1998年、マレーシアを含むアジア各国は不況にあえぐ苦しい年の瀬を迎えた。そして翌年の光明も未だ見えてこない。この歴史的に暗い世相の中、それでもJalanJalanにはうれし、たのしの出来事がたくさんあった1年だった。「辛いことは見ない、やらない、考えない」をモットーとするJalanJalanにとって、今年もとても素晴らしい年だったのだ。そして僕らは忙しい。眉間にしわ寄せて考え込む人々を後目にやらなければならないことがある。1998年12月26日、東京忘年会。そこには来年もしなやかに渡っていこうという人々が、日常の悩みやしがらみを捨てて集結したのであった。 |
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総勢27名。午後7時、すでに店内はその熱気と鍋の湯気が混ざり合ってムンムンとしていた。テーブルの上には鍋、刺身、カニなどなど、海、山の幸が所狭しと並ぶ。全てを忘れて頭を空っぽにしたJalanJalanの仲間達はよく食べ、よく飲み、よく喋り、よく笑う。こうして一次会は好調な滑り出しを見せた。久しぶりに会う人、はじめましての人同士もたくさんいるのにオンラインの交流がその時間と空間を埋める。こうして広がる利害のないネットワークがインターネットの醍醐味なのだ。ここで今回オフ会デビューの面々を紹介しよう。 | ![]() |
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マレーシアに住むことが夢、 kkさん。 | ボサノババンドのボーカル、 のんちゃん。 | カネチンの後輩、 松下さん。 | 芸人、さやぞう。 |
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元気いっぱいの笑い袋、 ぴよりん。 | 丑三マタが得意、 もみじ。 | 留学中のマレーシアン・ チャイニーズ、ルイ。 |
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さて、お次は、会場入りすると大きな拍手が湧いたポッ君。「僕が予約の人数に入っていない」と始めはご機嫌斜めだったポッ君も、みんなからの熱い声援に気を取り直し、「こんにちは〜!」と愛想を振りまく。お得意の空中ダンスだ。しかし調子に乗り過ぎたポッ君、振り上げた足でテーブルの上のグラスをガラガラとなぎ倒す。一生懸命、床掃除をする観客達を見下ろしながら凍る。 その後、お呼びのかからなかったポッ君は、長い道中をスーツケースの中に入ってやってきて、アッという間にスーツケースの中に戻っていった。「なんでこんなに持ち時間が短いの?」と再びご機嫌斜め。「二次会で頼むよ」と説得されたポッ君は、その日、2度と姿を現さなかった。 |
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その他、一次会のみ参加のメンバーは左から、翌年1月にKL襲撃を目論むAYU、新婚ホヤホヤのにょろろん、愛妻おかみは今日は来られませんでした。それから久々の登場、けいママ、そして社会人1年生のて〜。 |
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飲んでも飲まなくても同じ高いテンションのHOが写真左の奥にいる。このくらいの大きさの扱いでちょうど他の人と同じ存在感になる。ポッ君と一緒にスーツケースに入ってもらえばよかったのにという声も多い。 右の写真左から、malik、Naoko、tomo、もみじ、てんこう。食べ物の奪い合いのなさそうなテーブルに着いたtomoは、作戦通り鍋一人勝ちとなった。 こうしてまず、美味しいものを食べながら再会や出逢いを確かめ、楽しんだ一次会の面々は、演芸大会二次会へとドヤドヤと流れていくのである。 |
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カラオケボックス、ビッグエコーの室内に入り、モニター側から部屋を眺めるとこんな感じ。さ〜、腹も埋まったし、歌いまくって騒ぎまくったるで〜!という気合いが充満している。写真左から、さやぞう、もみじ、Naoko、ぴよりん、メコン、荘、つるかめ、HO、ひさこ、とがてん、カネチン、はらまき、malik、どいどいを、ルイ、すけさん、ゆうこ。ドリンクのオーダーが来る前から「Myリモコン」を持ったとがりがリクエストナンバーを入れ始め、室内のテンションは急激に上がっていく。 |
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左上は、前日名古屋から東京入りをして、体調万全のはらまき。結婚記念日1週間前の若奥様は、まさのりさんとの幸せを歌に託す。次はもみじ。空いた左手でしっかりHOの顔をはたいているところなんざ、新人離れしている。その次はNaoko。つい1か月ほど前にKL、シンガポール襲撃を果たし、KL客家レストランでデビュー済み。そして最後がてんこう。この写真だけで何を歌っているのかわかる。そう、「日本をインドにしてしまえ〜!!」とシャウトしてるのだ。聞き終わった観衆からは「うまくなった」との声しきり。てんこう、きっとまた歌う。 |
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歌が一段落すると、セレモニー。今日は、すけさんの奥さん、ゆうこの誕生日なのだ。南青山の美味しいケーキ屋さんで1時間待ちの末ようやく買うことができたフルーツタルト。酒の最中のケーキでも瞬く間に人々の腹の中に消えてしまう。ゆうこは「ありがとー、みんなー」と感激。お礼に「天城越え」を歌ってくれた。右はご機嫌のさやぞう、もみじ、メコン。 バースディセレモニーが終了すると、芸達者達の登場だ。この日、二次会から参加のMOONYは、ちょっと前にはらまきが知り合い、この忘年会に誘い込んだ。 |
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MOONYは、声帯模写、形態模写なんでもOKのエンターティナー。本職はデザイナーだ。この日の第一声は、「ガッチャマン」。♪でゅあれだぁ、でゅあれだぁ、でゅあれどぅあ〜、♪白い翼のがっちゃみぃあおん、と歌い出すと場内は爆笑。その後、「大都会」、「泳げ!たいやきくん」など観客からのリクエストも期待通りこなしていく強者であった。紅組初出場の強者は、さやぞう。完璧なアニメ声で多彩な声質を披露、会場を驚かす。 そして更に会場を驚かせたのは、さやぞうの「今日は私、気分がいいので踊ります」の一声。こうして体を張った芸をしてくれる仲間が増えてきたことをジャカルタ駐在のkahr芸能部長もさぞかし喜ぶことだろう。 |
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人の歌に会わせて踊るハワイアンダンス。これもなかなか本格的に腰が揺れて、ちょっとうれしい。この日は確かハワイアンダンスの発表会に出ているこじじ。いつの日か、JalanJalanハワイアンダンスの競演を見たいものだ。 しかし、こうして新人達が活躍する中、古豪勢も負けてはいない。昨年と変わらぬ見事なお姿を見せてくれた。 |