「地球の歩き方旅のホームページグランプリ2001」グランプリ授賞記念

シンガポール旅行記  by Kaori

(2001年4月)

 

旅行(その1)

 そんなこんなで何とかシンガポールチャンギ空港に到着した。以前、ランカウイに行ったときにも利用したのだが、大変広い空港だ。入国審査を通過し、預けた荷物を受け取ると、その先にはたくさんの人だかり。どこの空港もそうだが、迎えにきている人たちの人垣にはいつも驚かされる。そして同時に、異国に来た!という感じがする。

 初日のホテルは「ホテルニューオータニ」。タクシーに乗るために「TAXI」の案内に沿って移動していたのだが、気がついた時には夫は「リムジン」乗り場のおじさんにつかまっていた!しかもおじさんから英語で「今日は週末なので値段は一緒35S$だ。うちはどこに行っても同じ値段だから、いいぞ。(→多分)」と言われすっかりその気になっていた。というか、フツーのタクシーと思い込んでいる。バカモノめ!!空港から市内までメータータクシーで約20S$と調べはついておる。「ちょっと!!こっちがタクシーだよ!!」と言って、無理やりおじさんから引き離し、タクシー乗り場からメーター制のタクシーに乗り込んだ。結局タクシー料金はS$15くらいだった。

 ホテルに無事到着し、チェックインし、同時に翌日のレイトチェックアウトをリクエストした。運良く午後2時まで利用できることになった。ラッキーだ。そして荷物を開くより先に、まずクラークキーにある「サテークラブ」に向かった。ホテルから歩いて1分程だろうか。サテークラブはニューオータニのすぐ真横にあった。既に深夜12時に近かったため店じまいも近いのか、サテ−クラブ自体はお客さんでにぎわっている風ではなかった。しかし、ちゃっかりタイガービール、サテー、ミーゴレンを頼み、東南アジアに来たことを実感!この雰囲気がたまらない。

 翌朝はホテルで朝食を取った。朝食は和食(のり、納豆、味噌汁などなど)も提供されており、ご飯が日本米だったのがうれしかった。

 朝食後はまず、シンガポールの歴史についてあまりよく知らない、ということで、シンガポール歴史博物館におべんきょーに行くことにした。フロントで地図を開いて場所を聞いたのだが、「この辺り。徒歩で行ける。」と大きなマルで印を付けられた。これじゃ、半径300mくらいあるよ、と思ったが、結局日本から持ってきたガイドブックを頼りに出かけた。フロントマンの「徒歩で行ける」という言葉を頼りに徒歩で出たものの、行けども行けども到着しない。暑くて暑くてたまらない・・・・。騙された。これは徒歩圏内ではない、と思った。ヤワな日本人にはハードすぎる。次からは絶対タクシーで行こうと心に決めた。歩くこと約30分。ようやく歴史博物館に到着した。
入館料は4S$で、3Dシアターは別料金だ。せっかくなので3Dシアターも見ることにした。シアターの上演まで30分ほど時間があったので、まずジオラマを見学し、シンガポールの歴史に触れた。日本語の説明文もあるので理解しやすい。その他、翡翠の展示室や伝統的なインテリアの展示室なども見学した。そしていよいよ3Dシアターの上演だ。こちらは英語のみだったが、ジオラマを見ておけば大体わかるのではないかと思われた。このシアターでは当然だが、過去に日本人がどのような事をしたのかと言うことについても過去の実録フィルムや3Dを交え紹介されていた。日本人として、あの映像を見ることは大変に勇気が要った。しかし事実は事実である。事実を学ぶことは重要だ。

 それから、リトルインディアアーケードに行った。もちろんタクシーだ。お香や、サリー、サリー用の金ぴかの靴、カレーパウダー、スパイス等々のインドグッズであふれている。その中で「Handlooms」というお店がテーブルクロスなどで有名らしいので、寄ってみた。中には素敵なインド綿のベッドカバー、テーブルクロスなどが山積みだ。200X200の布で45S$(日本円で約3150円)!安い!!早速購入するのだが、実はカードを持たずに行っていたらしい>夫。そんなわけで、あまり購入できず、その上、楽しみにしていた「バナナリーフアポロ」でフィッシュヘッドカレーを食べることも延期せざるを得なかった。しかし!これが失敗の元だった!実は翌日私はお腹を壊し、カレーどころか食事さえ取れなくなってしまったのだ!教訓!「食べたいものはお腹を壊す前に食べよう!」(→いいのか?それで?)

 結局、歴史博物館の近くにあるフードコートの「コピティアム」まで戻り、昼食を取った。デザートにアイスカチャンも食べ、それはそれでご機嫌だった。

 ホテルに戻り、チェックアウト後、タナメラフェリーターミナルに移動した。チャンギ空港の南側に位置するため、少々遠い。カウンターでチケットを購入する際にパスポートを提示しなければならない。そしてパスポートとチケットが渡された時には、既にインドネシアの入出国カードにはパスポートの内容が印刷されており、また同時にシンガポールの出国カードはなくなっていた。既に出国手続きをしたことになるのだろうか?

