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サッカー五輪予選決勝 対韓国戦<3/28付>
最後まで我々を酔わせてくれた若手全日本チームに心から拍手を送りたい。前園、城、中田、上村、川口.....全員のプレーが久しぶりに日本人に爽やかな感動を与えてくれた。次は夢のアトランタ。がんばれニッポン!! そしてありがとうニッポン!!
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嗚呼! 痛恨のPK!! この雪辱はアトランタで!! 1対2
- オリンピック出場をすでに決めている両チームにとって、アジアNo.1の名誉とワールドカップ開催をかけた決戦は、3位決定戦であるサウジ対イラクの試合開始前からすでに火花を散らしていた。日本の応援団(写真右)がいつも通りバックスタンドコーナー近くに陣取ると韓国応援団(写真左)はバックスタンド中央から逆サイドのコーナーへかけて日本の倍以上のスペースを埋め尽くす。
日本側が声を出せば韓国側はガチャガチャガチャと鳴り物を鳴らし、これからほんとにサウジ対イラクなのかと思わせるような異様な興奮がスタジアムを包む。サウジとイラク、同じアラブの国同士、彼らにも意地があるだろうが、何と言ってもアトランタ行きのチケットはあと1枚しかないのである。
今までの戦いぶりからかなりサウジに分がありそうだったが、試合は両チーム無得点のまま息詰まる一進一退を繰り返す。観客席の日本人の間では「イラクは負けて帰るとムチ打ちが待っているらしい」と言った噂が飛び、心なしかみんなイラクを応援している。だが、守りに重きを置きカウンターに徹する単調なイラクに対し左右に大きく振りながらゲームづくりをしているサウジは前半30分過ぎから俄然押し気味に試合を展開していく。それでも死に物狂いのイラクディフェンスに阻まれ、あのオビエド・アル・ドサリにボールが渡る再三のチャンスも得点に結び付かない。0対0のまま延長戦にもつれ込むと、初めて他試合中に全日本の選手が全員グラウンドに姿を現す。(写真左)
いきなり試合そっちのけで盛り上がる日本応援団。それをまた返す韓国応援団。まだ長引く可能性があるとコーチが踏んだのか、それぞれに軽いウォーミングアップを始めさせる。と、その途端、サウジの決勝点が入り、試合終了。倒れ込むイラク、跳びはねるサウジの横を足早に日本選手は引き上げていく。さあ、出番だぞ、という男の顔で。
入場のファンファーレと共に場内の興奮は最高潮に達する。それぞれの国旗を先頭に赤と青のユニフォームが照明に浮かび上がってくる。(写真右)なんだ、でかいぞ韓国は。前園が韓国キーパー、D.M.セオの腹くらいまでしかないように見える。(写真左)
日本のキックオフ直後、いきなり川口へのパスを奪われ、場内騒然とする。歓喜の韓国、「おい、おい、頼むぜ」の日本側の溜息。しかし、その後も日本が変だ。全然、動いてない。初戦イラク戦の固さ以上に動きに冴が全く見えない。25分過ぎた辺りからようやく毎試合ごとに見てきた日本の動きが戻ってきたが、韓国のディフェンスは実に固い。結局35分過ぎ、我々をヒヤヒヤさせた韓国の連続3本のコーナーキックを何とかしのぐと両チーム無得点のまま、ハーフタイム。スタジアムは再び応援合戦を開始した両チーム応援団のウェーブ合戦となる。しかし、倍の長さがある韓国にどう見ても迫力負けする。なぜ、日本からもっとサポーターが来ないの? やっぱり韓国ほどの盛り上がりがないのかね? と本国サポーターに対するうらみ節が口をつく在マレーシア日本人たち。しかし、ここは何とか勝たねばと声を限りに叫ぶ。後半も息詰まる30分を過ごしていると、34分、韓国リー・サン・フンのヘディングがとうとうゴール。狂ったようになる韓国大応援団。口を開けたまま声が出ない日本側。うーん、後10分か、何とか頑張ってくれと拝むような我々。するとなんてことだ、1分後、我らがジョーショージがやってくれたではないか! 今度はお返しに踊り狂う日本応援団。
ここはとにかく盛り上がったね。踊り叫び終わって腰を下ろそうかと思った37分、あの魔のホイッスルが...... 再び狂い始める韓国側。選手たちが代わる代わる川口に声をかける。我々も手を合わせる。「たのむ、川口」 しかし次の瞬間、祈り空しく、チョイ・ヨン・スーのPKは韓国勝利のゴールとなり、決戦は幕を下ろす。ああ、なんとも悔しい。だが、引き上げてくる日本選手たち(写真右)の落ち込んだ顔を見たときに、彼らがここまで本当に素晴らしい試合をしてきたんだということがしみじみと甦って来て、本当に誉めてあげたくなったね。本当にすごかったもの。このお返しはアトランタでしてやろうぜ。
とにかく、よくやってくれたよね。ありがとう全日本。2002年、ワールドカップも日本だ!!
最高の大会だったね。君のメッセージ、
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