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★ 週末は遅くまで残業で、日曜日と月曜日は2日続けて徹夜だった。
50歳を過ぎて2徹は無謀。
よりによってそんな徹夜明けの午前中に日系クライアントの社長とのアポが入っている。
2人きりで話している最中に寝てしまったらどうしようかと不安だったが、アポはアポだから行くしかない。
先方のオフィスに着くと、社長秘書が
「え? 山森さん、社長とのアポは明日ですよ」
ああ、オイラはなんてバカなのだ。バカボンのパパなのだ。
まあ、それでもこの状態でお会いするよりは明日出直せという神の思し召しだろうと解釈し、ありがたく再訪する旨を告げる。
しかし、この親切な秘書は
「あ、大丈夫です。社長、前のアポが予定より早く終わったので、今空いてますから」
「え、あ、そ、そうですか・・・」
ああ、一旦気持ちに区切りをつけたのに、こんなに頭がボケた上に混乱した状態でさっきの神は思し召そうと言うのか。
しかし、こういう極限を超えた状態って、かえってクライマーズハイなのか自分でも驚くくらいうまく会話を運ぶことができたし、充分な成果も得ることができた。
やっぱり神の思し召しだったんだ。すごいぞ、神ちゃん。
その後帰社すると、デスクに座っていてもボーッとするばかりでまるっきり頭が回らないので、午後は早めに帰宅して寝た。
ベッドやソファの上に横になると、あっという間に眠りの谷に落ちていくあの感覚。
ふわっと意識が薄れていく感覚。
あれは美味しいものを食べた時の幸福感と同じように幸せな一瞬。
それを何度も味わいたくて、
「ふわっと落ちてはすっと這い上がる」
「ふわっと落ちてはすっと這い上がる」
を何度も繰り返してしばらく遊んだ。
まあ、早く寝ろよって話だが。
お疲れさまです!<br>「ふわっと落ちてはすっと這い上がる」<br>これを何度も繰り返せるなんてすごいです。私はいつもふわっと落ち、気づくともう朝です(笑)。
>ゆう<br>修行が必要なんだよ。