2002年
10月20日(日)
開幕戦 特別号
Sunday, Oct. 20, 2002
そろそろ老舗
avenuマレーシア
avenuタイ

ページ内全ての写真はクリック&ポップアップで拡大写真になります


2002年10月20日、第29回KL日本人会ソフトボールリーグは、新たな熱戦の火蓋を切った。

朝8時、快晴のクアラルンプール日本人学校グラウンドでは、全22チームを集め、開会式が行われ(写真左)、前回優勝REDSと準優勝JalanJalanがそれぞれ優勝杯、準優勝杯(写真右)を、小西大使に返還、 新たな争奪戦を繰り広げる。Aリーグは、前回の覇者REDS、古豪MITSUI、Bリーグは常勝MECOM、強豪トーメンを擁し、JalanJalanは今季、Aリーグで覇権を争う。開会式後、小西大使による始球式が行われ(写真左下)、直後に各グラウンドに散ったチームにより早速試合が開始された。JalanJalanは、大事な開幕日にダブルヘッダーというスタート。第一試合は、新加入の中学生チーム、ハリマオウMBLと対戦。JalanJalanは、攻守にソツのない試合運びで、横綱相撲のコールド勝ち。若いチームは前季リーグ優勝の洗礼を受けた。第二試合は、P.カンチルズとの初顔合わせ。こちらは序盤、リードを許しながらも中盤からリズムを取り戻した強力打線の打棒爆発。こちらも大差をつけて5回コールド勝ちをおさめ、開幕戦2連勝。約1年をかけて戦い抜くリーグ戦の長丁場。JalanJalanは、目標の総合優勝に向けて、順調な滑り出しとなった。


第一試合
第二試合
JalanJalan vs ハリマオウMBL (02/10/20)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
ハリマオウMBL 0 0 0 0 1     1
JalanJalan 8 0 1 4 X     13
JalanJalan vs P.カンチル (02/10/20)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
P.カンチルズ 0 1 6 2 0     9
JalanJalan 3 0 6 9 1x     19

 

開幕戦から打ちまくるチームに笑顔のたえないとがり秘密兵器兼マネージャーと、ななマネージャー。ななマネージャーは酔いどれ宮田の弟子らしく、ブキッビンタンで一晩7軒はしごの記録を持つ、チーム随一の酒豪娘。
試合終了後、ダマンサラプレスセンターに集まったプレスは、シーズン初めの乾杯の後、今シーズン最初のMVP選考会を開いた。開票の結果、この日8打数7安打とチーム得点のけん引役としてリードオフマンの役割を十二分に果たした櫻井選手が久々の満票で今季初のMVPに輝いた。安定した打撃に定評のある櫻井は、今季首位打者の期待もかかる。

 

開幕戦第一試合個人成績

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1 中堅 桜井 4 3 1 0 0
2 三塁 小澤 2 2 0 1 3
2 三塁 福井 1 0 0 0 0
3 左翼 松原 3 0 0 1 0
4

遊撃

志村 3 2 0 0 0
5 二塁 相馬 2 1 0 0 1
5 二塁 山下 1 0 0 0 0
6 捕手 池内 3 2 1 0 0
7 一塁 野田 2 1 0 0 0
7 一塁 川又 1 1 0 0 0
8 右翼 宮田 2 1 0 0 0
8 右翼 一元 1 1 0 0 0
9 投手 梅原 3 1 0 0 0
9 投手 櫛山 0 0 0 0 0

開幕戦、JalanJalan
の第一試合は、今季新加入のハリマオウ。全員KL日本人学校中学部の野球部チーム。 こういうチームは乗せると怖い。リーグの台風の目になりかねないので、初戦できっちり決めておかないと前季リーグ優勝を疑られてしまうと、JalanJalanもやや緊張気味にプレイボール。しかし、野球の軟式ボールで慣れた選手たちにはソフトボールは勝手が違ったようだ。山なりのボールを待てず、タイミングが合わない。グラブの中でボールを持て余してしまう。しかし、俊敏な動きはおじさんチームにはないもの。試合を重ねるごとに力を付けていくだろう。JalanJalanは、余裕の試合運びで13対1、5回コールドとさすがに格の違いを見せ付けた。


 

開幕戦第二試合個人成績

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1 中堅 桜井 4 4 0 0 0
2 三塁 小澤 3 0 0 1 0
3 捕手 池内 4 2 0 0 0
4

