1998年
2月17日(火)
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DIK
初出場とは思えない記録的な集中打に、周囲は沈黙するしか手がなかった。
初回一死からこの日の猛攻は始まった。2番に入った先発ぷよ岡本がいきなりのホームラン。右中間を破る会心の一発。Jun、よりてる、Masのクリーンナップトリオがきれいに続く。気がつけば幸先のいい4点の先取。その裏に3点を返されるも、この日はチームに焦りがない。そのリズムを作ったのが主将Junの守りだった。ショート右に飛んだ強烈なライナーを横っ飛びで好捕。抜けていればイヤな形での得点を許すところだ。その瞬間、フィールドに一体感が生まれた。いける!!(今日はチームのリズムが心地好い)とその時すでに監督は下を向いてニヤッと笑っていた。
JalanJalan vs MELCOM
チーム名1234567合 計
JalanJalan4970222
MELCOM30230x8
開幕MVP〜ぷよ岡本選手
先発完投、打っては5打数5安打。おまけにサイクルヒットとこられては、ゴメンなさいと言うしかない。イチローでもできない離れ業をサラッとやってのけた男の顔は美しかった。今ならどんな女でも惚れてしまうだろうと思ったが、見渡してもNAOちゃんしかいなかった。

守備選手名打 席安 打本塁打盗 塁
1捕手カズ5300
2投手ぷよ5510
3遊撃Jun5310
4三塁よりてる5300
5一塁Mas5311
6左翼ユージン4300
7中堅健さん4200
8二塁まさのり3100
8二塁佐藤1000
9右翼けんちゃん4301
2回、3回と連続の打者一巡の猛攻には、さすがの古豪MELCOMもなすすべがなかった。2回に10安打で9点、3回には、監督Mas、主将Junのアベックホームランを含む7安打で7点。ここで試合は決まった。この日は下位打線も強力だった。健さんが今までの欝憤を叩き付けるように打つ。まさのりが懸命にダイアモンドを駆け抜ける。この日が初出場のけんちゃんも、いきなりの3安打。試合の終盤にはあわやという当りをレフト、ユージンが再三走り込んで好捕。ショートJunも後方のフライを一回転しながらも離さない。キャッチャー、強肩カズはランナーを塁に釘付けにしてピクリとも動かさない。勝つ時はこんなものなんだろう。最後までJalanJalanの心地好いリズムに狂いはなかった。ウィニングボールをがっちりと受け取った監督の目に光っていたものをチームメイトは知らない。

この晩、「焼き肉屋健さん」で開幕戦勝利を祝った選手達の顔は、今までになく輝いていた。ビールも旨いし、健さんの手料理も格別。なんでこんなに楽しいんだろ〜ってみんな思ったに違いない。
「常勝チームにはこの嬉しさはわかんねぇーだろーな」と誰かがつぶやく。そうかもしれない。
でも、もうオープン戦には戻れない。

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