1998年
5月20日(水)
この際だから
何でもやります
DIK
シルバーを優勝戦線から引きずり降ろした強烈な3連発。13年前の球史に残る"あの試合"が脳裏をよぎった。
1985年4月17日、甲子園で行われた阪神-巨人戦。3-1巨人リードで迎えた7回裏にその歴史的瞬間はやってきた。バース、掛布、岡田がバックスクリーンにたたき込む3連続ホームラン。その試合を逆転で征した阪神は見事に優勝を飾り、その栄華は今日まで続いている。 そして13年後の5月17日、マレーシアでJalanJalanのよりてる、カズ、笹木がそれを再現してしまった。容赦を知らない逆転3連発。この試合を最後に引退するまさのり選手は、13年前に道頓堀で流した同じ涙をグランドの片隅でぬぐっていた。「おおきに...みんな..」
JalanJalan vs シルバー(98/5/17)
チーム名1234567合 計
JalanJalan032022413
シルバー134002010
  MVP〜よりてる選手
1点ビハインドで迎えた最終回の攻撃、それまでの鬱憤を晴らすように見事な逆転2ランでチームを救った。休養明けにも拘わらず、あえて一番に据えた監督の思惑によ〜く応え、公私ともに充実してきた感がある。


守備選手名打 数安 打本塁打四死球盗塁
1遊撃よりてる52100
2捕手カズ41110
3三塁笹木32120
4左翼ゆーた51000
5投手ぷよ53000
6中堅野口43000
7一塁たか22000
7一塁Mas21000
8右翼健さん22000
8右翼ゆーじん11110
9二塁よし21000
9遊撃Jun21000
首脳陣はこの試合に一つの課題をかけていた。"まさのりさん引退試合を全員野球で勝つ" "全員出場して、強敵シルバーを破る" ところが荷物を全て送ってしまい、サンダル短パンで登場したまさのりさんを見た瞬間に構想の幾分かは消滅した。 しかし、"全員野球"を前提で臨んだ作戦は見事に的中し、今期初の"全員安打"の勝利を生んだ。優勝戦線への生き残りをかけたシルバーはベストメンバーでこの試合に臨み、その意気込みは試合前に申し入れてきた「ビール1ケース」のbetにもあらわれていた。そして波に乗るJalanJalanはこの日も試合展開とは関係なく、終始ゆとりを持った戦いぶりを見せてくれた。
初回簡単に3者凡退で攻撃を終えたJalanJalanはその裏に先取点を許す。しかし2回、7連打の集中攻撃であっと言う間に逆転。相変わらず怒らすと怖い連中だ。が、その裏3点を取られて再逆転。相変わらず懲りない連中...。その後も逆転を繰り返すまさにシーソーゲーム。そんな中でこの日もエースぷよはよく投げていた。決め球の「はんさむまきゆ」が思うように決まらない苦しい展開だったが、球はいつもより走っていた。終盤6回、敵の一撃が彼の大きな?股間を襲い、一瞬ヒヤッとしたが最後まで見事に投げきった。すっかりエースの貫禄が身についてきた証拠だろう。試合後いつもの"ぷよスマイル"を振りまいていたが、打球は確実に急所を捕らえており、今後の"選手生命"に不安を残した。
来月のリーグ最終戦に勝率5割の期待を残した("通算成績"のどこが5割なんじゃ〜)貴重な勝利となったが、この日の戦いぶりからは全く不安はない。
85年の猛虎タイガースと同じ勢いを持ったこのチームの未来は明るい。(えっ、違うって?!)


久々に見応えのある試合だったな。長短併せて打線に当たりが出てきたし、守りもだいぶ安定してきた。ワシが監督をしていた頃のチームに似てきた。今回は一見、上位打線の連続 本塁打などで派手に勝ったように見えるが、実はそこにつなぐ下位打者がきっちりと仕事をしていたことを見逃してはいけない。健さん、たか、YOSHIらの安打はシングルながら、敵ピッチャーに、そして守りに大きなダメージを与えているのだ。今季2敗と好調だったシルバーの監督は試合前に「茶髪軍団だけをマークしていく」と語っていた。まさに誤算だったであろう。彼らに陰のMVPを贈りたい。




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