遊撃

志村 4 3 1 0 0
5 二塁 相馬 2 1 1 2 0
6 左翼 松原 2 2 0 2 0
7 一塁 野田 4 2 0 0 0
8 右翼 宮田 3 1 0 1 0
9 投手 櫛山 1 0 0 0 0
9 投手 梅原 3 1 1 0 0


第二試合は初顔合わせのP.カンチルズ。試合は中盤まで、JalanJalanが追う苦しい展開。4回裏にようやくJalanJalanらしい打棒が爆発、ホームランを含む打者一巡で一挙9点を挙げ、5回裏の梅原ソロホームランで5回コールドサヨナラ勝ち。

 

第29回リーグ戦 JalanJalan通算成績

選手名 打 数 安 打 本塁打 四死球 盗塁 今季通算打率 前期通算打率
桜井 8 7 1 0 0 875 634
小澤 5 2 0 2 3 400 484
松原 5 2 0 3 0 400 613
池内 7 4 1 0 0 571 654
志村 7 5 1 0 0 714 632
相馬 4 2 1 2 1 500 467
宮田 5 2 0 1 0 400 500
一元 1 1 0 0 0 1000 308
山下 1 0 0 0 0 000 750
梅原 6 2 1 0 0 333 656
川又 1 1 0 0 0 1000 600
櫛山 1 0 0 0 0 000 478
野田 6 3 0 0 0 500 -
福井 1 0 0 0 0 000 500
Jun 0 0 0 0 0 000 1000
とがり 0 0 0 0 0 000 000

 

10月20日のハイライトシーン
(クリック&ポップアップで拡大)

滑り込む中学生も2塁ホースアウト


速球でしとめる櫛山
前季AリーグMVP梅原に真っ向勝負
初登板のウィンドミル櫛山


オールラウンドプレーヤー福井
出塁後に進塁を伺う一元
クリーンヒットの川又


何をしてくるか味方もわからない山下
前季両リーグを通じホームラン王志村
走攻守揃ったスラッガー相馬


大会総合幹事長、主将松原
MCMタイガーズから移籍、野田
攻守の要に成長、岸和田池内


今季は個人タイトルも狙いたい小澤
最強の一番打者、イチロー櫻井


今月のとほほシーン
(クリックして大きくするとより楽しめます)

待ちきれず、絵に描いたような空振り


本人の追うボールの行方とは裏腹に
白球は後方へ向かう酔いどれ宮田
おおっ、な、なんだよっ。ボールと
にらめっこ、おちゃめな酔いどれ宮田
マコタの選手も「あ〜あ「と声をあげる

 

いよいよ開幕しましたねー、第29回リーグ戦。JalanJalanは臥薪嘗胆の末、悲願の総合優勝杯を賭けてこれからの長丁場を戦うわけですね。もう私もワクワクしてるんです。というわけで、今シーズンもこのコラムを切られずにやらせてもらえることになりました。みなさん、どうぞよろしく。星野が結局あの成績で1シーズンで首切られて戻ってきやしないかとヒーヤヒヤしてたんですね。よかったです。そんなことは、どーでもいいですね。さて、今日のダブルヘッダー。ハリマオウ戦では、まったく危なげのないJalanJalanらしい強さが出ていました。投手デビューを飾った櫛山も初登板にしてはまずまずの出来だったんじゃないでしょうか。防御率NO.1の梅原とまったくタイプの違った投球で、43歳現役のJun投手と併せ、この3枚看板は投手王国の誕生を予感させますね。私が桑田、槙原、斉藤を持っていた時代のようですよ。打線も破壊力がありますね。出塁率の高い櫻井には、今季打率、盗塁の2冠を狙ってもらいたいものです。クリーンナップも順調な仕上がりでシーズンを迎えるとこが出来たようですね。しかし、土曜になるとうれしがって深酒しちゃう宮田はどうになかなんないんでしょうかね。実はそんなことを先日試合前にJun監督に訊いてみたんですが、「あれは酒が入っているからまだ使えるんです。酒が切れていたら使いませんよ。もう体が動きませんからね。」と言っていました。あー、それで後半酒が抜けてくると下ろすんだな、と監督の深い洞察力に感心したものです。今季も個性あふれるJalanJalanの活躍をじっくりと見ていきたいと思いますよ。頑張ってください。


に戻る