 フェリーの待合室に入るのにも当然だが係官がおり、パスポートを提示しなければならない。みんな簡単に通過するのにも関わらず、私たちはつかまってしまった!!大変焦り、「ビンタン島に行けないのかっ!?」と不安に陥ったが、「あんたたちは上着を着てないのか?」とか訳のわからない質問をされ、更に焦ってしまった。実はこの係官は翌日から日本に旅行にいかれる女性係官だったのだ。日本の情報を提供した見返り(?)として、「セントーサには行った方がよい。」とか「マリーナ地区は買い物に便利。」などなど、いろいろ教えてくれた。しかしおばちゃんのお話しはなかなか終わらない。時間が無いよぉ〜、と焦ったが、余裕を持って行っていたので大丈夫だった。非常にフレンドリーなシンガポーリアンで楽しかった。

 いよいよフェリーに乗船。フェリー内にはちょっとしたKIOSKがあり、ビール、スナックを購入し、船旅を楽しむことにした。暫くすると噂に聞いた、くだらない(?)コメディーが上映された。欧米人と一緒に夫もうけていた。いい加減にして欲しい。ドリフターズを思い出してしまった。ところで、フェリーの空調はかなり強く、上着、靴下を持参していた私は、「なんてエライ!」と自画自賛していた(→アホ)。時期が良かったのか、フェリーは全く揺れなかった。そしてようやくコメディーが終わると間もなくビンタン島に到着した。ビンタン島のターミナルは薄暗く、あぁ、ここはインドネシアだ、と実感した。入国手続きはバリ島と違いみんな簡単に通過していたが、念のため出国カードと、その裏のスタンプを確認することは忘れなかった。すっかり疑い深い人間になってしまった。

 ターミナルの出口付近には各ホテルのスタッフが待機しており、その案内に従い、車でマヤンサリビーチリゾートに向かった。チェックイン時には帰りのフェリーチケットと出国カードを預けるように言われた。帰りのフェリーをリコンファームする為らしい。

 ホテルの部屋は広いが、照明が少なく、室内は薄暗い。アメニティはシャンプー、石鹸のみ。バスタブはなし。タオル類はバスタオルが2枚のみ。ベッドカバーには多少のしみがあり、シンガポールのきれいなホテル経由でやって来た私には、ちょっとイヤな感じもした。しかし、昼間は海辺で、夜はベランダでのんびりする予定なので、気にせずに滞在を楽しむことにした。

 ビーチは真っ白で大変美しい。遠くにマナマナビーチクラブが見える。各種アクティビティーはマナマナに頼むようだ。朝食はバイキング形式だったが、残念だったのは、「アイスウォーター」がどうやら水道水と思われたことだ。「ビンタンの水はシンガポールと同じ水なので飲んでも大丈夫」と室内に表示されていたが、どんなものだろうか?レストランの飲み水くらいミネラルウォーターにして欲しいなぁ、と思った。その直後からお腹の具合が悪くなった。このお水のせいか、それともシリアルにかけた牛乳のせいか、前日のアイスカチャンのせいか、それとも食べすぎが原因なのかは不明だ。

 ところでこのホテルにはプールがない。そのためプールを利用したい場合は同じニルワナガーデンズ内の他のホテル「ニルワナリゾートホテル」のプールに行かねばならない。フロントから車で1,2分だ。なかなか素敵なプールだが、マヤンサリのビーチと同様バスタオルなどは自分で取りに行かなくてはならず、少々面倒ではあった。

 さて、ビンタン島にはシーフード料理で有名なレストラン「ケロンシーフード」があるので、早速行ってみた。マヤンサリホテルのフロントで「ケロンに行きたい。」と言ったところ、すぐに車で連れて行ってくれた。店内は広々としており、お客もたくさん!早速ビンタンビールでかんぱ〜い!ウ〜ン、この雰囲気、サイコーっ!!メニューは英語だったので、とりあえずウェイターのお勧めを聞き、値段と相談した結果、スパイシーなスープ、台湾キャベツ(青梗菜)の炒め物、巻貝の炒め(?)物、それから活き赤魚の焼いたもの、を注文した。赤魚は800g!超ビッグ!お値段もそれなりに高かったが、やはり「活き」だけあり、おいしかった。巻貝も青梗菜もおいしかった!何より良かったのは、ウェイターの皆さんが驚くほど働き者ということだ。楽しいひと時を過ごすことができた。そしてこれが今回の旅行の最初で最後のきちんとした食事となったのだ。

次へ



に戻る