1998年
7月28日(火)
下半期
勝負に出ます
DIK
総合順位決定戦をコールド勝ちで気持ちよくシーズンを終えたJalanJalan。来期に向けて9月には地獄の「BANGIキャンプ」が控えているが、待ちきれない選手達は早くも自主トレに入った。
先月行われたBリーグ(12チーム総当たり)最終戦で優勝チーム「住友MSG」と対戦したJalanJalanは、あっけなくコールド負けを喫し、目の前で悔しい胴上げを見ることとなった。リーグ戦の最終成績は4勝6敗1分けで第8位。勝率5割の壁は破れなかったが、初参加の今シーズンに掲げた『チームの一体化』は後半戦に充分な手応えをみることができた。そして、「来期に向けていい形でシーズンを終えたい」とチーム一丸で臨んだ総合順位決定戦では、締めくくりに相応しい最高のゲームを見せ、総合15位で98年度リーグ戦を無事に終了した。
JalanJalan vs JVC(98/7/19)
チーム名1234567合 計
JalanJalan7224015
JVC11000x2
初回にお得意の強烈な先制パンチ。野口の本塁打を含む8安打を集中させて一挙に7点をもぎ取り、試合のペースを完全につかんだ。先制してリズムよく守りに入るとこのチームは本当に手強い。そして今日もエースぷよの小気味よい投球が相手を苦しめた。


守備選手名打 数安 打本塁打四死球盗塁
1三塁よりてる53000
2中堅野口53100
3左翼笹木41000
4投手ぷよ40000
5遊撃Jun43000
6右翼Mas22010
6右翼けんぼう11000
7捕手佐藤42000
8一塁よし22000
8一塁ナカタ22000
9二塁山下20000
9二塁ひろみ22000
1、2回と1点ずつ返されるも、さらに2点ずつの倍返しで点差を広げていき、3回以降は完全に相手を沈黙させてしまった。4回からは今期初出場の「ナカタ」、「ひろみ」の両選手が1、2塁間を固める。「ナカタ」は元実業団バレー一部リーグで、田中幹保、河合らと対面をはった大型選手。190cmの大男がバッターボックスに入るだけで充分な威圧感が漂う。「ひろみ」はセンター野口の愛妻。彼女はかつてソフトボールインターハイで優勝を争ったチームのレギュラー内野手。十数年ぶりながらも一度グランドに立てば、他の誰よりも『野球』を知り尽くしているのは一目瞭然。そしてこの二人の「秘密兵器」が揃って2安打とくれば、もう監督の笑いも止まらない。
漸く試合慣れしてきた「よし」が2安打、久々出場の「けんぼう」も派手なヘッドスライディングでムードを盛り上げた。『チームの一体感』がこんなに感じられたのは最終戦となったこの試合が初めてかもしれない。15−2のコールド勝ちという試合結果以上に、この『一体感』が首脳陣を喜ばせた。今期初出場の新チーム「JalanJalan」の土台は完成した。そして来期さらなる飛躍に期待したい。それに応えられるだけのチームになったと言えるだろう。


最終戦となった大事な順位決定戦は、久々の大勝だったな。だが、敵失に救われた場面も多く、納得のいくゲーム運びとは言い難い。特に上位打線。下位のタイムリーヒットに引っ張られる試合では心許ない。特にYOSHI、ケン坊、HIROMI、仲田各選手は守備共々充実した働きをした。打撃は最低だったが、ぷよ選手のピッチングは完璧に近かった。シーズン当初に比べ、球速、球威、コントロールとも格段のレベルアップだ。バックへの安心感も 増してきているのだろう。こうして守りに厚みを増してきた分、優勝を狙う来シーズンに向けて、打撃が大きな課題だ。振り回さずに内野の頭を越す打法の習得が鍵になるだろう。ともあれ、最終戦は全員で戦った。まだまだ上を狙えるチームだ。期待する。




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