2003年
12月7日(日)
Sunday, Dec. 7, 2003

トムヤムクンは
痛風の敵だ!

実篤

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第30回KL日本人会ソフトボールリーグ、12月の対戦はダブルヘッダーとなったJalanJalan。ここを連勝で突破し勢いをつけたいところ。

ダブルヘッダー初戦の相手は日立。前季成績は総合14位。自力のある気の抜けない相手だが、JalanJalanは初回から得点を重ね、前半戦で試合を決定付ける。後半リリーフにたった岡も相手の攻撃を無得点に抑え、12対1の5回コールドで圧勝した。
試合後すぐに始まったダブルヘッダー第2戦は、対住友。前季は総合8位という強豪だ。相手ピッチャーの繰り出す速球は、荒れ球で絞りきれない。速球にタイミングを合わせて待っていると山なりボールが投げられ、打たされてしまう。JalanJalanの打線も苦しみ、前半は一進一退の拮抗したゲーム展開に。先発梅原も途中制球に苦しむが、後半立ち直り、岡への必勝リレーで相手得点の芽を摘む。その間、満を持したJalanJalan打線が火を噴き、5点を加点して駄目押し。今季初めてコールド勝ちを逃したが、12対3とこちらも圧勝。開幕4連勝とし、得失点差で依然リーグ首位をキープ。
(写真は、最終バッターを三振に討ち取り、勝利を祝福する岡、櫛山バッテリーとナインたち
)
JalanJalan vs 日立 (03/12/7)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
日立 0 1 0 0 0     1
JalanJalan 3 8 1 0 X     12
今日の先発梅原も立ち上がりはまずまず。打線も立ち上がりから連打を放ったが、4番志村、5番池内が凡退し、打線が切れる。2回には打線がつながり打者一巡の8点。ここで一気に勝負をつけた。終盤は岡−櫛山のリリーフバッテリーが制球に苦しみながらも何とか無得点に抑え、コールド勝ち。(写真は、先発の梅原)
JalanJalan vs 住友 (03/12/7)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
住友 1 0 2 0 0 0 0 3
JalanJalan 0 3 3 1 5 0 X 12
住友戦は逆に先制され、リードを許す。相手投手の荒れ球に的を絞りきれないJalanJalanは、打線がつながらない。それでも2回以降毎回得点でじわじわとリードし、5回の連打で一気に突き放す。この試合梅原が3回表に崩れかけたが、自分のピッチングフォームを取り戻し、4回には立ち直る。そのまま岡への必勝リレー。第1戦より制球もよく、コールド勝ちは逃したが、無難な勝利を収めた。(写真は、リリーフ岡)

前日バンコクから戻ったJun監督は痛風発症を押し、座ったままの采配。しかし、チームは一丸となりダブルヘッダーを快勝。わざわざ戻ってきた甲斐があった。この日は、ななマネージャーも久々に登場。2003年も無敗で終わり、2004年、新たな優勝に向けて心をひとつにした。
試合終了後、ダマンサラプレスセンターで開かれた恒例のMVP選考会では、9打数6安打5盗塁の敷田と6打数4安打3盗塁の相馬の推挙があったが、出塁したら自分の脚で還ってくる機動性が評価され、大差で敷田が選出された。相馬の得票は12票で次点。敷田はMVP初受賞。

第三回戦個人成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
右翼 敷田 4 4 0 0 3
2
一塁 野田 2 2 0 1 1
2
一塁 尾上 1 0 0 0 0
3
中堅 櫻井 3 2 0 0 1
4

遊撃

志村 3 1 0 0 1
5
捕手 池内 2 1 0 0 0
5
捕手 櫛山 1 1 0 0 0
6
三塁 相馬 3 2 0 0 0
7
左翼 松原 3 1 0 0 0
8
二塁 西村 2 1 0 0 0
8
二塁 松田 1 0 0 0 0
9
投手 梅原 2 1 0 0 0
9
投手 1 0 0 0 0

打線では、先発1、2、3番で8安打。特に敷田は4安打3盗塁とリードオフマンの役目を十二分に果たし、日立をかき回した。下位では、相変わらず相馬が絶好調で、打線全体に流れを作っている。どこからでも得点できるJalanJalanは相手投手にとって脅威になっている。
(写真は、試合終了後の整列。元気モノ敷田は、試合が終わっても力が入ったまま。クリックの価値あり)


第四回戦個人成績
守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1
右翼 敷田 5 2 0 0 2
2
一塁 野田 3 1 0 0 1
2
一塁 尾上 1 1 0 0 0
3
中堅 櫻井 4 1 0 0 0
4

