2002年
7月21日(日)
臥薪嘗胆 特別号
Sunday, July 21, 2002

avenuタイ
微笑みの国へ

第28回クアラルンプール日本人会ソフトボールリーグ、 熱い、熱い、JalanJalanのソフトボールシーズンは、REDS歓喜の胴上げの前で終わった。

常勝MECOM、ミツイら強豪を破り、破竹の勢いで勝ち上がり、全勝のままBリーグを制覇したREDSを相手に、初めての総合優勝をかけて挑んだJalanJalan。シーズン中の記録では打力で優りながら、この試合では本来の力を出せないまま、惜しくも5対7で敗れた。試合は、初回からランナーを出しながらもここ一本でタイムリーの出ないJalanJalanがREDSに押さえ込まれながら前半を終え、後半では逆の展開になりながらも前半で失った点を取り返せず、最終回7回も無得点のまま惜しくも総合優勝を逃す結果となった。チームはREDS胴上げの前で来季の優勝杯奪還を誓い、新たな戦力向上への取り組みを開始する。試合終了後、KL市内のホテルで開催された表彰式では、チーム創設以来初めて、リーグMVP及びホームラン王という二つの個人タイトルを獲得した。(写真は、歓喜の胴上げをするREDSチームと、がっくりと肩を落としベンチに引き上げるJalanJalanチーム)


JalanJalan vs REDS (02/7/21)
チーム名 1 2 3 4 5 6 7 合 計
JalanJalan 0 0 0 0 1 4 0 5
REDS 2 3 2 0 0 0 X 7

 

第28回大会個人賞

第28回大会Aリーグ MVP

梅原 隆史 (JalanJalan 投手)
リーグ防御率1位、チーム打率1位
と投打にリーグ優勝に貢献

第28回大会Aリーグ ホームラン王 志村 圭一 (JalanJalan 内野手)
通算10本  (両リーグを通じて最多本塁打)

 

総合優勝決定戦個人成績

守備 選手名 打数 安打 本塁打 四死球 盗塁
1 中堅 桜井 3 2 0 0 0
2 三塁 小澤 3 1 0 1 0
3 遊撃 志村 2 2 0 2 0
4

左翼

松原 3 1 0 1 0
5 二塁 相馬 4 0 0 0 0
6 捕手 池内 3 0 0 1 0
7 一塁 宮田 3 1 0 1 0
8 右翼 櫛山 2 0 0 0 0
8 右翼 福井 0 0 0 1 0
9 投手 梅原 4 0 0 0 0


安打数合計7本。貧打にあえいだゲームだったことがわかる。1番から3番が出塁していただけに、その後の不振が痛いところ。JalanJalanの強さ、「二つのクリーンナップ」もこの日は現れなかった。(守備陣は安定感があり、試合をワンサイドになることを辛くも防いだ。センターフライをとる櫻井。クリック拡大可)


対REDS戦のハイライトシーン
(全写真クリック拡大可)
(大型パネルをご希望の読者の方は、Jスポ編集部までお問合せください)

試合開始前
試合開始前の全体ミーティング。選手達の体調、
気合とも充分であったが・・・


試合前のREDSチームの円陣
決定戦の応援に駆けつけたkaobal名誉監督から
各選手に激励の言葉がかけられる

日本からこのために駆けつけたあこトラベリングマネージャー、tomo名誉マネージャーと、とがり秘密兵器も、緊張の面持ち
掛け声とともに整列ラインまでダッシュのJalanJalan

ニッショウイワイ審判団のもと、
試合前の両チーム挨拶

攻撃 しかし、あと1本に苦しむ打線
櫻井

小澤
志村

松原
相馬

池内
宮田

福井
櫛山

梅原
守備陣を襲う不運
熱のこもる投球、梅原

初回、レフトオーバー本塁打で先制点を与える
三塁側REDSベンチ前小飛球に
飛び込みながら、惜しくも捕逸する小澤

ライト前に落ちるテキサスヒットを
処理する福井
流れを変えたい応援団
前半から小刻みに得点を重ねるREDS

打線不振に表情がゆがめる池内
なかなか盛り上がれない応援団

早朝から駆けつけてくれた
新婚けんぼう&ともちゃん の表情も曇る

慈悲深い微笑でチームを応援するはらまき

ベンチから精一杯の声を出す一元(左)と山下(右)
体を張って士気を鼓舞するJun主将

途中で円陣を組み、投手攻略法を徹底
反撃
ランナーをためて会心の一撃、
タイムリーヒットの志村

さらに連打で加点する松原
ヒットで出た櫻井がようやく生還

歓喜のポンポンを振るtomo&あこ両マネージャー
しかし、あと一歩及ばず ゲームセット
しかし、無情にもゲームセットのコール

嬌声を挙げベンチに戻るREDSと悔しさに顔を崩す志村

 

