなダメ社長w。20代で営業やっててセクハラを受けなかった私が言うのも説得力ないけど、そんな会社..]
★ Jun [>YUKIKO この会社の次の会社の面接で相手から「仕事はチームワークです。貴方のことをみんなで支えていきますよ」っ..]
★ YUKIKO [二社のギャップすご過ぎww。良さそうな会社があってよかったですね。]