KLモノレール開通!
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KL
Sentral 駅 ⇔ Titiwangsa駅
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2003年8月31日、46回目のマレーシア独立記念日のその日、KL
Sentral (KLセントラル駅)とTitiwangsa(ティティワングサ駅)を結ぶモノレールが開通した。過去何度も開通予告を出しながら、テスト運転中に事故を起こすなど、開通までの道のりは平坦ではなかった。しかし、独立記念日は、マレーシアにとって、そしてこの10月に引退を表明しているマハティール首相にとって、もう延期の許されない意味深い日。世界中の旅行会社を招待するなどして、大々的なオープンセレモニーをぶち上げ、マレーシアは意地を見せた。さて、このKLモノレール、昨年開通したKLIAエクスプレス、LRT、KTMと全ての鉄道が乗り入れる総合駅KLセントラルを起点に出発する。ただし、乗り場は同じ駅構内にない。駐車場と道路を隔てた向かい側、約100M離れた場所に新設された駅であった。それでもKLIAから乗り継いだ旅行者にはブキッビンタンなどKL中心地まで到達できる便利な足になるはずだ。そしてなにより、まるでクアラルンプールの街をディズニーランドに見立てたような楽しさに、誰もが童心に帰ってしまうことだろう。 |
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KLIAエクスプレス、LRT、KTMが乗り入れるKLセントラル駅から駐車場と道路を隔てた向こうにモノレール駅が見える。(写真左) エスカレーターを降りて歩いていくと、道の向こう側に赤い看板「KL
SENTRAL」が。(写真右) 駅前はかなりの人通りで賑わっている。
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KL Sentral駅とTitiwangsa駅をつなぐ。乗車時間は起点から終点まで約24分。ちょっとしたKL遊覧には最適だ。 |
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今日は、開通2日目。そして独立記念日の振り替え休日。「どんなもんだか、一度乗ってみんべー」と各地から集まった地元の人たちで駅の入り口はごった返す。(写真左) 駅員さんに「すごい人気だね」と言うと「昨日、今日だけだよ」と笑った。マレーシア人気質はマレーシア人が一番わかってるってか。チケット売り場で磁気カード式乗車券を買うと、なだれ込むように改札を通過していく人々。(写真右) |
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ホームには一列車だけが入る作り。車両の両側のドアの開閉で乗降客を順番に管理する。ホームには、「線路をステップにして反対側のホームにジャンプしちゃだめよ」の警告板(写真左)や様々な「これやっちゃあかんよ」警告板がある。(写真右) |
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反対側のホームから乗客が全員降ろされると(折り返してそのまま乗っていこうと企む客も何人かいるが、全員追い出される)、こちら側のドアが開き、ホームを埋め尽くしていた客がドヤドヤドヤっと乗り込む。(写真左) 運転席から見える景色。信号はまだ赤だ。(写真右)
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運転手のラヒムさんは、お客さんを乗せて走るの今日で二日目。指がコックピットのボタンの上で踊り、ちょっと緊張気味。車掌はいない。「えー、次はインビぃ、インビぃ、インビぃダス」は運転手のラヒムさんが自分で言う。(写真左) 車内はとてもシンプル。座席は少ないので立ち乗りが基本。(写真右) 終点まで乗っても20分ちょっとだもんね。
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車両は、2両編成。すでに様々な広告をタトゥーのようにボディに彩られたモノレール車両たち。
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ジャラン・インビとロック・ヨーの交差点。 |
ラジャ・チュラン駅からブキッビンタン駅に向かう。
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ジャラン・インビでは旧刑務所の
全貌が上から見られる。 |
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KLタワーやツインタワー、 青空に映えるKLスカイライン。 |
ジャラン・スルタンイスマイルの渋滞を
見下ろしながら悠々と。 |
車体が外にあるので、真下が見える。
まるで空飛ぶじゅうたんの様だ。 |
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遊覧を終えてやれやれと帰っていく |
ホームで記念写真を撮る
マレーシア人 家族も多い。 |
テレビ局に乗り心地を取材される
日本人も多い。 |
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乗り心地は上々。簡単に利用できてこれからKLの頼もしい交通手段になりそうだ。あとは、駅のそばがもう少し便利になってくれると、そろそろ車社会からの脱却も夢じゃない。そしてトラベラーには、KLの市内遊覧をしてくれる最高のモード。KLに来たら、このモノレール、一度は乗ってみよう。 |