ホテルニッコー表彰パーティのハイライトシーン
(全写真クリック拡大可)
(大型パネルをご希望の読者の方は、Jスポ編集部までお問合せください)

チーム表彰、個人表彰、そしてラッキードロー
表彰式パーティーは即日、ホテルニッコーに
400人を集めて開催された

表彰を終え、壇上に残る
MECOM(3位)、REDS(優勝)、JalanJalan(準優勝)
準優勝チーム監督として挨拶する

準優勝杯ビール回しのみ中の一元
リーグ最優秀選手MVPに輝いた梅原の挨拶

リーグホームラン王に輝いた志村と
追っかけの女性ファン達

日本からやってきて最高賞DVDプレーヤーを
引き当てたしぶといあこマネージャー
今シーズンはみんなで闘い、リーグ優勝を果たした。
来季こそ、総合優勝だ!のJalanJalanチーム

 

シーズンを終わってJalanJalan戦士達の一言 (表彰式会場にて)

櫻井
最後おれに回せよ、梅原!
小澤
臥薪嘗胆。
志村
今日の試合は2度と忘れない。おぼえてろよREDS!
松原
あと1本!
相馬
今日の試合は忘れません。次は必ず優勝します!
池内
来年はアテネ目指して頑張ります。
宮田
来季に向かってもう1つ発展しましょう。 いろいろ勉強になりました。
櫛山
来シーズンは是非投げさせていただきたい。(投手宣言!)
一元
とても良かった。来年も楽しく頑張ろう。
山下
さぼりが多かったけど来年は頑張ります。優勝!
梅原
もっと打ってくれよ、みんな!
とがり秘密兵器
感動をありがとう!来年は総合優勝でおねがい!
tomoマネージャー
4年前を思うと夢のようです。来年はチケット付き決定戦勝ち試合の招待を待ってる!
あこマネージャー
日本になんていられないから来ました。 本当に来て良かった。
Jun主将
ここまで全員で戦えたチームを誇りに思う。このチームは史上最高だ。今度こそ頂点を目指す。

 

勝負ですから、勝つか負けるかです。それでも負けたチームには必ず負けた理由があります。互角以上の戦力を持ちながら負けてしまったのは、やはり足りないものがあったのですね。私が打者出身だからというわけではないのですが、やはり今のJalanJalanに足りないものはバッティングの基本姿勢だとみました。今回の試合の各選手の打撃記録写真、映像を拝見させていただいて、そう強く感じたのです。シーズン中のしっかりしたフォームを維持してミートしていた選手は少なかった。腰が引けていたり、体が早く開いていたり、突っ込みすぎていたり、崩れてしまっていたのです。速球に合わせることに気が急いていたんですね。バッティングフォームと言うのは、どんな球でも変わらない、これが基本ですから、今後は自分のミートポイントをしっかり持ったフォームを各選手が固めることが大切だと思いました。さて、終わってみれば準優勝。開幕前の目標は、リーグ優勝だし、それを達成したのですからいいじゃないかという見方もありますが、そう思えている選手は一人もいないのではないでしょうか。誰も満足していないはずです。それはW杯の日本と同様です。そもそも勝負の世界で目標を「中間」に置くことには意味がないのです。目標は常に最終勝者であること、それ以外にはないのです。そして、これでJalanJalanは来シーズン、本当に総合優勝という最終ゴールを設定することができました。いよいよ本番です。もちろん、他チームからのマークはさらに厳しくなり、打倒JalanJalanに照準を合わせてくるチームも出てくるでしょう。JalanJalanの各選手達は、どうしたら今季よりさらにタフにスケールアップをできるのか、技術面、戦略面、精神面全てにおいて考え、動いていかなくてはなりません。常勝の試練は今までの比ではありません。来季の健闘を祈ります。準優勝おめでとう!


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