遊撃

志村 3 1 0 1 1
5
三塁 相馬 3 2 0 1 3
6
捕手 池内 2 0 0 0 0
6
捕手 櫛山 2 0 0 0 0
6
左翼 松原 4 1 0 0 0
8
二塁 西村 2 1 0 0 0
8
二塁 松田 1 1 0 0 0
8
投手 梅原 2 1 0 0 0
9
投手 1 1 0 0 0

第2試合住友戦も敷田(5の2、2盗塁)と相馬(3の2、3盗塁)が牽引した形。打線は、重圧の捕手、池内、櫛山が仲良く無安打である以外は、全員安打と住友をむらなく打ち負かした形だ。しかし、2安打以上が二人と、各バッターは必ずしも相手投手を攻略したとは言えない。今後、強豪との対戦を控え、球威のある投手をどう打ち崩していくかは各自に課せられた大きなテーマである。
(写真は、野田の安打で本塁生還の岡。敷田が後ろにいるのはスピルバーグの「激突」に似た怖さがある。ただ前にひたすら走るのみの敷田にひき殺されないように命からがらの岡と、怯えて一歩後ずさる次打者櫻井)

 


第30回リーグ戦 JalanJalan通算成績
選手名 打 数 安 打 本塁打 四死球 盗塁 今季通算打率 前期通算打率
櫻井 20 10 0 0 6 500 625
小澤 11 7 0 1 6 636 483
松原 17 9 2 2 2 529 480
池内 9 3 0 1 3 333 541
志村 16 9 3 2 4 562 688
相馬 16 12 2 1 5 750 375
野田 10 5 0 2 5 500 500
梅原 9 4 0 0 0 444 300
櫛山 8 3 0 0 0 375 467
敷田 19 13 3 2 8 684 666
坂本 6 3 1 0 1 500 1000
9 5 1 0 0 555 -
西村 6 3 0 0 0 500 500
尾上 2 1 0 0 0 500 -
福井 0 0 0 0 0 000 000
松田 3 1 0 0 0 333 -
Jun 0 0 0 0 0 000 000

 

第三回、第四回戦 あ、惜しいっハイライトシーン

(クリック&ポップアップ拡大可)

レフト線ファールフライを惜しくも捕逸。
太陽とサッカーゴールが悔しい松原。


あとは球慣れ、セカンドの松田。
ピッチャー梅原とセカンド西村のエラーは、
表情も動きも「染之助・染太郎」的。
惜しくも間に合わず転倒の櫻井。
走者に妨害されショートゴロを処理
できない志村は、松竹新喜劇的。

二塁西村の「ひとり染之助」。
この状態から前に倒れ込み捕逸する。

 

JalanJalan戦士 堅い守りと走塁が身上

(クリック&ポップアップ拡大可)

レフトフライは腰を落としてガッチリ
キャッチの松原。


任せろっとさばく二遊間の西村。
じゃあ、今度は僕が、と二遊間は志村。
目はお互いを見ている。

個人賞に「ヘッドスライディング賞」が
があると信じている野田。


ピッチャー強襲を裁いて二塁封殺の
岡と二塁に走るショート志村。

一塁ベースからこの距離で ここまで
派手なキャッチングが必要か?尾上 。

プレーの派手さがなんか怪しい尾上。
センターフライをしっかり捕球、櫻井。
ランナーは慌てて帰塁する。
「出たら走る」の敷田の二塁は
すでにフリー招待席。

相手チーム一塁手に格闘を挑まれる
バッターランナー志村。
サードは水も漏らさぬ名手相馬。
バッターランナーこの場所では楽々アウト。
守備、走塁特集でもこれは入れたい。
梅原の見事な籠手(こて)一本。

 

 

どうなんや。これ、お前らの実力なんかい。自分らでどう思っとるんや。まあ、こんなもんやろな思ったらそうかも知れん。そこそこ快勝やと言われればその通りや。しかし実際、この程度で、ほんまに優勝ねろうとんのやったら、しんどい話やで。俺は、凡打やエラーそのものを言っとんのやない。そんなもんはええんや。自分で鍛錬して上達すりゃええ。実際、昔に比べたらうまなっとる。外野からの中継プレーなんか超草ソフト級や。技術的には充分優勝候補と肩並べとるやろ。問題は、不測の状況下での応用能力、忍耐力や。相手にリードされる、逆転される、相手ピッチャーの曲球や速球が打てない、連打される・・・こういった事態のたびにチームでオタオタし、打てなくなる、ストライクが入らない、エラーする・・・とボロだしよってたら、強豪相手なら負けるのが道理やないか。最初から思うようには戦わせてくれんのやから。ソフトは一人で戦ってんのやない。それぞれが試合の空気を読み、他のナインの心を読み、平常心で戦えるように声を掛け合い、心を通わせよ。全員で戦っていることをもっと実感せいよ。



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